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「夫婦生活は昨日です」「おなかの中でイナバウアー」「エコーを蹴り返し」などなど妊婦健診のおもしろ&赤っ恥エピソード。専門家に聞く

更新

美しい妊娠中の女性、自宅。
NataliaDeriabina/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「妊婦健診でのちょっと笑えるエピソードがありましたら教えてください」とエピソードを募集しました。そもそも妊婦健診とは? エコーとは? そんな気になる雑学を含めて、総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生に聞きました。

色々あったなぁ~妊婦検診エピソード

「妊娠判明時に『夫婦生活はいつでしたか?』と、訊かれて、正直に『昨日です』と、答えました。妊娠タイミングの話でした。恥ずかしかったです」(もへい)

「体重がどんどん増えて産科医からお叱りを受け、とうとう臨月でダイエット命令が。毎日、白滝をメインで食べ、1時間歩き、『お願いだから早く生まれてきて!』と願う、どんよりとした臨月でした。今思えば臨月でダイエットなんて笑い話ですよね」(レオママ)

「健診前日、夫が大きくなったおなかを見て、おへそを鼻に見立ててペンで目と口を描きました。翌日の妊婦健診でおなかを出したらペンの跡が残っていて、その場が笑いに包まれました」(小春)

「エコーの画像で赤ちゃんの身体がはっきり映り、先生が大興奮。写真を何枚もプリントしてくれました。何がすごいのかわからなかった私ですが、ラッキーでした」(チョコバナナ)

エコーで魅せる胎児のかわいいエピソード

「最後の最後まで手で顔を隠し、出産した日に初めてお顔拝見でした!」(たかママ)

「エコー中、顔は隠すけどお股はガッパー。性別がはっきりわかりました」(たる)

「おなかの中でイナバウワーしてますって言われました(笑)」(はるはる)

「私は見られませんでしたが、経膣エコーの時の赤ちゃんがモデルの菜々緒さんのポーズみたいだったそう。先生もナースさんも笑ってました」(あたかん)

「まだ胎動がわからない時期、エコーをしてもらったら両手をぶんぶん振って、元気アピールをしていました」(ぽち)

「エコー中に自転車漕ぎみたいに足をバタバタしていて、産科医と一緒に笑いました」(あーちゃん)

さらに「エコーに反応していた」というエピソードも届きました。

「エコーに赤ちゃんが反応して、顔をエコーの方に向ける仕草が可愛くて、ちょっと笑った」(チョココロネ)

「エコーをしていると、機械を思いっきり蹴り返してました」(あーやん)

「エコーの前は胎動がすごいのにエコー中じっと動かない。エコー後また激しく動く。エコーされているのがわかるのかな?」(ユズキ)

そもそも妊婦健診とは? エコーってなんでするの?という基本情報を含めて、胎児のあれこれをベテラン助産師の濵脇文子先生に聞きました。

「妊婦健診の目的は“妊婦さんとおなかの赤ちゃんの健康を確認する”こと」と、専門家

「“けんしん”には、“検診”と“健診”の2種類があります。

“検診”は、癌など病気の有無を調べるのが目的の検査や診察で、“健診”は健康であることを確認するための検査と診察です。なので“妊婦健診”となります。
エコーも、赤ちゃんが正常に発達しているか、心臓などに異常がないかをチェックするために行っています。

“エコーに反応している”や“エコーでは毎回お顔を隠す”、など、胎児の様子のお話がありましたが、それは“たまたまそうなった”と、言えるでしょう。

胎児は神経系統が未熟なので“意思をもって動く”ことはできません。エコーで色々なポーズをみせるのは、不随意運動(意思に関係なく身体が動くこと)によるもの。簡単に言えば、羊水の中でふにゃふにゃと浮いている状態なのです。

ちなみに胎児はおしっこをするけれどうんちはせず、妊娠後期の羊水はほぼ赤ちゃんのおしっこです。羊水の中では重力をほぼ感じておらず、のびのび動いていると思われます。

とはいえ妊娠5ヶ月頃から聴覚は発達し五感も整っており、ママの感情が赤ちゃんに伝わることも近年の研究でわかってきています。
赤ちゃんがママのおなかの中でいろんなことを感じ取っていることは確かです。

妊娠という期間は、マイナートラブルで辛いこともあるけれど終わればあっという間です。
生涯で妊娠・出産を経験できるのはほんの数回。貴重な時間を愛おしく感じてほしいと思います」(濵脇文子先生)

濵脇文子(はまわき ふみこ)

助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年6月の情報で、現在と異なる場合があります。

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