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気温も湿度も高い時期に続く原因不明の症状“夏季熱”。最近診なくなったワケとは?【小児科医】

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病気の赤ちゃんの温度を測定する温度計を保持している母親
Prostock-Studio/gettyimages

「小児科医・太田先生からママ・パパへ、今伝えたいこと」連載の#23は、暑い時期に高熱が続く「赤ちゃんの夏季熱」について。今夏は猛暑が続きましたが、環境の変化によって減っているそうです。

せきや鼻水などの風邪症状がなく、原因不明の熱が続く状態

今ほどエアコンが普及するまで、夏になると、しばしば「毎日熱が上がる」と受診する子どもがいました。中には数日にわたって高熱が出るケースもあり、今から20年ぐらい前の勤務医時代には入院してもらって様子を診させてもらうこともありました。当時も病室内は日中も夜間もエアコンが効いて快適。入院するだけで発熱しなくなり、終日熱が上がらないことが確認できれば、「夏季熱でしたね」という説明をして退院になっていました。

最近は、こういう患者さんを診ることが少なくなりました。“夏季熱”っていったいなんだったんだろうと調べてみると、医学書には“夏季熱”という病名は載っておらず、むしろ国語辞典や百科事典に解説が載っていました。その内容は、おおむね一致しており、

【夏季熱】
原因:乳幼児の体温調節機能が未熟なためにおこる

症状:高温・多湿の夏に、乳幼児が午前中、もしくは夕方から夜半にかけて発熱する

治療:涼しい環境に移ると解熱する
と、記載してあります。

高温・多湿の日本の夏では、乳幼児の体温調節能力を超えた環境下では発熱をすることが多かったようです。しかし、今は大半の家にエアコンがある時代になっています。一般家庭にもエアコンが普及したことで生活環境が変わり、“夏季熱”は激減したようです。

大人でもつらい暑さ。赤ちゃんの体調管理のためにもエアコンを使おう

エアコンのタイマー切れとともに目が覚めるような猛暑では、大人でも睡眠不足や脱水症を起こしやすく、夏バテ、夏やせになる人も。ましてや、子どもたち、とくに乳児が暑さに耐えられなくなるのはあたりまえだったのでしょう。

エアコンは“夏季熱”対策としてだけでなく、お肌にも効果があります。小児のスキンケアセミナーを受講したときに、皮膚科医の講師は「肌のため、あせも対策としてならエアコンはつけっぱなしのほうがいい」とアドバイスをしていました。
ですから、この猛暑・残暑の中「暑くて寝苦しくって」とおっしゃるママ・パパたちには「我慢は不要。省エネエアコンならつけっぱなしがいいそうですよ」とすすめています。

私自身、食が細く、やせっぽちの子どもだったので、幼児期まで夏になると食欲ががくんと落ち、すぐに熱を出していました。成長とともに発熱はしなくなりましたが、夏の食欲減退は続いていました。今はエアコンのおかげで夏にも食欲も落ちません。寝室でも遠慮なくつけっぱなしにして熟睡できています。いい時代になったものです。
新型コロナで外に出る機会が制限されている子どもたちにとっては、エアコンがある時代でよかったなと思ってしまいます。

そうはいっても健康のためには1日10分は直射日光に当たっておきましょう。

赤ちゃんの熱が数日続くと、それが高熱でなくても心配になるもの。風邪症状がなければ“夏季熱”といわれる症状のこともあるようです。エアコンで気温を下げたり除湿をするなどで様子をみましょう。もちろん心配な症状があるときは小児科を受診しましょう。

文・監修/太田文夫先生

構成/ひよこクラブ編集部 

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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