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「こんな方法があったとは!」大切なのは発想の転換。憂鬱な雨の日の子どもとの過ごし方を専門家が提案

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女の子や若い女性の手は霧の、霧の窓に描きます。ぬれたガラスの上の指は、心、窓、雨を引き出す
Andrey Maximenko/gettyimages

今回のテーマは「雨の日の子どもとの時間」についてです。
外に出られれば、散歩や公園遊びなど、子どもが自分で楽しめる機会も作りやすいですが、雨で外に出かける移動手段もなく、家にいるしかない場合、時間が経つのが遅く感じられて「ツライ…」と思うママ・パパもいるようです。
そこで、各家庭の過ごし方を紹介するとともに、保育学が専門の小崎恭弘さんに、雨の日を楽しく過ごす秘訣を教えていただきました。

体を動かす派、おもちゃや映像派など様々な工夫が

最初に、みなさんの雨の日の過ごし方について、「たまひよ」アプリユーザー聞いてみました。

「NHKの『おかあさんといっしょ』を見ながら、ダンス、ハイハイ鬼ごっこ、家中探検、手遊びなどをしています」(ロビン)

「家の中をハイハイ探検、いつもと違うお部屋でおもちゃ遊び、DVD鑑賞などです」(そら)

「泡風呂にして遊ぶ」(たまこ)

「絵本を読む。布団の上でゴロゴロする。鏡の前で遊ぶ」(こだま)

「お昼寝です。雨の日は洗濯もできないし、私も一緒にお昼寝しちゃいます」(カモメ母)

「上の子が12歳なので、参考にはならないかも知れませんが、幼い時は家でブルーレイを観ていることが多かったです。
ディズニーが好きで英語に力を入れていたので、ディズニー映画を英語で流しました。そのおかげもあってか、ディズニーは今でも英語で観ていますし、理解もしているようです。ディズニーは英語でしか観られないものだと思っている可能性もあります(笑)」(Maay)

「図書館に行く(外出ですが)。粘土遊び」(スピカ)

「家の中に布団を敷いて、でんぐり返しをしたり、おもちゃで一緒に遊んだりしています」(いちご大好き)

「2歳の息子は活発なので、2歳の誕生日にトランポリンをプレゼントしました。雨の日はもちろん、晴れの日でも家にいる時はトランポリンで跳ねています。運動不足も解消されて良かったです!」(ちむ)

みんな、いろいろな工夫をしていますね。私も、特に子どもが小さい頃は雨の日のたびに憂鬱でした。そこで、12年間の保育士経験があり、保育学が専門の小崎恭弘さんに、親も子も楽しめる雨の日の過ごし方についてアドバイスをいただきました。

遊び心と覚悟があれば、楽しみ方は見つかるもの

雨の日は憂鬱(ゆううつ)ですね。保育士時代も雨が降っているというだけで、気分が滅入りました。園庭に出たりお散歩ができなくなるということは、それだけ行動や場所の制限が多くなるということです。

ただでさえ狭い室内で、いろいろとしてはいけないことや困ることが増え、普段以上にトラブルになったり気を遣ったりする必要が多くなります。またそのことがお互いのストレスとなり、時として険悪なムードに、なんてことになりがちです。
うまく気持ちを切り替えて、雨の日でも楽しく過ごしたいですね。

そんな気持ちの切り替え方の方法を2つお伝えします。

■ 室内だけと割り切り、ダイナミックに遊んでみる

どうせ外には出られないのなら、室内の中でいつもと違うことをしてみましょう。

<探検ごっこ>
部屋の電気を全部消し、カーテンを閉めて、少し暗闇を作ってみましょう。そして子どもたちに懐中電灯やライトを持たせると、その場は一気に洞窟やジャングルに変化します。ダンボールの船や車があれば、さらに盛り上がること間違いなしです。
パパやママはジャングルの猛獣役になってはどうでしょうか。

<キャンプごっこ>
 机やテーブルにシーツや毛布をかけて、小さな空間を作ってみてください。あるいはビーチ用のテントなどでも良いと思います。子どもたちの隠れ家をつくるのです。
そこからキャンプごっこのスタートです。子どもは家のいろいろなものや食料を、運び込んでいくでしょう。もし可能なら、その日は、そこで寝てしまうのもめずらしい体験に。

■ 雨を積極的に楽しむ

雨を嫌がるのではなく、雨をひとつの遊びとして楽しみましょう

窓やサッシに落ちてくる雨を使って遊びましょう。バケツやボールに雨を溜めてみたり、お皿やガラスのコップに雨を当てて音を楽しんでみたりしまょう。
誰が早く溜めることができるかを競ってみて。

思い切って雨の中に出かけていくのもいいでしょう。もちろん濡れないように完全防御です。長靴、カッパ、傘があれば、なんとかなります。
雨の音や水飛沫、雨の匂いや雰囲気などは、雨の日でなければ感じることができないものです。これらを楽しんで欲しいです。

 これらの提案は発想の転換です。大人の常識や当たり前の方法ではなく、遊び心と覚悟があれば、子どもとの遊びは無限に広がっていくと思います。自分が子どもだった頃を少し思いだして、一緒に遊んで欲しいと思います。(小崎恭弘さん)

大人は、洗濯物は外に出せないし、外出するにも普段以上の手間がかかるし、「雨=憂鬱」と思いがちです。でも、子どもは雨すら楽しむ姿が見られます。
確かに、普段ならできない遊びができる日として捉えられると、親のストレスは少なくなりそうですね。
(取材/文・橋本真理子)

小崎恭弘さん

PROFILE)
大阪教育大学教育学部教員養成課程家政教育講座教授。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。ファザーリングジャパン顧問。兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年勤務。4月より大阪教育大学附属天王寺小学校長を務める。
3人の男の子それぞれに育児休暇を取得。それらの体験をから「父親の育児支援」研究を始め、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて、父親の育児、ワークライフバランス、子育て支援、保育研修等で、講演会等を行うように。著書に『育児父さんの成長日誌』(朝日新聞社)、『パパぢから検定』(小学館)など。


※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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