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【保存版】赤ちゃんがコテンと眠るにはコツがある!月齢別解説付き【米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント】

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母愛
petrunjela/gettyimages

赤ちゃんの寝かしつけに1~2時間かかりイライラしてしまう…、抱っこでやっと寝た!と思って布団に下ろしたとたん、背中スイッチ発動でまた抱っこ(泣)。このような悩みを持っているママやパパは少なくないのではないでしょうか? 
今回は、そんな0才代の“長時間の寝かしつけ”を解決する方法を紹介します!

日本人初の米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、米国NYから情報を発信! 
「愛波文さんのぐっすりねんねROOM#29」

新生児~3カ月の場合

赤ちゃんの寝かしつけに時間がかかると、ママやパパのイライラ度も高くなってしまうもの。寝かしつけ方は、実は赤ちゃんの月齢によって意識するポイントが異なります。月齢別に、原因と改善策をみていきましょう。

【原因1】「抱っこしないと寝ない」とママ・パパなどの保育者が思い込んでいる

【改善策】
この時期の寝かしつけが、抱っこや授乳しながらになってしまうのは自然なこと。でも、ママの子宮の中で赤ちゃんは1人で寝ていたので、どんな赤ちゃんでも一人で眠る力はあるのです。「抱っこしないと寝ない」と思い込まず、一人で眠れる力を信じてあげましょう。

【原因2】赤ちゃんの「うー、あー」という声だけですぐに反応し、逆に目覚めさせてしまっている

【改善策】
赤ちゃんがちょっとした声を出したとき、あわてて反応して抱っこなどをしていると、それをきっかけに目覚めてしまっている可能性があります。声を出したときは、まず、少し様子を見守り、激しく泣くなどしない場合は、抱き上げたりせず、そのまま寝かせて。

【原因3】おくるみ(スワドル)をしてあげていない

【改善策】
新生児~3カ月くらいまでは、おくるみ(スワドル)でくるみ、安全な環境、大人が涼しいと感じるくらいの室温に整えた寝床に寝かせてみましょう。
おすすめのおくるみは、赤ちゃんの肌にやさしい綿100%のものを。

(私のこだわりが詰まったスリーパーもチェックしてみてくださいね。
愛波おくるみスリーパー/本体綿100%・日本製。モロー反射を防ぎながら、寝返り後でも使用ができるスリーパーです)

【原因4】赤ちゃんが疲れすぎている

【改善策】
新生児のときは、起きていられる活動時間は、1日の中でたったの40分ほど。1~2カ月ごろは約1時間。3カ月でも、約1時間20分くらいなのです。

疲れすぎてしまうと、なかなか寝つくことができません。活動時間内に、大人が涼しいと感じるくらいに環境を整えた部屋で、おくるみ(スワドル)やスリーパーを着せて、安全な寝床に寝かせてみましょう。

この時期、赤ちゃんの睡眠は、まだまだ安定していません。抱っこしながらや授乳しながらの寝かしつけになっても全然大丈夫。ママは産後の体の回復期で、大変なときです。無理をせず、赤ちゃんと自分のペースで睡眠がとれればOKです。

生後4カ月~5カ月の場合

昼寝の時間の長さ、寝かせるときの環境の整え方、ねかしつけルーティンなどを見直してみましょう

【原因1】昼寝がたりない

【改善策】
4~5カ月ごろの赤ちゃんが起きていられる活動時間(子どもが機嫌よく起きていられる時間)は、約1時間20分~1時間30分です。
日中の睡眠時間がたりない可能性もあるため、日中は約1時間20分~1時間30分以内で、昼寝時間をつくりましょう。薄暗く環境を整えて、昼寝をさせてみると寝つきやすくなりますよ。

【原因2】室温や服装が赤ちゃんに合っていない

【改善策】
寝室の温度は、大人が肌寒く感じるくらい(20~22度)が最適です。新生児の場合は、暑すぎると乳幼児突然死症候群のリスクがあがるという研究結果(※)もあるので、衣類の着せすぎには注意をしましょう。湿度は40〜60%が最適です。

※参考文献:Pediatrics November 2016, 138 (5) e20162938, SIDS and Other Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2016 Recommendations for a Safe Infant Sleeping Environment(新生児期以降でもリスクはあります)

【原因3】ねんねルーティンが確立されていない

【改善策】
ねんねルーティン(寝かしつけまでの流れや方法)が、毎日決まっていますか? ねんねルーティンは、1つに決めて、それを毎日行うことが大切ですよ。おすすめのねんねルーティンを紹介します。

【授乳を入れた合計約30~40分】
・おふろ(約2~3分)
・スキンケア(約30秒)
・肌と肌の触れ合いスキンシップタイム(約30秒)
・授乳(約15分~30分)
・絵本の読み聞かせ(約2分)
・大好きだよと伝える/子守を歌う(約20秒)
・スリーパーを着せる(約10秒)
・ホワイトノイズなどの寝かしつけ用の音を流す(約3秒)
・寝床に寝かせる(約3秒)※ママやパパは部屋を出てもOK!

もちろん、必ずしもこのねんねルーティンをやらないといけないわけではありません。内容や流れはアレンジしながら、いい方法を見つけてくださいね。
それぞれのご家庭に負担がなく、毎日続けられるねんねルーティンを確立することがとても大切です。

【原因4】寝るときに、部屋に光が入っている

【改善策】
寝室に光が入ると、“赤ちゃんは眠たいし寝たいのに、なかなか眠れない”という状態をつくっている場合も。少しの光でも赤ちゃんは気になって眠れない子もいます。寝室に光が入らないよう、遮光カーテンにする、寝室の隣の部屋の光が、ドアの下からもれてしまう場合は、すきま風ストッパーを利用したり、タオルなどを丸めて置いたりすると改善できます。

【原因5】抱っこ、添い乳・添い寝がくせになっている

【改善策】
夜の寝かしつけのタイミングを見直しましょう。ねんねルーティンを行ったあと、赤ちゃんがまだ寝入っていない(目が開いている状態)で、寝床に置き、最後はできるだけママやパパは赤ちゃんに触れることなく、寝ることが理想です。
抱っこしたまま寝落ちしている、添い乳・添い寝しながら寝落ちしている、そのほか、体をトントンしながら寝落ちしていると、「〇〇しながら」ではないと寝られなくなってしまいます。少しずつ、「〇〇しながら」寝かしつけをすることをやめていきましょう。

生後6カ月~8カ月の場合

抱っこや授乳しながらの寝かしつけは、あとあと苦労することも。できれば違う方法にチャレンジしてみて

【原因1】すぐ抱っこするくせがある

【改善策】
「抱っこしないと寝ない」というお悩みもよく聞きます。最初は赤ちゃんが泣いて大変かもしれませんが、抱っこする時間を徐々に短くしていきましょう。
たとえば、寝つくまでに約30分抱っこしている場合は、3日おきに、約5分または約10分ずつ、抱っこする時間を短くしていきます。そして、赤ちゃんが抱っこしたままで完全に寝てしまう前に寝床に下ろし、最後は、抱っこナシで寝つけることが理想です。

【原因2】授乳したまま寝落ち。その後、夜中に起きたら授乳して、寝かせることを繰り返している

【改善策】
まずは、ねんねルーティン(生後4~5カ月部分参照)を少し早めの時間に始めます。そして、赤ちゃんが機嫌がよく、まだ起きている状態で、寝床に置いてみましょう。
そして、ママやパパは、そのまま様子を見てそばで見守ってもOK。もしくは、部屋から退室してもいいでしょう。

夜中に赤ちゃんが目が覚めたとき、すぐに授乳するのではなく、しばらく何もせずに様子を見て。再び数分後に寝てくれることもあります。

【原因3】添い寝・添い乳をしている

【改善策】
添い寝している場合、寝かしつけに1時間程度かかるのが一般的です。つい、添い寝・添い乳をしてしまう、という場合もありますが、ママやパパが疲弊していると、窒息事故などが起きる可能性もゼロではありません。
安全面と、いずれ赤ちゃんがひとりで寝つけるようになるためにも、添い寝・添い乳は徐々に卒業していきましょう。
ねんねルーティン(生後4~5カ月部分参照)をつくり、寝る前の授乳は、赤ちゃんが完全に寝入る前に寝床に下ろすことを実践してみてください。

生後9カ月~11カ月の場合

寝かしつけのタイミングを見直したり、
抱っこ・授乳しながらなどの寝かしつけを改善していきましょう

【原因1】赤ちゃんが疲れすぎている

【改善策】
この時期の赤ちゃんは、昼寝から夜の就寝までの活動時間が4時間を超えると、疲れすぎて夜にすんなり眠れないこともあります。昼寝のあと、3時間~3時間30分くらいを目安に、ねんねルーティンを行い、その後、寝床に寝かせることを目標に。だんだんと自力で眠れる確率が上がります。

【原因2】抱っこ、添い乳・添い寝がくせになっている

【改善策】
抱っこしたまま寝る・添い寝・授乳しながら・添い乳しながら寝落ちするのがくせになり長時間の寝かしつけになっていることがあります。さらに、夜中の頻回起き(2回以上)がある場合、寝かしつけのくせを思いきって変えていくことをおすすめします。
ただし、添い寝がとくにストレスでなく、家族全員ぐっすり眠れていて、ハッピーなら、続けてもOKです。
もし、家族の中で一人でもぐっすり眠れていない、ママやパパが寝かしつけにイライラするなどあれば、赤ちゃんが一人で眠れるようになる、セルフねんねトレーニングを行っていくことおすすめします。
ねんねルーティン(生後4~5カ月部分参照)を行ったあと、赤ちゃんがまだ寝入っていない(目が開いている状態)で、寝床に置き、最後はできるだけママやパパは赤ちゃんに触れることなく、寝ることが理想です。
最初の数日間は、赤ちゃんが泣いてしまうかもしれません。けれど、赤ちゃんが、毎日夜中に頻回に泣いて起きるよりも、今後、赤ちゃんや家族のためになりますので、一貫性をもって続けてみてください。

月齢・年齢別で、長時間の寝かしつけの原因は違います。ご自身のお子さんの月齢・年齢部分をチェックして、できるところから改善をしてみてくださいね。
寝かしつけに時間がかかっていて、それが、イライラの原因かも…と思っている方は、ぜひ思いきって、一歩を踏み出してみてください。幸せな寝かしつけが実現できることを願っています。


構成/ひよこクラブ編集部

文・監修/愛波 文さん

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