1・2歳は考えるチカラの伸ばしどき! 子どもの成長を促す2つのポイントとは?

1・2歳は、身のまわりのさまざまなものに興味を示す年代。理解できる言葉も増えるので、考えるチカラの伸ばしどきだといえます。子どもの成長のサインを見逃さずに、適切なタイミングで子どもの興味・関心を引き出す関わり方をすることで、考えるチカラを伸ばしていきませんか。
理解できる言葉が増えてきたら、考えるチカラの伸ばしどき!
1・2歳は、見聞きすることをどんどん吸収する時期。日常生活の中で、次のような様子が見られたら、考えるチカラの伸ばしどきだといえます。
・犬を見たら指差して「わんわん」と言うなど、自分なりの言葉や指差しで教えてくれる
・興味があるものを見つけたときに、「見て!」「ねえねえ!」と言ってくる
・「あれを取ってきて」など、おうちのかたが言うことがわかるようになってきた
発語の多い・少ないにかかわらず、子どもにこのような様子が見られたら、それは「理解できる言葉が増えている」という成長のサインです。
このような成長のサインが見られたら、日常生活の中で見聞きする「言葉」をもっと増やしたり、「言葉と意味」を結びつけていったりすることで、考えるチカラを伸ばしていくことができます。
1・2歳の考えるチカラをぐんぐん伸ばす2つのポイントとは?
1・2歳の考えるチカラを伸ばしていくには、この年代の発達に合った働きかけをしていく必要があります。子どもの成長のサインに気づいたら、次の2つのポイントを意識して、日常生活での関わり方を工夫していきましょう。
【Point1】手指を使いながら感覚的に理解できるようにする
1・2歳は、五感をフルに働かせながら、さまざまな物事への理解を深めていく時期です。色や形、大小といった「概念」に関しては、本や写真などを見て視覚だけでとらえるよりも、自分の手指を動かして体感してみた方が、より深く理解できるようになります。カラフルで大きさや形の異なる積み木やブロック、知育玩具などを用意して、実体のある「モノ」に触れながら、感覚的に理解できる機会を増やしていきましょう。
【Point2】スモールステップで少しずつ新しい発見ができるようにする
子どもが理解できる言葉が増えてくると、おうちのかたとしては、あれもこれも教えてあげたくなるかもしれません。しかし、一度に多くのことを教えても、1・2歳の子どもには理解できないので注意が必要です。
はじめての知育では、まずは色の違いに気づくことができるような体験から始め、理解できたら「大きい・小さい」さらには「長い・短い」といった概念にもふれられるようにするのがおすすめです。1・2歳の発達に合わせて、理解しやすい順番で少しずつ新しい概念を理解していけるような働きかけを心がけましょう。
大切なのは、スモールステップで進めることで、子ども自身が「わかった!」と思える体験を積み重ねていくこと。少しずつ新しい気づきが得られるようにすることで、子どもの興味や自分から「知りたい!」と思う好奇心を引き出しやすくなります。
1・2歳の子どもたちは、実際に自分の手を動かしてさまざまなものに触れてみる体験を通じて、「これは何?」「これとあれはどう違うの?」と自分で考えるチカラを身につけていきます。何でも触ろうとするため、おうちのかたとしては目が離せない時期ですが、安全面に配慮された知育玩具を用意したり、おうちの中に危険なものを置かない安全なスペースをつくったりすると、気持ちに余裕を持って子どもと向き合えるようになります。「触っちゃダメ!」と禁止することは最小限に抑えて、子どもの試行錯誤を見守ってあげられるといいですね。
取材・文/安永美穂 取材協力/こどもちゃれんじ