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【医師監修】(一問一答)添い乳やめられない。夜中に何度も起きる…「眠りのお悩み相談会」 

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iStock.com/ AGrigorjeva

「夜の授乳の減らし方は?」「夜に何度も起きてしまうのだけど……」「ねんトレって、どうですか?」など、乳幼児を育てるママたちが日ごろ抱えている睡眠のお悩み。

質問:夜の授乳の減らし方(生後11カ月)

11カ月の女の子を育てています。夜中に2~3回起きた時に、おっぱい(添い乳)でしか寝かしつけられなくて悩んでいます。夜の授乳の減らし方はどうすればいいでしょうか。ちなみに生活リズムは夜7時に寝て朝6時に起きていて、お昼寝は11時、15時にそれぞれ15分~1時間半程度です。

回答:深夜の授乳は、できれば1回“無視”してみて。

授乳すればするほど夜中に覚醒してしまうこともあります。もし可能なら寝たふりなどをして“無視”するのもひとつの方法です。3日間くらいはギャン泣きしてしまいますが、その後はパタッとなくなる傾向があります。たとえば深夜と明け方に泣くとしたら、まずは深夜の1回だけ“無視”してみてはどうでしょう。「無視はかわいそう」という声もありますが、実は添い寝はアジア特有の風習で、欧米では一緒に寝ていないことも多いのです。

ところで、ママは何時に寝ていますか?ママも赤ちゃんと一緒に早寝できれば、十分な睡眠がとれて、赤ちゃんの夜泣き(ギャン泣き)に付き合えるかもしれませんね。

ただ、1歳くらいまでの夜間授乳は普通のことなので、無理に減らそうとしなくても大丈夫。夜間授乳を続けつつ、朝はしっかり起こし、なるべく昼間はお外や児童館などで遊ばせて疲れさせましょう。歩けるようになったらバギーはあまり使わないのもいいですよ。運動量は増えますし、夜も早く寝られますよ。歩ける子は歩かせないと、ママばかり疲れちゃいますね。危険な場所でない限り、なるべく手を引いて歩かせることも大事ですね。

夕方、長い時で1時間半寝ているそうですが、それだとやはり長すぎるので、もし夕方に寝てしまうのでしたら、30分位など早めに切り上げるといいですね。あと1~2カ月もすると、お昼寝はお昼ご飯のあと、1日1回1時間半から2時間になってきますので、楽になりますよ。

質問:夜泣きに悩まされています(3歳7カ月)

3歳7カ月になる娘がいます。1歳半を過ぎたあたりから、週に2~3回くらい大泣きして起きることが続いています。生活リズムは整っているのですが、どうしてでしょうか。保育園では普通に1時間半くらいお昼寝しています。

回答:覚醒障害のひとつ、夜驚症(やきょうしょう)かもしれません。

可能性としては、覚醒障害のひとつ、夜驚症(やきょうしょう)が考えられます。赤ちゃんの夜泣きは主に授乳によるものですが、断乳してからは、寝ている時にノンレム睡眠(深い眠り)からレム睡眠(浅い眠り)へと移行する時にワーッと泣いてしまうことがあります。これが夜驚症です。

夜驚症の治療として、漢方薬を使うお医者さんもいます。体質などもあり、年々よくなってくるはずなのでそれほど神経質にならなくても大丈夫ですが、少し様子を見てみて、気になるようなら小児科の先生に相談してみるといいでしょう。

質問:夜中に何度も起きてしまいます(生後8カ月)

8カ月の男の子です。夜9時くらいに寝て、深夜2時くらいから4~5回起きるので、そのたび寝かせるのをくり返す日々です。どうすればいいでしょうか。授乳は明け方1回する程度で、朝は7時くらいに起きて散歩に出かけたりしています。

回答:「ちょこちょこ寝」をしていませんか?朝しっかり起きして、日中たくさん運動を。

まずは、朝しっかり起こして覚醒させて、昼間は一緒に遊んでくださいね。ただ、8カ月ですから、ママと一緒に自宅にいるだけでは、なかなか動いてくれません。赤ちゃんサロンなどに出かけて、ハイハイやつかまり立ちなど、いろいろと動いてくれるような環境に連れて行ってあげましょうね。運動量が少ないと寝つきも悪くなりますし、日中少し寝てはまた起きる「ちょこちょこ寝」が多くなって覚醒が保てず、夜の睡眠に影響することがあります。

子どもたちはどんどん発達しているので、来月にはもっと運動量が増えて状況が変わっていきますよ。心配しなくても大丈夫ですよ。

質問:ネントレの効果はありますか?(生後6カ月)

いま生後6カ月で、この4月から仕事復帰を考えています。これまではおっぱいで寝かしつけてきたのですが、「ネントレ」(寝かせるトレーニング)を考えています。いまは絵本を読みきかせてトントンして寝かせたりしているのですが、先生はネントレをどう思いますか?

回答:「ねんね」よりも「おっき」のトレーニングに意識を向けましょう。

夜の寝つきは、昼間の赤ちゃんの過ごし方で決まること。できれば、「ねんね」をトレーニングするのではなく、「おっき(起きること)」のトレーニングのほうに、是非、意識を向けてください。そのためには、ママも、早起き早寝になっていないとできません。ママ自身の「ネントレ」が大事かも。まずはママ自身の眠りと、朝のすっきりとした目覚めを大事にしてください。そして、赤ちゃんに昼と夜の違いを覚えさせ、昼間はたくさん運動させましょう。ママも赤ちゃんも生活リズムが整えば、子育てがもっと楽しくなりますよ。
(文・たまひよカレッジ運営事務局)

■イベントプログラム「眠りのお悩み相談会」より星野先生の回答を抜粋

「ママになっても・パパになっても学びたい!」というママ・パパを応援する「たまひよカレッジ(旧:ママtomoパパtomoカレッジ)」。ママがパパと一緒に赤ちゃん連れで大学で学ぶイベントです。
今回は三井不動産株式会社の協賛で、三井ショッピングパークららぽーと立川立飛での特別出張講座でした。

監修/星野恭子先生

初回公開日 2018/02/22

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