「あのとき、こうしていれば...」 成長するわが子に対するママの後悔
子どもがママ離れしはじめると、成長した姿がうれしい反面、幼かったころを思い出し、「もっと一緒に遊んであげればよかった」「あのとき、こうしてあげていれば...」と、後悔が頭をよぎるママたち。過去の時間はもう戻ってこないとわかっているけれど、もしできることなら当時の私に伝えたい、そんな正直な気持ちを吐露してくれました。今現在、子育てに悩んでいたり、ちょっぴり行き詰まっているママ必読! 目の前の育児へ前向きにさせてくれる、先輩ママたちのつぶやきをご紹介します。
「余裕がなかった」過去を後悔するママのつぶやき
慣れない子育てについイライラしたり、余裕がなくて子どもの要望をあとまわしにしてしまったり...そんな経験はありませんか?「あのとき、ああすればよかった...」と、先輩ママたちがあとになって感じたさまざまな後悔。自分の育児をあらためて考えるきっかけになりそうです。
怒鳴ってばかりでした
毎日しかってばかりだったのは本当に後悔です。当時は幼稚園入園前で常に子どもと一緒でした。動きまわる子だったので見失わないように、ケガをさせないようにと怒鳴ってばかりいたな~と。1日の終わりには本当に疲れ果てて、子どもが夜寝てくれると、やっと自分の時間になったのがうれしくて。でも、子どものあのかわいい時期をもっとゆっくり余裕を持って接してあげたかったな~と思います。
まわりの目を気にしすぎていた
上の子に対して、もっとおおらかに接してあげればよかったと後悔ばかり。自分も母親として未熟で経験値も少なく、まわりの目ばかり気にして。「なぜこんなこともできないの?ほかの子はできるのに!」。厳しくしつけないとまわりに迷惑がかかるからと思っていたけれど、本当は自分が「ダメな母親」と言われるのが怖かっただけ。甘やかしでも何でもいいから、もっやさしく接してあげればよかった。
「あとでね」「また今度ね」が口ぐせだった
子どもが小さかったころのことを思い出して、胸が苦しくなるときがあります。自分の時間が欲しい、慣れない土地での子育てでいっぱいいっぱいで、「あとでね」「また今度ね」と何百回も言った気がします。さびしい思いをさせたこともたくさんあったと思います。
自分に余裕がなさすぎた
長女がどんどん成長していくのを見て、うれしい半面さびしく感じています。もっと抱きしめてあげればよかったと後悔しています。のろまで競争心がなく、マイペースな長女にイライラして怒ってばかりいました。仕事がハードで、実家に泊まらせることもありました。生活のために仕事は辞められませんでしたが、自分に余裕がなかったことを悔いています。
もし戻れるなら...子どもにしてあげたかったこと
当時をふり返ってちょっぴり後悔しているママたちに、「あのときしてあげたかったこと」「子どもにかけてあげたかった言葉」を教えてもらいました。現在子育てに奮闘中のママにとっても、耳に入れておきたい珠玉のアドバイス集です。
もう一度抱っこしてあげたい
「抱っこ」なんてまっすぐな目で言われていたよなぁ...なんて、ちょっとせつなくなっちゃいますね。「ちょっと待って」って、何度言っちゃったかなぁ。「今度ね...」って言ってそのままのことがいっぱいだよなぁ。やり直しはできないけれど、もう一度抱っこして顔を寄せたいなぁと高3の子どもを見て思うことはありますね。
子どもの気持ちを優先してあげたい
「セミが欲しいなぁ」と言ったわが子。でも、網もないし私はそのとき疲れていて早く帰りたかったし...。だから「あとで来よう」と言いました。あれから12年。夏にセミの声を聞くたびにそのことを思い出します。「ああ、セミを採りに行ってやればよかったなぁ」と。だからセミの声はせつないです。私の勝手で子どもの気持ちを台なしにしてしまったから。
「あとで」をやり直したい
毎日のように言っていた「あとで...」。結局、「あとで」なんてほとんどこなかった。子どもがそのまま忘れてくれるとラッキーぐらいに思っていたのに、その「あとで」を今やり直したい。甘やかしちゃいけない、といつも何かにつけ「ひとりでやりなさい」って言っていた気がする。でも、いつか絶対ひとりでやるようになるんだし、別にそんなことぐらい一緒にやってあげてもよかったじゃないって思う。そのときは自分も一生懸命だったんだけど...。
私と同じ思いをしないで。今育児中のママたちへメッセージ
今という時間はもう戻ってこないこと。わかっていても、つい忙しい毎日に追われ忘れてしまうかたも多いのではないでしょうか。子育てが落ち着いた先輩ママたちから、今子育て中のママたちに心のこもったメッセージが届きました。
子育てを楽しめるのは今だけ!
子育てってあっという間ですね。みんな同じだと思います。私も後悔ばかりです。そして、外で小さい子たちとすれ違うたびに、あのころの子どもたちと重ねて、若いママたちに心のなかでエールを送っている自分がいます。「しんどいのも、子育てを楽しめるのも今だけだよ」と。
子どもとの時間は「苦しみ」ではない
まだ上の子が高校生で巣立つとまではいってないのですが、もっとたくさん抱っこすればよかったです。当時子どもは泣いて甘えたがっていたのに、そのときはたいへんでつらくて、それが永遠に続くと思っていました。でも、子どもと過ごす時間は実はすごく短い。これからは、親として一緒に悩んだり喜んだりしていきたいです。それは苦しみではなく、幸せなことなんだと気がついた今日このごろです。
今、自分にできることを探そう
たしかに昔は子どもと思いっきり一緒に遊んだり、向き合って何かをすることも少なかったかもしれない。でももう時間は戻せませんよね。私に今できることは、この息子たちが健康に元気に過ごせるように毎日おいしいごはんをつくること!毎日快適に過ごせる家を守ることです。そして本当に息子たちが巣立ってしまったときのために、自分も何か夢中になれるものに出会いたいなと思っています。
言葉はいつでもかけてあげられる
子どもに手がかかるときは、やってあげたいことの半分もできませんでした。だから、せめて気持ちを伝えたくて言葉にしています。おかげで子どもは「自分はだれよりも親から愛されていると断言できる」と言ってくれます。もう過去に戻ってやり直すことはできないけれど、言葉はいつでもかけてあげられますよ。子どもは勝手に大きくなりません。ごはんを食べさせ服を着せ学校に行かせて、親元から巣立たせる。それだけでもたいへんなことです。それをやりとげただけでも、素晴らしいことだと私は思います。
子育てに行き詰まってしまったとき、子どもに冷たく接してしまったとき...子育てに悩んだら何度も読み返したいアドバイスが集まりました。今あなたの目の前にいる小さな子どもは、いずれ大きくなり親元を巣立っていきます。そのときに、あなたはどんな想いを抱くのでしょうか? 数年後に晴れやかな気持ちで子どもの背中を見送れるよう、先輩ママたちの言葉の一つひとつをしっかりと胸に刻んでおきたいですね。
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」からの引用です。
※この記事は「ウィメンズパーク」で過去に公開されたものです。