2歳・3歳の「自分でできた!」を増やす遊び方とは?達成感が得られる4つのポイント
2歳・3歳は、さまざまな遊びに取り組むプロセスで、「できた!」という経験を積み重ねることが成長につながる年代です。毎日のなにげない遊びの中で、「できた!」という達成感を得られる瞬間を増やしていくために、家庭で工夫できることを考えてみませんか。
少しがんばればできる遊びで「できた!」を増やす
2歳・3歳になると、自分でできることが増え、遊びの中でも次々と新しいことにチャレンジしていけるようになります。遊びの中でさまざまな知識や言葉を吸収できるようにするには、いつも同じ遊びをくり返すのではなく、子どもができることや興味のあることに応じて遊びを広げていくことが大切です。
新しい遊びを子どもに提案したり、知育玩具の購入を検討したりする際は、「この遊びに取り組むことは、子どもの『できた!』を増やすことにつながるか」という点をよく考えてみることをおすすめします。簡単すぎるとすぐ飽きてしまい、難しすぎてもうまく遊べない可能性があるため、「少しがんばればできる」というレベルのものを選ぶとよいでしょう。
2歳・3歳の「できた!」を増やす遊び方 4つのポイントとは?
2歳・3歳の「できた!」を増やすには、次の4つのポイントを満たすように遊び方を工夫することが大切です。子どもの成長に合わせて遊び方をステップアップさせたいときなどに、ぜひ参考にしてください。
1.一人でも取り組める
2歳・3歳は「自分でやりたい」という意欲が高まり、それを実行に移すために必要な手指の器用さが身につけられる時期です。ひとり遊びからもたくさんのことを吸収できるようになるので、子どもに語りかける音声が流れる知育玩具などを用意しておくと、一人でも夢中になって取り組めます。おうちの方の手助けなしで遊ぶ経験をすることは、「自分でできた!」という達成感を深めることにもつながります。
2.子ども自身が興味を持っているテーマにふれられる
2歳・3歳の子どもたちは「動物が好き」「乗り物が好き」というように、それぞれの好みがはっきりしてきます。子どもが好むものが、おうちの方がふれてほしいと思うものとは違う場合もあるかもしれませんが、まずは子ども自身が興味を持っているテーマにふれられる遊びを提案してみましょう。好きなテーマでとことん遊びつくす体験をすると、主体的な姿勢で遊びに取り組むことの楽しさを実感できるようになるので、年齢が上がるにつれて他のテーマに関する遊びや学びにも主体的に取り組めるようになります。
3.できたことをほめてもらえる機会がある
遊びに取り組む中で「できた!」という手応えがあったときに、それをほめてもらえると、子どもはさらにやる気が出ます。子どもが目標を達成できたときに、ほめるメッセージや華やかな音楽などが流れる仕掛けがある玩具を使えば、ひとり遊びでもほめてもらえる機会を増やすことが可能です。ほめてもらうことで自信がつくと、子どもは「もう少し難しいことにも挑戦してみよう」と思えるようになり、「できた!」という体験がさらに増えていくという良い循環が生まれます。
4.お気に入りのキャラクターと一緒に取り組める
「少しがんばればできる」レベルの新しい遊びに挑戦するときは、子どもは「できるかな?」と不安を感じることもあるかもしれません。そんなとき、お気に入りのキャラクターの声が流れて励ましてくれるといった仕掛けがあると、「やってみよう!」という気持ちの後押しになります。数ある知育玩具の中でどれがよいのか迷ったときは、子どもの好きなキャラクターとともに取り組める設計になっているものを選ぶと、子どもが自分からやってみたくなるきっかけをつくることができます。
2歳・3歳はひとり遊びからもさまざまなことを吸収できる年代ですが、新しい「できた!」を経験した際におうちの方からほめてもらえると、子どもはより大きな喜びと自信を得られるようになります。知育玩具などを活用して子どもがひとり遊びに集中できる環境を整えつつも、子どもの様子に気を配り、新しいことに挑戦しようとした姿勢そのものを認める声かけをしていくことを心がけましょう。
取材・文/安永美穂 取材協力/こどもちゃれんじ
●記事の内容は2023年4月の情報で、現在と異なる場合があります。