重症化するとカビが原因の皮膚炎になることも！？この時期気をつけたい赤ちゃんの『おむつかぶれ』助産師さんに原因と対策を聞きました

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2022/08/29 更新

汗をたくさんかくこの時期、おむつの中は普段以上に湿気がこもり、おむつかぶれになりやすいですよね。おむつかぶれは赤ちゃんにとって不快なだけでなく、重症化するとカンジダ皮膚炎になることも。おむつかぶれから赤ちゃんをまもるために意識したい対策を助産師さんに聞きました。

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【助産師監修】高温多湿のこの時期は、おむつかぶれになりやすい！原因と3つの対策

赤ちゃんの肌は大人に比べて皮膚が薄く、とてもデリケート。汗をかいたり、衣類がこすれたりといった些細な刺激にも赤くかぶれてしまいます。中でもおしりは、いつもおむつをつけていることから、こすれてかぶれやすい部分です。

さらに気温が高く汗をかきやすい今の時期は、おむつの中に汗やおしっこによる湿気がこもりがち。その状態が長く続くと皮膚がふやけて、ちょっとした刺激でも皮がめくれる、ジュクジュクするなど、おむつかぶれが悪化しやすいため、注意が必要です。

かぶれが長引くとカビが原因の皮膚炎になることも。早めの対策・受診が◎！

赤ちゃんの皮膚には、大人と同じようにカンジダという常在菌がいます。普段は免疫力が働いているので特に気にする必要はありませんが、皮膚や体の抵抗力が落ちたり皮膚の温度や湿度が高くなったりするとカンジダ菌が繁殖する場合もあります。かぶれが重症化すると、治るのにも時間がかかるため、皮膚が赤い、ブツブツができているなど、かぶれ初めのサインを見逃さず、早めに対策することが肝心です。万一重症化したときは、早めに小児科や皮膚科で受診しましょう。

対策１．おしりは汚れたままにせず、こまめにおむつを替える
乳幼児のおしっこ・うんちは基本的には中性ですが、時間が経過し分解が進むとpH値が上がっていき、アルカリ性に近づいていきます。皮膚はもともと弱酸性なので、おしっこやうんちが肌に触れている状態が長く続くと、皮膚のpH値が変わって炎症を起こしやすくなります。とくにうんちが緩い場合は、おしっこと混ざって皮膚にくっつきやすくなるので、赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、なるべく早くおむつを替えてあげましょう。

ぬれるとサインが出るおむつだと、おむつ替えのタイミングがわかりやすくていいですね。おしっこやうんちをしたかどうかを確認するときは、ぜひおむつの後ろ側（おしりの方）までチェックしてください。男の子はおむつの前が濡れやすいですが、寝ているときはおしっこが後ろの方に流れることもあります。また、女の子は基本的におむつの後ろ側におしっこが流れます。うんちの場合、量が少ないとぬれるサインが出にくい場合もあるので、おむつの隙間からチェックしてあげると安心です。

対策２．おしりはやさしく拭いて、乾かしてからおむつを
清潔さを保ちたい気持ちから、おしっこやうんちのあとはついしっかり拭きたくなりますが、拭く＝こする、こと。拭く回数が多いと、それだけ刺激につながります。また、大人が拭くと思った以上に強くこすりすぎていることも。

水分をたっぷり含んだおしりふきやコットンで拭くのもいいですが、うんちのあとなどは、ぬるま湯で流す、おしりだけを洗面器につける臀部（でんぶ）浴でやさしく洗うなど、できるだけ刺激が少ない方法も取り入れましょう。

拭いたあとにおしりが湿ったままだと、おむつに湿気がこもる原因になります。おしりを空気にさらすなどして乾かせてから、おむつをつけるようにしてください。

対策３．清潔を保ち、ワセリンなどで肌を保湿・保護する
1日1回はシャワーやお風呂で石鹸で優しく洗い、清潔を保つようにしましょう。肌を保湿・保護するのはもちろん、傷ついた肌を守ったり、おしっこやうんちをした時も、ワセリンなどの保湿剤が刺激から肌をまもる層になってくれます。ただし、肌に合う・合わないがあるので、かならず少量ずつ試してからつけるようにしましょう。

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