着信音は変えられる!【御手洗直子のコマダム日記 #180】
一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。
「つっこみが止まらないコマダム日記」#180
今回は着信音にまつわるお話です。
アラーム音を無限ポッポにしてもわりとキツい
スマホやPCの通知音をアプリごとに変えられるというのを知っていろいろ試してみたことがある。
まずラインの着信音をハト時計にした。『ポッポ、ポッポ、ポッポ』と三回鳴るやつにした。結論から言うと2~3通ラインが届いただけで部屋がハト小屋になるのでやめておいた方がいい。なぜ私は3回鳴くバージョンを採用してしまったのか。というわけで1回だけ『ポッポ』と鳴く音源に変更してみた。あきらめが悪い。これはこれで『ポッポ』と鳴いたあとに『ポッポ』『ポッポ』と続いたり数十分おいてひっそり『ポッポ』と鳴いたりするので落ち着かない。そしてスタンプの応酬になるとハト小屋になるのであった。ラインの通知音にハト時計は向いていない。結局ラインは元の通知音に戻し、なんなら大人数のグループは通知を切ったのだが、こういった通知がたくさん来るアプリに『かわいい』などの感情を持ち込む通知音を設定してはいけないのだ。故にラインの基本通知音の『ティロン♪』は正しい。
なのでたまにしか来ないメールの着信音を『ホ~ ホケキョ!』にしてみた。なんでトリを採用したがるのか。だってかわいいから。これはけっこうよかった。忘れた頃にうぐいすがメール着信を教えてくれるのだ。春を感じる。幻覚である。
しかしこれも信号待ちの静かなバス内で『ホ~ ホケキョ!』とうぐいす音が鳴り、誰かが小さく『うぐいすだ』とつぶやいたので元に戻した。意外と響く。最近のバスはエコに敏感でアイドリングストップをしているので響くのだ。バスに乗り合わせた人に春を感じさせてしまった。幻覚である。
次にメッセージの着信音をキジバトのさえずり声(デーデー ホッホ―!)に変えた。まだやるのか。まだあきらめない。こいつはメールよりさらに着信頻度が低いのだが数回受信した時点でスマホを車に轢かれ(おたくならではの青ざめ出来事、携帯失くした…【御手洗直子のコマダム日記】 参照) その際になぜかキジバトデータは転送されなかったのかデフォルト音になっておりそのまま消滅した。無念。
というわけでなんだかんだ定着しなかった。
慣れというのが一番大きいのかもしれないが、デフォルトの着信音とはやはり理由があって正しいのである。たぶん。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子X(旧twitter):@mitarainaoko