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6時台起床が約37%で最多。5時台の早起き赤ちゃんも。早朝に起きてしまう場合の対策は?ねんねのお悩み解決!【専門家】

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新生児の女の子あくびをする
encrier/gettyimages

今回のテーマは「赤ちゃんの起床」についてです。赤ちゃんの月齢や出かける時間によって、起床時間は違うでしょうが、そもそも、自然に起きるのを待つのか、毎日同じ時間に起こした方がいいのか、また前日の寝た時間によって変えるべきのか、専門家にお聞きします。

意外と早起き赤ちゃんが多いという現実

最初に、「たまひよ」アプリユーザーのアンケート結果から紹介します。

「朝、赤ちゃんは何時頃に起きますか・起こしますか?」と聞いてみると、上位5位は下記の結果に。

1位 6時台 36.6%
2位 7時台  26.8%
3位 5時台  11.8%
4位 8時台  9.3%
5位 9時台  4.9%

仕事で出かける時間等、家庭の事情があるのかもしれませんが、約半数が5時・6時台に起きているようです。
また、みんなのコメントを見てみると、赤ちゃんを起こすか問題や、睡眠について悩んでいることがうかがえます。

「赤ちゃんを起こすべきなのか、起きるまで待っていていいのか…」(すみぃ)

「起きる時間が毎日違う…」(クロちゃん)

「子どもを起こさないように起きて自分の身支度を済ませてから、子どもを起こしたいけれど、身支度を始めたくらいに泣いて起きるので、結局何もできずに子どものことを先に済ますか、泣いていても声をかけながらも先に自分のことを済ませています」(たまひよ)

「夫が起きる少し前に起きるから、その後、再度寝そうな時に夫のアラームが鳴ってしまう…」(だあい)

朝、赤ちゃんが起きない場合は起こしたほうがいいのか、早起きしすぎてしまう場合はどうすればいいのか等の赤ちゃんの睡眠の悩みについて、乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママ(和氣春花)さんにアドバイスをいただきました。

一定の生活リズムを作ることがベースに

「赤ちゃんを起こすべきか。でもせっかく寝ているのに起こすのはもったいないような気もしてしまう…」と悩んでしまうこと、ありますよね。反対に、まだ起きてほしくないのに起きてしまうというお悩みも、とてもよくご相談をいただきます。

まず知っておきたいのは、赤ちゃんの生活リズムを作ることが大切だということです。
おおよそ、同じくらいの時間に起きて朝陽を浴び、同じくらいの時間にお風呂に入って、暗くして就寝する、というイメージです。
生活リズムが整うことにより、寝つきがスムーズになったり夜泣きが減ったりすることも期待できます。

この赤ちゃんのリズムを整えるために重要なのが『朝陽を浴びること』です。
体内時計(正確には概日リズムと言います)は、朝陽を浴びることで『朝だ!』と認識して時刻を整えます。
そのため、毎日同じくらいの時間に起床して、身体の時計を整えることがリズム作りのために、そして夜泣きや長時間の寝かしつけなど、ねんねトラブルの予防のために重要なのです。

せっかく寝てくれているならもう少し寝ていたい…という気持ちは、私も生後3ヶ月の息子を子育て中で、心から同意なのですが、できるだけ同じ時間に起こして、カーテンを開けて朝陽を浴びさせることをおすすめします。

また、反対に起きてほしくないのに起きられてしまう…というお悩みも多いですよね。
これは「早朝起き」と呼ばれるトラブルの1つ。朝4時や5時など早い時間に目覚めてしまって、そのまま寝ついてくれず、朝になってしまう…と悩まされている方はたくさんいらっしゃいます。

早朝起きの主な要因は次の8つです。

①光漏れ
早朝起きの大きな要因の1つが、朝陽の光漏れで部屋が明るくなってしまっていることです。
赤ちゃんは光に敏感なので、遮光カーテンをしていても、たった一筋の光が漏れているだけで反応して起きてしまうこともあります。
遮光カーテンをしていても光の漏れがある場合は、カーテンの上下左右をテープなどで塞いでみることをおすすめします。

②早すぎる就寝時刻
子どもの睡眠時間の目安は10〜12時間。昼寝の長さによる差や個人差もありますが、10時間程度寝られていたら起床してしまう子もいます。
つまり、お子さんが19時就寝の場合、朝5時には起床時刻を迎えてしまっている可能性もあるのです。このケースの特徴は、機嫌良く起床することです。
早寝早起きはとても良い習慣なのですが、もし、こういったケースに当てはまる場合は少し時間をずらしてみてもよいかもしれません。

③昼寝の長さ
昼寝が長すぎたり短すぎたりすると、早朝起きの原因になるケースがあります。長すぎ・短すぎのどちらもあるのが難しいところなのですが、長すぎる場合は②のように寝切って起床してしまう可能性がありますし、反対に短すぎる場合は疲れすぎて睡眠が浅くなり、ちょっとした物音などに反応して起きやすくなってしまいます。
月齢にあわせて、長すぎず短すぎない適切なお昼寝にすることが大切です。

④昼寝〜就寝までの時間が長すぎる
赤ちゃんは自分の活動限界時間より長く起きすぎると、疲れて眠りづらくなったり、眠れても浅い眠りになってしまったりします。
そのため、最後に昼寝から起床した時間から就寝までの時間が長すぎると、眠りが浅くなって早朝に起きることにつながりやすくなります。
赤ちゃんが元気に活動できる時間の目安は、生後3ヶ月で1時間半程度、生後6ヶ月で2〜3時間程度、生後9ヶ月で3〜4時間程度です(あくまで目安なので個人差があります)。
大幅にオーバーしている方は見直してみましょう。

⑤生活リズムの乱れ
起床時刻や就寝時刻が整っていれば、夜眠る時刻になれば身体が自然と寝るモードになりやすくなりますし、朝はいつも起きる時間まできちっと眠ってくれやすくなります。
起床時刻がバラバラだと、身体のリズムができにくくなるので、同じくらいの時刻に寝起きすることを心がけると良いでしょう。

⑥長すぎる午前寝
早朝に起きてしまったときにやりがちなのが『寝不足だから、たくさんお昼寝させて補ってあげなければ』という考え方。しかし、これを続けると『朝早く起きても昼寝させてもらえるから、起きちゃおう』という認識を作ってしまうかもしれません。
特に午前寝を3時間以上など長くしすぎてしまうと、夜の睡眠の続きかな?という身体の誤解も生まれかねません。
お子さんのいつものリズムにあった時間で、適切なお昼寝をとらせてあげましょう。

⑦室温の変化
朝方になると室温が上がったり下がったりするのも、起きてしまう要因になりやすいです。適宜エアコンなどを使用して、室温を調整しましょう。

⑧早朝起きしたときの対応
もし起きてほしい時間よりも早い時間に起きてしまっても、できるだけそのまま暗い部屋で粘ってみてください。そして、ベッドからもなるべく出さないようにしましょう。
もし、すぐ部屋を出てリビングで遊び始めたり、テレビを見せたりし始めると、『早く起きれば遊んでもらえる(テレビを見せてもらえる)』という認識を生んで、どんどん早く起きるようになってしまいかねません。
『自分の布団に呼ぶ』という対応も同様で、早く起きてママのお布団に連れて行ってほしい〜と、もっと早い時間から泣くようになってしまうかもしれないのです。
早朝のことなので眠くて大変だと思いますが、早朝起きトラブル改善のためには、対応に一貫性を持つことです。

望んだ時間に自然に起きてくれるに越したことはないのですが、相手は赤ちゃん。なかなか思い通りにはいかないですよね。
それでも、少しでもママの眠りの時間を確保するために、ぜひ思い当たることがあれば改善してみてください。そして、ねむい時はぜひ朝寝や昼寝で、赤ちゃんと一緒に寝てしまってくださいね」(ねんねママ(和氣春花)さん)

各家庭にあった朝時間に起きられるように、少しずつ改善していけるといいですね。
(取材/文・橋本真理子)

ねんねママ(和氣春花)さん

PROFILE)
乳幼児睡眠コンサルタント。株式会社mominess代表。慶應義塾大学卒業。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2022年現在、SNSの総フォロワーは10万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』(青春出版社)がある。

乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママWEB

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年9月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数246人)
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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