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【医師監修】復帰後、焦らないために。入園前にしておきたい病気対策と心構え

東京大学医学部小児科、都立府中病院小児科、日本赤十字社医療センター小児科などを経て、1996年に神奈川県川崎市にて「かたおか小児科クリニック」を開設。
NPO法人「VPDを知って子どもを守ろうの会」理事。

【記事監修】

【小児科医】片岡正 先生

かたおか小児科クリニック

Profile


入園後すぐ病気になりやすいのはなぜ?

 保育園や幼稚園に入って集団生活をするようになると、子どもは病気にかかる率が高まります。入園した途端に毎週のように熱が出たり、せき・鼻水が止まらない!ということは、決して珍しくありません。これは、多くの子どもと長時間、同じ空間で過ごし、病気の原因となる細菌やウイルスに触れる機会が増えるためです。

 中でも0~1才児は、何でも口に入れてしまう時期なので注意が必要です。園ではさまざまな菌に接触してうつりやすく、まだ感染症に対する免疫もないため、入園直後から病気になってしまう子もいます。重い症状にならないよう、入園が決まったら、入園までに受けられる予防接種をできるだけ早く済ませておくことが原則です。

 予防接種は生後2カ月から始まります。母子健康手帳を確認して、受け忘れているワクチンがあれば、早め早めに接種しておきましょう。とくに復職を予定しているお母さんは、復職前の時間に余裕があるうちに接種しておくと安心です。

とくに気にしたい予防接種とは?

 予防接種には国が接種すべきと法律で定めている「定期接種」と、希望者が個別に接種する「任意接種」があります。任意接種は「必要ない」と考える方もいるようですが、命にかかわる重い病気を防ぐワクチンです。ワクチンで防げる病気はしっかりと予防して、子どもの命と健康を守ってあげたいものです。

 ここでは、いくつかポイントとなる予防接種についてお話しましょう。

【乳児期】

 ヒブや肺炎球菌は子どもの鼻やのどの奥にすみついて、子どもの体力や抵抗力が低下すると細菌性髄膜炎などの重大な感染症を引き起こします。細菌性髄膜炎や菌血症(血液の中に菌が増えている状態で、重大な細菌感染症を引き起こす原因になる)の発症のピークは春ともいわれています。

 四種混合やヒブ、小児用肺炎球菌は乳児期に3回受けますが、体調が悪くなったりして予定通りに進まないこともあります。特に、入園予定があるお子さんは、早めの接種スタートを心がけるとともに、もし受けていない場合は、忘れずに受けるようにしましょう。

 B型肝炎は2016年度から定期接種になる予定ですが、これまで任意接種だったため、キャリアの赤ちゃんがいる可能性があります。また、ロタワクチンは生後14週6日を過ぎると接種できなくなります。保育園に入園したらロタ胃腸炎の流行があって、ワクチン受けとけばよかったと思ってももう遅い、ということになる可能性も大です。この2つもぜひ受けておくことをおすすめします。

 日本脳炎は生後6カ月から接種することができます。日本脳炎の患者発生が見られる地域にお住まいの方は、かかりつけの小児科に相談してみてもよいでしょう。

【1才になったら】

 水ぼうそう、おたふくかぜは、MR(麻しん風しん混合)は1才になったら受けられます。重篤になりやすい怖い病気ですので、集団生活に入る前に接種しておくことをおすすめします。

 つまり、乳児期も1才以降でも、受けられるワクチンはすべて、できるだけ早いタイミングで受けておくことが大切です。予防接種は種類が多く、受ける時期や間隔なども複雑です。かかりつけの小児科を見つけ、予防接種のスケジュールやお子さんのアレルギー、予防接種の経過・注意点などを相談して、受けるようにしましょう。きちんとスケジュール管理して受ければ、2才ごろまでにはほとんどのワクチン接種を終えることが可能です。

病気の感染を予防するための生活習慣づくり

 予防接種は大切ですが、残念ながらそれですべての病気を防げるわけではありません。風邪をはじめ、予防接種がない病気のほうがずっと多いのが事実です。普段の生活から病気の予防を心がけておくことも大切です。

 病気がうつる原因として多いのは、せきやくしゃみなどによってうつる飛沫(ひまつ)感染です。便やおう吐物に含まれるウイルスが手などに付着して感染する糞口(ふんこう)感染も少なくありません。

 こうした感染を予防するためには、小さいうちから「手を洗う」習慣を身につけることが大切です。帰宅したときや食事の前にはまず手を洗うのが当たり前、というふうに家族みんなで習慣づけていきましょう。うがいができる年齢になったら、うがいも習慣に取り入れてください。たったこれだけのことでも、多くの病気を未然に防ぐことができます。

 また、入園したらお子さんは毎日お出かけします。家にいたときに比べると、お母さんと触れ合う時間もずっと少なくなっていますから、家の中ではできるだけ一緒に過ごしてあげましょう。夜は少しでも早く寝かせ、早寝早起きのリズムをつくっていくと心身共にいいリズムができていきます。

それでも発熱・病気になったときは

 まだ抵抗力の弱い小さい子どもは、気をつけていても発熱や風邪をひいてしまうことがよくあります。生後半年以上ならば、40度の発熱があっても、機嫌と食欲の両方が極端に悪くなければ、あわてる必要はありません。子どもが熱を出したり風邪をひいたときの対処法については、コラム「小児科医に聞く!子どもが風邪をひいたときのホームケア」を参考にしてください。

 子どもの熱が前夜38度以上あったら、翌朝下がっていても、その後同じように熱が出るケースがよくあります。とくに子どもが0才~1才の間は、前夜に熱が出たら翌日は保育園をお休みさせたほうが無難でしょう。

 4月の入園シーズン直後は、当医院でも患者さんが急増します。ゴールデンウィークまでの間に熱が出ることもなく無事に過ごせるお子さんは、ごくごく少数ではないでしょうか。それくらい入園するとほとんどのお子さんが病気にかかります。これは社会生活を送る上での最初の洗礼みたいなものですから、あまり怖がらず、でも準備だけはしっかり整えて、大きなトラブルにならないようにしたいですね。

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

初回公開日 2016/02/02

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