「夜コテンと眠って、朝までぐっすり…」ママ・パパの願いを叶える赤ちゃんの睡眠の基本と見落としがちな3つのポイント
赤ちゃんが“すんなり&ぐっすり寝る”生活リズムを身につけさせるにはどうしたらいいの?と、ママ・パパたちは一度は思っているのではないでしょうか。そこで、ぐっすりねんねに大切なことと、忘れたくない3つのことについて、NPO法人赤ちゃんの眠り研究所代表理事の清水悦子先生に聞きました。
赤ちゃんの睡眠の生活リズムを整えるために、心がけたい3つの基本
赤ちゃんが、夜コテンと眠って、朝までぐっすりねんねしてくれる生活リズムにするためには、「朝」「日中」「夜」にそれぞれたった1つのことを心がけるだけでいいんです。その3つの基本を紹介します。
【ぐっすりねんね・朝の基本】7時までが目標!朝、早く起こす
生活リズムを整えるためには、まず“早起き”を取り入れましょう。しっかりした体内時計を身につけさせるために、朝の日の光を浴びさせ、赤ちゃんの体内時計のズレを補正&正常化させます。理想は7時まで、遅くとも8時までに起こすといいでしょう。親の生活リズムは、赤ちゃんの生活リズムに大きく影響します。ママ・パパも早起き・早寝を心がけて。
【ぐっすりねんね・日中の基本】日中は元気に体を動かす
「朝昼は明るくにぎやかに、夜は暗く静かに」というメリハリのある生活は、赤ちゃんの体内時計を整えてくれます。日中の活動量が少ないと、夜寝つきにくいものです。日中は、体を動かして元気に遊ぶのが理想的。近所をお散歩するだけでもいい刺激になります。ただし、天気が悪いとき、赤ちゃんや親の体調がすぐれないときは無理に外出しなくてもいいでしょう。
【ぐっすりねんね・夜の基本】夜、落ち着いて眠れる環境をつくる!
赤ちゃんは“寝つく力”が未発達なので、ママやパパがサポートしてあげましょう。寝かしつけは「顔をやさしくなでる」など、簡単にできる方法を毎日同じリズムで繰り返します。そうすると、赤ちゃんは「(このサインで)寝つける!」と自信を持ち、寝つく力が育っていきます。また、室内の環境を見直し、寝かしつけのときは薄暗く静かな環境にすることも大切です。
「基本はわかっちゃいるけど、うまくいかい!」見落としがちな3つのポイント
基本はおさえているはずなのに、なんでうまくいかないの?そんなときは、大事なポイントを見落としているのかも。
【見落としがちポイント①】おふろのタイミングがいつも違う
離乳食→おふろ→就寝などの流れをできるだけ一定にすることが重要。入浴直後は心身を活動させる交感神経が活性化し、寝つきにくい子もいます。就寝の30分~1時間前には入浴を済ませるのが理想です。
【見落としがちポイント②】昼寝が長すぎる
昼寝が長すぎると夜の睡眠に影響し、活動的に遊ぶ時間も不足しがち。5~6カ月ごろから、朝寝・昼寝・夕寝に分けて考え、夜の睡眠に響くほど昼寝・夕寝が長い場合は、途中で起こすといいでしょう。7カ月ごろ以降は、夕寝は16時ごろまでに切り上げ、徐々になくしていきます。
【見落としがちポイント③】寝室の環境が整っていない
赤ちゃんのスムーズな入眠のためには、快適に眠れるよう室内の環境を整えることも大切です。可能な範囲で、理想の環境に近づけましょう。キーワードごとに解説します。
場所
直射日光&エアコンの風が直接当たらない場所が基本です。昼寝の場所は、夜と同じほうが寝つきやすい子もいますが、違ってもOKです。
衣類
吸湿性のいい綿素材の衣類がおすすめ。飾りの少ないデザインで動きやすいものを選びましょう。サイズが合えば、市販のパジャマを着せても。
照明
できるだけ暗く。寝かしつけ時は薄暗い程度でもいいですが、天井の豆電球は赤ちゃんの視界に入りやすいので、床に置く照明のほうがおすすめです。
寝具
やわらかすぎる敷布団はNGです。掛け布団も厚すぎるものや、重ねすぎは避けましょう。添い寝の場合も、赤ちゃんと大人用の布団は別に用意して。
室温
夜の室温は、夏は25~29度くらい、冬は18~21度くらいを目安に整えましょう。湿度は50~60%が目安。エアコンは一晩中つけていてもOKです。
監修/清水悦子先生 イラスト/白目みさえ 取材・文/ひよこクラブ編集部
赤ちゃんが夜に寝てくれず、ママ・パパが困ったときは清水先生のアドバイスを参考に、ぐっすりねんねの基本と、見落としがちポイントをチェックしてみましょう。
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