年はじめに考えたい、「自分らしく」を明確にする方法
大企業からスタートアップ、ベンチャー企業まで経験したなかで、企業の規模に問わずジェンダー問題を深く感じたことをきっかけに、「自分らしく働き続けるには」を常に考え続けてきた志賀祥子さん。理想のライフワークバランスが実現できる環境を自ら作ろうと決意し、2015年に独立。現在は会社経営・ブランディングプロデューサーとして活躍しながら、女性を取り巻く社会課題の解決と「すべての女性が納得して充実したライフスタイルを築ける社会」の実現を目指し活動しています。企業のダイバーシティ推進や個々人のサポートプロジェクトにも取り組んでいます。そんな志賀祥子さんが自ら実践する「自分らしく働く!」ための思考術を本コラムでは紹介していきます。
第8回目の今回は、働く上でも大切な「自分らしさを明確にする方法」についてお話ししたいと思います。
生まれたときから時系列で振り返る
先日、働くママ向けファッション雑誌「VERY」の取材を受ける機会がありました。生まれ育った環境や幼少期、家族について、仕事について、結婚した今の自分の家族について、赤裸々にインタビューを受けていたのですが、それが改めて自分自身でも、今までを振り返る良い機会になりました。
生まれた時から振り返るということってあまりないかもしれません。
・どこで生まれ育ちましたか?
・どんな幼少期でしたか?
・幼少期の思い出はありますか?
・両親はどんな人でしたか?
・学生時代の思い出は?
・家族にかけられた言葉で覚えているメッセージは?
などなど、今の自分のルーツについて振り返ることができました。
そのとき、なぜそう思ったのか?を振り返る
自分の人生を振り返り、時系列で並べてみたら、
そこでなぜそう思ったのか?どうしてその行動をしたのか?を思い出してみます。
すると、あの時のあの経験がこの行動になったんだ!ということが見えてきます。
ほかにも、こういった経験が今の自分を臆病にしているのかも、というのも見えてきたり。
今までの人生があるからこそ、「今」の自分が存在することがわかります。
実際に振り返ってみてわかったこと
雑誌「VERY」の記事にもありますが、私は今まであまりこういった話をすることは苦手でした。
でも今回、なぜ引き受けたのかというと、ようやく自分の生き方に自信を持つことができたからなのかもしれません。
例えば私の場合は、今までの人生の選択や岐路において、すべて自分自身で考え、わからないことは調べて、ひとつひとつ悩み抜き決断してきました。それはなぜなのか。
それを紐解くと、過去の私は周囲に相談できる人がいなかったのです。そのため自分で調べて、考えて、決断するということが自分にとってスタンダードであり、今では大小問わず何かを選択する際の考え方の基準、習慣になっています。
「自分らしく」を実現すること、それは決して容易くない。大変なことの方が多いです。
もちろん不安でしかたないときもあるし、目が回りそうなほど忙しくて余裕がない日もある。
そんなときは、今までの頑張ってきた自分を振り返って、自分を褒めて、また前に進んで行きたいと思います。
今回は、私自身の原体験から「自分らしくを実現するためにやってほしいこと」についてお話ししました。ママ歴5年になりましたが、根本的な軸はずっと変わっていません。今回お話ししたのは、今だから話せることであり、1年前には話せなかったと思います。こんな考え方もあるんだな、とこれもひとつのモデルケースとして捉えていただけると嬉しいです。
文/志賀祥子 構成/たまひよONLINE編集部
コミュニティ「MaVie salon -meet-」とは
働く女性のビジネスとウェルビーイングに特化したコミュニティ。キャリアもプライベートも子育ても、どちらも諦めずによくばりに!
そんな女性たちの想いに寄り添い、同じ思いを持つ方が集まるナレッジシェアやインプットを促進するサードプレイスなコミュニティ。今後の人生をより豊かにするための自身のキャリア・起業・独立といった「ビジネス」と、ココロやカラダに関する「ウェルビーイング」を一緒に考えていきましょう。
志賀祥子
PROFILE
1986年生まれ。東京都出身。様々な企業で経営企画・広報に従事。企業規模に問わずジェンダー問題を深く感じ、2015年に将来の育児期を見据えて独立しリモートでのコンサルティング事業を立ち上げる。出産を経て、2019年に株式会社MaVieを創業。ブランディングや戦略コンサルティング支援を行う傍ら、女性を取り巻く社会課題の解決を目指し活動し、2018年に育児と仕事の両立をテーマにしたナレッジシェアコミュニティを立ち上げる。
現在は「Wsociety」実行委員・コミュニティディレクター、また自身のコミュニティ「MaVie salon」を企画運営。独自のプログラムは幅広い女性に支持されている。プライベートでは一児の母。
メディア出演・掲載
日本経済新聞/日経DUAL/日経doors/日経WOMAN/VERY/GLITTER
NIKKEI STYLE//Markezine/FNN PRIME NEWS/TBS・テレビ朝日 情報番組コメンテーター