ワーママ・尾崎友吏子さん直伝!【0~2才ママ】におすすめ家事時短テク
『3人子持ち 働く母の「追われない家事」』の著者、尾崎友吏子さんは、高校2年生、小学校6年生、小学校1年生の男子3人を育てるワーキングマザー。
この著書の冒頭で尾崎さんが
「子どものおなかがすく時間に食事が仕上がらず、部屋もすっきりせず、いつもイライラしている。
毎日が精いっぱいで、夜には、ボロぞうきんのように疲れ果てているのに、何も満足に終わっていない」
と、かつてのご自身を振り返っています。現在2才半になる息子を育児中の筆者は、この一節を読んで「これは紛れもなく、今の私だ!!」と雷に打たれたような衝撃を受けました。
尾崎さんの著書は、家事の時短テクニックの宝庫! 今回はそんな尾崎さんに、0~2才を育てるママに向けて、「時短できない育児」に専念するために、家事を効率よく時短するテクニックや、子どもにお手伝いを自然と習慣づける秘訣を教えていただきました。
尾崎さん流★子どもが0~2才のころにおすすめの時短テクニック
生きている限りおなかは必ずすくし、食事の時間はやってくる! 不測の事態でなく、確実に訪れる近い未来のために、あらかじめできることをやって備えておくことが大切なんだそうです。
食事の準備は前日や時間に余裕のある週末に
子どもが起きている間は、なかなか家事がはかどらないのが実情。できればお昼寝の間などに済ませておきたいけれど、それが厳しいときもあります。
「そんなときは、前日までに下ごしらえをしておくと楽になります。時間にゆとりがある週末に、栄養価の高い緑黄色野菜をゆでて保存容器にストックしておくと、主菜のつけ合わせやスープなど、いろいろなレシピに応用できます。
また、カレーやパスタソースなど、温めたらすぐに食べられるものを1~2食分ほど、冷凍庫に常備しておくと、いざというときに助かります」と尾崎さん。
「朝ごはんも、和食の場合はみそ汁の野菜を数種類切っトックしておくと、さっと調理できます。
また、常備菜や鮭フレークなどを1つのトレーに入れて冷蔵庫に用意しておくと、家族が自由に取り出して好きなものを食べられるので、ママはわざわざ食卓に出す必要がありません」
離乳食は一生懸命作り過ぎない
離乳食をていねいに作っても、小さい子は食欲も安定せず気まぐれなので、食べてくれないこともしばしば。一生懸命手作りしたのに、ペッとはき出されてしまうと、切ない気持ちになります。
「おかゆは子どものためだけに炊くのではなく、大人も朝がゆを食べるようにすれば、子どもが食べなくても気になりません。
私は、大人の食事用にきちんとだしをとったり、いい食材を使って薄味で調理して、それを子どもに取り分けていました。
子どもに好かれるような料理でなく、大人と同じものを子どもが食べることによって、家の味にも慣れ、好き嫌いが少ない子どもになるように思います」
手伝いやすいしくみ作りが、時短&子どもの自立につながる
尾崎さんの家では、食事の洗いものをお子さんたちが当番制にしていたり、浴室の掃除も家族で気がついた人が自発的に行うそう。
小さい子どもを持つ親としては、子どもがお手伝いや家事に自然と取り組めるようになる意識づけは気になります。
まずはしくみを簡素化すること
「たとえば、食器は種類を厳選して白で統一することで、料理によって使うものが自然と決まっていきます。そうすると、子どもたちでもメニューによってさっと食器を出すことができるように。
洗濯物も、洗う前にあらかじめ色ものと白ものを分けるネットを用意しておくと、それに従って家族が仕分けに協力してくれるようになります。
しくみを簡素化するのは難しいですが、シンプルにすれば子どもだけでなく、パパも自然と家事に参加しやすくなるため、いいことずくめです」
小さいうちから自分のことは自分で
「会話ができるようになったり、床に落ちたものを口に入れなくなる2才ごろから、コップからこぼした水などを自分でふくように子どもに教えていました」と語る尾崎さん。
おむつを替えるときなどに、おしっこをもらしてしまった場合も、タオルで自分でふいてバケツに入れるまで、一緒に行ったそうです。
仕上げはママがする前提ではありつつも、自分で片づけできたという満足感は、子どもにとってうれしい体験になるのかもしれません。
家事の時短を考えたときに、尾崎さんがまず大切だと言うのは、「やりたいこと(あこがれ)」と「やらなければならないこと(必要なこと)」を見極めること。
「『家族に安全でおいしい食事を食べてもらいたい』『清潔な家で気持ちよく暮らしたい』など、自分がいちばん大切にしたいことや、洗濯や掃除といった最低限やらなくてはならないことを一度書き出してみるといいですよ。
自分に適したライフワークバランスが見えてくると思います。」
もちろん、家事や育児、仕事のうち、どこにウエートを置くかは人それぞれ。情報に振り回されることなく、疲れたときは疲れたと自分を認めて、休養をとることの大切さも尾崎さんは教えてくださいました。
「いちばん手がかかるけど、かわいいのが0~2才代。子どもたちの『今』をもっと楽しんでください」
と、ステキなエールをいただきました。(取材・文/本多恵、ひよこクラブ編集部)
Profile
尾崎友吏子●男児3人を育て、建設コンサルタントで働くワーキングマザー。ブログ「cozy-nest 小さく整う暮らし」が注目を集め、朝の情報番組や主婦育児雑誌にもたびたび登場している。二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級など多くの資格を持ち、著書に『3人子持ち働く母のモノを減らして家事や家計をラクにする方法』(KADOKAWA)などがある。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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