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公共の遊び場で子ども同士のケンカが起きたら⁉ 3児の保育士パパでんちゃん先生のトラブル回避術

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●写真はイメージです
Hitoshi Nishimura/gettyimages

公園やフリースペースなど、公共の遊び場で同年代の子どもたちが一緒に遊ぶ姿は微笑ましく、ほっこりする光景ですよね。でも、いつの間にかおもちゃの取り合いになっていたり、順番が守れずケンカになってしまったりと、本来、楽しいはずの遊び場で悲しい思いをしてしまうことも……。

今回は3児の保育士パパであるでんちゃん先生に、公共の遊び場でありがちなトラブルを回避し、みんなが笑顔で過ごせる声かけを教えてもらいました。

<プロフィール>
でんちゃん先生
3児の保育士パパ&ベビーシッター
大学卒業後、保育職に就き、保育園・幼稚園・障害児支援施設にて10年間勤務。2021年4月より、ベビーシッター業を開始。同時期に始めた育児ノウハウを紹介するインスタグラム(@denchan_family_)では、フォロワー数4万人越えの人気インスタグラマーに。プライベートで7歳の長女、5歳の長男、3歳の二男を育てる。

独り占めをする子にかけたい“共感の言葉”

遊具やおもちゃを独り占めして順番が守れない子どもには、どんな声かけをしたらいいのでしょうか。でんちゃん先生は、「基本的にわが子でも他の子でも、同じように接することが大切」とした上で、もし他の子が順番待ちをしているのに子どもが譲らない場合は、「そんなに好きなんだね、(その遊具)楽しいもんね!ママ、あっちの遊具で遊ぶけどどうする?一緒に行く?」と共感を示してから、別の遊具に誘ってみてほしいといいます。

逆に、子どもが他の子の順番待ちをしているときは、「楽しそうだね~!次に使いたいから終わったら貸してね!」と、利用している子に伝えると、たいていはすんなり譲ってくれるとか。

たった一言ではありますが、共感の言葉を添えるだけで子どもの気持ちが満たされ、譲り合いの気持ちが芽生えるのかもしれませんね。

子どもと一緒に「貸して」と伝えてみよう!

では、おもちゃや乗り物など私物を他の子に勝手に使われてしまい、自分の子どもが使いたくなってしまったときは、どんな声かけが望ましいのでしょうか。

「子どもには、『それ、◯◯ちゃん使ってたもんね。悲しいよね。一緒に“返して”って言ってみようか?』と促します。逆に、他の子の私物を自分の子どもが勝手に使ってしまった場合は、先に相手の子に、『そのおもちゃ、△△くん使ってたよね、うちの◯◯が使っちゃってごめんね。返してくれるか聞いてみるね』と伝えます」(でんちゃん先生)。

また、子どもが他の子の私物を使いたがった場合は、「貸してもらえるか聞いてみようか!」と提案してほしいとでんちゃん先生。「他の子のものだから使えないよ!」など、使えない前提で話をすると、子どもは自分の気持ちを受け止めてもらえず悲しい気持ちになってしまうといいます。

「仮に貸してもらえなかったとしても、『使いたかったんだよね』と使いたい気持ちを共感してあげるだけで、子どもの気持ちは全然違います」(でんちゃん先生)。

他の子から貸してもらったり、断られたりする経験により、「自分の物は貸してあげよう」と思えるようになることもあるのかもしれませんね。

親の目が届く、公共の遊び場での“おやくそく”

親がちょっと目を離した隙に、子ども同士でケンカになってしまうこともあります。でも、「ずっと見張り続けているのは、ママやパパ自身も疲れてしまいますよね」と、でんちゃん先生は心配します。そんなときは、「あらかじめ遊ぶ範囲を決めて、その範囲から出たり、明らかに危険な場合は止めてあげてください」とアドバイス。実はこれ、でんちゃん先生が保育士時代も使っていた方法だそう。

「注意ばかりしていては子どもも楽しくなくなってしまうので、注意はここぞという時にとっておき、それ以外はできていることや、ルールを守れていることを褒めてあげてください。約束事も一方的に決めるのではなく、親子で納得できる形で約束を交わしましょう」(でんちゃん先生)。

また、意思疎通がうまく取れず、どちらかが手を出してしまったときは、一方的に我が子を悪者にするのではなく、まずは双方に「どうしたの?」と理由を聞いてほしいといいます。

「『手を出した事実(行動)』よりも『手を出した背景(理由)』に目を向けることが根本的な解決につながります」(でんちゃん先生)。

きちんと双方の言い分を聞いてあげたうえで、仲直りの手助けをしてあげられるといいのかもしれませんね。

最後に、公共の場で遊ぶときにも役立ちそうなおすすめの絵本を、でんちゃん先生がコメント付きで紹介してくれました。読み聞かせの中でも、他者との関わり方やルールを守ることの大切さを親子で一緒に確認できるといいのかもしれませんね。

◆「けんかのきもち」(柴田愛子作)
子どもがケンカをした時の心の中を描き、多くのことを気づかせてくれる作品です。

◆「ごめんねともだち」(内田麟太郎作)
キツネとオオカミのケンカ、「ごめんね」と言う一言の重さと大切さを感じられます。

でんちゃん先生の格言

取材・文/佐藤 文子、たまひよONLINE編集部

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年6月の情報で、現在と異なる場合があります。

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