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【タレントで4児の母・市井紗耶香】もしもわが子が「アイドルになりたい!」と言ったら?

更新

息子さんと美容院にて。スッキリした姿に大きくなったなぁと実感したそうです。

今年で芸能生活25年目を迎えるタレントの市井紗耶香さんは現在、高校生、中学生、小学生、保育園に通う4人の子どもの母です。「モーニング娘。」の2期生としてデビュー後も芸能活動を精力的にこなし、今年は演技にも挑戦しているんだとか。そんな市井さん自身はどんな子どもだったのでしょうか?幼いころの思い出からデビュー秘話までを聞きました。

人見知りだけど元気いっぱいだった幼少期

4歳のころの市井さん。 インスタントカメラでお母さんが撮影してくれた写真なんだとか。

——市井さんの子ども時代のことを教えてください。

市井さん(以下敬称略) 私は団地育ちなのでまわりにはいつも同世代のお友だちや、たくさんの大人がいてにぎやかな中で育ちました。夏休みには広場にプールを出してもらってみんなで1日中遊んだり、お母さんたちが作ったカレーを食べて近所の公園で、きも試しをしたり、団地内に赤ちゃんが誕生したらみんなでお祝いをしたり・・・。 

今こうして子どものころを振り返ると、とても幸せな環境だったなと思います。

——子どものときから、人見知りのない積極的なタイプの子だったのでしょうか?

市井 それが人見知りでした(笑)でも、男の子と遊ぶことが多く、木登りをしたり、鬼ごっこしたりと活動的な子どもでもあり、母には「あんたはじっとしていないんだから・・・」とよく言われていました。

母に注意を受けることも多かったですね~。今でも覚えているエピソードを1つお話させてください。
学校で習字の授業があると筆を洗って家に持って帰りますよね。私は洗わず家に持って帰ってしまうようなタイプだったので、筆がいつもカピカピでした。ある晩、さすがに明日学校で使うから、とその筆を洗おうと思ったところ、やかんにお湯が沸いていたので「これはちょうどいい」と思い、やかんの口に筆を入れてジャブジャブ洗ったらすごくよく落ちたんです。そして、やかんをそのままにして遊んでいたら・・・。

もう想像つくと思いますが(笑)、母がお茶を飲もうと急須にやかんのお湯を注いだら、真っ黒のお湯が出てきて・・・。ものすごい勢いでしかられたことを覚えています(笑)。

自分が夢をかなえたときのことを思い出し、子どもの夢も応援したい

——芸能界を夢見るようになったのはどんなタイミングだったのでしょうか?

市井 小さいころから猪突(ちょとつ)猛進タイプだったので芸能界もあこがれたら即、行動を起こしました。ただ、最初はアイドルになりたかったわけではないです。歌うことや表現することが好きだったので、まずは劇団のオーディションを受け、初めてのオーディションで合格をもらいまいた。しかし、大喜びしたのもつかの間、劇団に入るにはお金がかかることがわかりました。母に迷惑をかけてしまうと思い、劇団に入ることはあきらめました。

しばらくして、テレビでオーディション番組をやっていることを知り、次はそれに挑戦することにしました。

——オーディションを受けるときはお母さんに相談をしたのでしょうか?

市井 いいえ、相談せず自分で履歴書を書いて、証明写真も撮りました。オーディションには通知表の持参が条件だったので、それらをすべて準備して会場に向かいました。今考えると中学生時代の自分の行動力に驚きます。

オーディションでは「歌を歌うことがとても好きです。モノマネもできます」と言った記憶があります(笑)。会場にはたしか数千人の人がいて、ほぼ1日で3次オーディションまで受けました。最後はつんくさんに面接をしてもらって・・・今、振り返るとすごい1日でしたね。

——合格の知らせを聞いたときはどんな気持ちでしたか?

市井 自宅に電話がかかってくると聞いて、その日は電話の前で正座して待ちました。でも、なかなかかかってこなくて、あきらめかけていたときにようやく家の電話が鳴り、「おめでとうございます」と言われたことを覚えています。

その次の日から同期の圭ちゃん(保田圭さん)と、矢口(矢口真里さん)と私にカメラが密着。生活が一変しました。

——もし、市井さんのお子さんがアイドルになりたいと言ったらどうしますか?

市井 そうですね。話をじっくり聞いて「やりたい」という思いが本気だったら否定はしないと思います。ただ、私がデビューしたときと今では時代が明らかに違います。だから親としての不安はあります。でも、その子にチャンスが巡ってきたのであれば、情報を共有しながら応援できたら楽しそうですね。

今のところわが家ではそんな話はなく、みんなそれぞれ好きなことや夢に向かって頑張っています。

末っ子に言われたすてきな言葉を胸に、今後も芸能活動をまい進

お子さんからの手紙を「私の宝物です」と、市井さん。お子さんからもらった手紙はすべて大事に保管しているそう。

——今年、芸能生活25年目と聞きました。芸能界での経験が子育てに活かされていると思うことはありますか?

市井 ここまで自分なりに手探りで子育てをやってきましたが、正直言って落ち込む日もあります。でも、芸能の仕事が私の気持ちを救ってくれることも。

特殊な仕事なので大変なこともありますが、常にポジティブで明るい気持ちにさせてくれます。子育ての悩みを吹き飛ばし、前向きなマインドを保つことができるのは芸能のお仕事のおかげだと思っています。

お母さんが家庭の中でどしっと構え、明るい気持ちでいることはとっても大事だと思います。でもそんなふうに思えるのはやはり子どもの存在が大きいです。私も子どもからたくさんの愛をもらい、支えてもらっています。

——子どもたちに市井さん自身の悩みを話したりすることはあるのでしょうか?

市井 ありますよ。ジャッジに迷っているときに子どもたちに相談すると、的を射たアドバイスをしてくれたり、シンプルだけど刺さる答えを導いてくれたりすることもあって、「はっ」とさせられることも多いです。

子どもに言われて、印象に残っている言葉もたくさんあります。末っ子に「どんなときもわくわくいいきもちでくらしてね」というお手紙をもらって「はっ」としました。そのときはちょうど“守り”に入ってしまっていたので、「わくわくする」という感覚に気づかされました。

——最後に子育て中のみなさんにメッセージをお願いできますか。

市井 これから新年度が始まるので「わが子が新しい環境になじめるだろうか」、「毎日幼稚園や保育園、学校に笑顔で通えるだろうか」と気持ちが揺らいでしまうこともあるかと思います。でも、その気持ちはみんな一緒です。あせらず、心を軽くして過ごしてください。そして、どんな小さなことでも家族や地域、学校と共有することも大事だと思います。まずはわが子の成長を喜び、明るい気持ちで新年度を楽しんみませんか。私もそうしたいと思っています。

お話/市井紗耶香さん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部

市井さんの子ども時代から、芸能の世界に飛び込むまでの貴重なお話を聞きました。4人の子の母として、強さと覚悟を持ちつつも、しなやかさを感じさせてくれた市井さん。今後は、「わくわくすること」に貪欲に取り組み、俳優業にも積極的に挑戦していきたいそうです。

市井紗耶香さん(いちいさやか)

PROFILE
1983年生まれ。千葉県出身。1998年にモーニング娘。2期メンバーとしてデビュー。 現在は4人の子どもの子育てをしながら、タレント、俳優業を精力的におこなっている。

市井紗耶香オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)

市井紗耶香(@sayakaichii) • Instagram写真と動画

●記事の内容は2023年3月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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