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自分でできた!を大切に。子どもへの上手な着替えの教え方

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着替えは靴下や靴などの小物から

 1才半ぐらいからは、衣服の着脱も少しずつ自分でできるようにしていきたいですね。ちょうどこのころからなんでもやりたい気持ちが出てきます。「自立の芽」です。やりたい気持ちを尊重して、少しでも「自分でできた!」と感じる経験をたくさんさせることが大事です。

 うまくできなくてかんしゃくを起こしたり、時間がかかることもあります。でも、面倒だからと言って全部をママやパパがやってしまうと、自立の芽は育ちません。個人差がありますが、運動機能や手先の器用さが発達するにつれ、ママやパパが手伝う部分が少なくなり自分でできることが増えていくでしょう。
 
 達成感が得られやすい靴下や靴などの小物から取り組むのもおすすめです。

●靴下をはく
 「足さん、靴下のお帽子をかぶせますよ」と片方の足先に靴下をはかせたら、「スルリン」と声をかけながら、子どもが自分で靴下のはき口を持ち上げるよう促します。できたら「靴下がはけました!」と一緒に喜んであげます。片方ずつやってみましょう。

●靴をはく
 玄関に座らせて片方ずつはかせたら、面ファスナーを留める動作を子どもにやってもらいます。できたら「はい、ベルトOK!」「出発!」とはけた合図をしましょう。子どもが自分ではきやすいタイプの靴を選んであげることも大切。2才になるころには自分ではけるようになるといいですね。

子どもが1人でできる環境を整えてあげることも大切

●パンツやズボンをはく
 パンツやズボンをはくときは、子ども用の低い椅子や7~10cmぐらいの高さの台を用意して座らせるとはきやすいです。

 まず、パンツやズボンをはく形(前を表に)にして置き、筒穴に足を入れるよう伝えます。「はい、足が入るかな?」と促して両足を入れたら、子どもに両手でウエストのゴムを持たせ、ママやパパが手を添えながらひざまで上げさせます。そして立ち上がりながら「よいしょ!」とウエストまで引き上げたら、「はけた!」と喜んであげましょう。1人でできるようになったら、椅子や台はなくても大丈夫です。

●上着を着る
 かぶって着るタイプの服で、前後の違いがわかるデザインのものから始めましょう。子どもと向かい合って座り、上着を子どもが着る向きで前に置きます。「前は、こっちよ」と教えてから上着を裏返して置き直します。

 まずはママやパパが「いない、いない…」と言いながら上着をかぶせ、「ばあ!」と頭を出します。頭がでるまでは目が見えないので声をかけていきましょう。片側ずつ「手が出るかな…」と言いながら袖を通します。最後に上着の裾を引っ張って整え、「かっこいいね!」と喜んであげましょう。

 自立を促していくには、ズボンのウエストはゴムのもの、上着は襟や袖がたっぷりして、前後がわかるようにポケットや絵があるものを選ぶのがポイントです。

菅野先生の幼児教室では……

 教室では1~2才の子どもには、靴や靴下の着脱を自分でやらせています。時間はかかりますが、どの子も一生懸命に集中してやっています。普段の生活では、ごく自然にママたちが手を添えてあげてしまっているのでしょう。あとでママに「自分でできましたよ」と言うと、ハッと「もう自分でできるんだ」気づく方が少なくありません。



菅野満喜子 先生
台所のある幼児教室「こんぺいと」代表

幼稚園教諭、出版社を経て「グループこんぺいと」を設立。東京都世田谷区等々力に「台所のある幼児教室」を設け、子ども料理の指導、遊び・しつけ・子どもの食育など講演・執筆など、幼児と保護者・保育者対象に仕事をする。CSTV食育番組「おやこでクッキング」監修。 グループこんぺいと編著「あそびからはじめる食育」(メイト)「食育なんでもQ&Aセレクト41」(黎明書房)「すぐちょこシアター」(学陽書房)「怒らないしつけのコツ」(学陽書房)他多数。

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

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