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生後0~3カ月「ミルクの量足りてる…?」おっぱい・ミルクの気がかりQ&A【小児科医が回答】

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産後すぐに始まる授乳。最初は昼夜なく「泣いたら飲ませる」の繰り返しですが、生後3~4カ月ごろには授乳間隔が一定になることが多いです。授乳が軌道にのる前は気がかりがいっぱい! 0~3カ月のリアルな悩みを小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

【0~3の赤ちゃんの成長】飲んでは寝るの繰り返しから、少しずつ授乳間隔が一定に

0~1カ月ごろは、「泣いて少し飲んで寝る」の繰り返しです。少しずつ吸う力が強くなり、1~2カ月ごろには一度に飲める量が増えてきます。3~4カ月になると、授乳間隔が一定になってきますが、飲む量や授乳間隔には個人差があります。

【Q】産後の体調がととのわず、母乳への影響が心配。体調をととのえるには?(0カ月)

私の体重が減少し、妊娠前よりやせています。また、産後の体調が整わず、あまり食事をとれていません。母乳への影響が心配です。体調をととのえるためには、どうしたらいいの?

【A】温かいスープや汁もので栄養補給するのがおすすめ

ママの食欲のないときは、冷たい食べ物・飲み物は避け、具だくさんスープ、ポトフ、けんちん汁や豚汁などを用意するといいでしょう。それでも食欲が回復しないようならママの健康状態が心配なので、出産した病院の産婦人科医や助産師さんに相談してください。母乳は赤ちゃんにとって最適な栄養ではありますが、ママの体調によってはミルクに切り替えてもいいでしょう。家族のサポートを受けながら、産後の心身を休めることも大切です。(若江先生)

【Q】授乳後、吐き戻しの量が多くて気になります(1カ月)

授乳後の吐き戻しが量も勢いもあって気になっています。ケポッと少量出てしまうのとは違う感じですが、受診したほうがいいのでしょうか?

【A】月齢の小さい赤ちゃんは、ゲボッと吐くことがよくあり、問題ないことがほとんど

飲み過ぎやげっぷがうまく出なかったとき、大泣きして空気を飲み込んだときのほか、とくに理由もなく吐きやすい子もいます。ほとんどの場合、病的なものではありませんが、授乳のたびに吐き、おしっこがあまり出ないと感じたらすぐ小児科を受診しましょう。1日3回くらいの嘔吐があっても、機嫌がよく元気でおしっこもいつも通り出ていれば心配しなくて大丈夫です。(若江先生)

【Q】左右の乳房で母乳の出に偏りがあります(1カ月)

左右の乳房で、母乳の出に偏りがあります。できるだけ均等にしたいのですが、どうすればいいでしょうか?

【A】授乳のたびに吸わせ始めを左右交互に替えてみて

吸わせ始める乳房を、授乳のたびに左右交互にしてみましょう。また、赤ちゃんが吸いにくいほうの乳房からなるべく多く吸わせてみて。徐々に左右の差が小さくなってくるでしょう。赤ちゃんが吸いにくそうだったら、抱き方を変えるなど工夫してみて。(若江先生)

【Q】母乳育児を続けたいけれど、体力的にしんどいことが・・・(2カ月)

母乳育児を続けたいと思っていますが、疲れて授乳がつらいときはミルクにすることもあります。無理なく母乳育児を続けていくコツはありますか?

【A】時には体を休ませることも大切。ミルクをうまく活用して

母乳育児を続けていくためには、時にはママの体を休ませることも大切です。母乳とミルクの混合栄養がうまくいくようなら、今のように時々ミルクを飲ませながら無理なく母乳を続けていくといいでしょう。ただ、ミルクのほうが好きになって母乳を拒否するようになることもあります。母乳でもミルクでもしっかり飲んでいれば、赤ちゃんは健康に育つもの。ママの母乳育児を続けたい気持ちも大切ですが、ミルクを好んで母乳を拒否するようになったら、無理強いせずに赤ちゃんが好む授乳方法を優先していいでしょう。(若江先生)

【Q】目安量に比べて、ミルクを飲む量が少ないのが気がかり(3カ月)

完全ミルクの場合、3~4カ月ごろの目安量は160~200ml×1日5~6回とのことですが、1回80~120mlくらいしか飲みません。体重は増えているのですが、心配です。

【A】体重が増えているのなら、心配しなくて大丈夫。迷ったらかかりつけ医に相談を

1回に飲む量、1日に飲む回数は赤ちゃんによって異なります。1回に200mlを1日4回飲む赤ちゃんと、1回100mlで1日8回飲む赤ちゃん、授乳量の1日のトータルは同じですよね。目安はあくまで目安です。そのとおりにならないといけないわけではありません。体重が増えているのであれば、心配しすぎないで。基本的に、赤ちゃんが飲みたいときに飲めるだけでいいので、量が少ないからと無理に飲ませようとしなくて大丈夫。迷ったら、かかりつけ医に相談しましょう。(若江先生)

監修/若江恵利子先生 

取材・文/ひよこクラブ編集部

授乳回数が多い0~3カ月ごろの授乳に関する気がかりを取り上げました。赤ちゃんの成長とともに、ママ・パパの悩みは変わってくるもの。赤ちゃんを毎月追いかけて取材して紹介している「たまひよ成長日記」企画では、たくさんの赤ちゃんの成長の様子がチェックできます。公式アプリ「まいにちのたまひよ」で読めます。

参考/『初めてのひよこクラブ』2022年秋号「同じ月齢の子の様子を追っかけ‼ たまひよ成長日記」

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

『初めてのひよこクラブ』2022年秋号には、「同じ月齢の子の様子を追っかけ‼ たまひよ成長日記」があります。公式アプリ×公式サイトで展開中の「たまひよ成長日記」の0~3カ月の赤ちゃんの様子を、雑誌でチラ見せしています‼

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