フリーアナ吉田明世 5才になった娘とのお出かけで目の当たりにした娘の成長「娘よ、お誕生日おめでとう!」
現在、5才の女の子と2才の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。
今回は,娘さんの5才のお誕生日の際に、家族でお出かけした時の話です。吉田明世さんの育児エッセイ第38回は「5才の娘の性格」についてです。
娘の誕生日、待ちに待ったハグ解禁の夢の国に!
先日、娘が5才の誕生日を迎えました。
実は、誕生日をきっかけに、娘のとある変化を感じたのです。それは、娘の性格。
娘が生まれて5年間、ずっと近くで見てきた私は、なんとなく娘の性格ってこんな感じだよなぁ、と把握しているつもりでいました。どちらかといえばしっかり者で、お友だちにも『これして遊ぼうよ!』と自ら提案して積極的に働きかけるタイプ。自分がやりたいと思うことがはっきりしてきて、負けず嫌いな一面も。
そんなふうに思っていた娘の性格に変化を感じたのは、娘の希望で誕生日近辺にディズニーランドへ行った時のことでした。
コロナ5類引き下げということもあって、来園者やキャストの皆さんもマスクを外している人が多く、これまで以上に賑わいを見せていたディズニー。我々が何より楽しみにしていたのが、コロナ禍で制限されていた、ディズニーキャラクターたちとの触れ合いでした。コロナ期間中は、一緒に写真を撮る時もマスク着用必須、一定の距離を保った上でというルールだったのですが、なんと、キャラクターたちとのハグが解禁されたということで、ディズニーファンとしてはこんなに嬉しいことはありません。
母も驚いた娘の行動、いつもとは違う一面が
そんなわけで、入園後、一番最初に向かったのは、もちろんミッキーの家。1才の誕生日に初めてミッキーと対面したときは、その圧倒的存在感に娘は大泣きしていたなぁ、なんてことを思い出しながら列に並ぶこと1時間。ついに対面の瞬間がやってきました。
『次の方、どうぞ〜』というキャストの合図とともにミッキーの元へ、一目散に向かったのは…、娘ではなく、なんと息子だったのです。
ミッキーの足をがっしり掴んで離さない息子の傍ら、コロナ禍を彷彿とさせるソーシャルディスタンスを保った距離感で恥ずかしそう〜にモジモジしている娘。
えええー!いつもあんなに積極的だった娘が!ミッキーを前にめちゃめちゃ、照れているではないですか!
娘の極度の恥ずかしがり屋が露呈したのは、ここだけではありません。偶然ドナルドに会えた時も、息子は積極的に近づく一方で、「恥ずかしいから、私は大丈夫〜!」と近くに行こうとせず、遠くで嬉しそうに見るだけで絶好のフォトチャンスを逃す娘。“お誕生日おめでとう”のシールをもらうものの、会うたびにキャストの方に「おめでとう〜!」と言ってもらうのが恥ずかしくなってしまい、シールを剥がしては私の服にペッタンする娘。
これまで私が思っていた娘とは全く違う行動をするものだから驚きました。
ちなみに…、多くのシーンで恥ずかしがり屋を発揮する娘でしたが、突然音楽に合わせて人目を気にせずバレエを踊り始めることもあり、そこは恥ずかしくないのかいっ!と思わず突っ込んでしまいました。笑
「娘よ、お誕生日おめでとう!」母より
娘が生まれてあっという間の5年。この5年間で、いろんな経験を通して今の娘が存在します。背が伸びたり、顔つきが変わったりするのと同じように、性格も日々変わったり、成長したりしているんだなぁと実感したのでありました。心の変化はすぐには見えないから難しいですよね。
もちろん、どんな子に育っても愛しているという気持ちは変わりませんが、今の娘といられるのは、今だけだ、と思うと、よりこの瞬間を大切にしなくては、と思えたのでありました。
ちなみに…、ディズニーから帰ってきた日の夜、寝る前に「いつか大きくなったら、お友だちだけでディズニーランドに行く時が来るんだろうなぁ。大きくなるのはとっても嬉しいけど、ママちょっぴり寂しくもあるんだぁ。」と呟くと、娘からこんな返事が。
「ずっとママと一緒に行くよ!おともだちとはまた今度でいいよ!」
いつの間にかとっても恥ずかしがり屋さんになっていた娘でしたが、優しい気持ちのまますくすく育ってくれて、こっそり涙が出てしまった母なのでありました。
「娘よ、お誕生日おめでとう!」
文・写真/吉田明世 構成/たまひよONLINE編集部
●記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。
吉田明世さん(よしだあきよ)
PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE MORNING」(月~金6時~9時)「THE TRAD」(月・火15時~16時55分)レギュラー。ほかにTV、イベント、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。2022年、初の絵本「はやくちよこれいと」(インプレス)を出版。