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夜泣きに悩むママに伝えたい。南ア在住者が実践!【南アフリカ式】ねんねトレーニング体験記

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南アフリカ在住ママライターの田中です。

夫の仕事の都合で、2017年5月から南アフリカ共和国のヨハネスブルグに移住、2017年9月に現地で長女を出産し、南アフリカで子育て奮闘中です。

ヨハネスブルグは「世界最怖都市」とも揶揄され、世界を代表する治安の悪い街と言われていますが、いざ来てみると意外なほど住みやすいところです。南アフリカは過去イギリス領だったため、公用語は英語、レストランやスーパーマーケットの雰囲気なども欧米的で、街の至るところでイギリス文化が色濃く反映されているなと感じます。南アフリカについては、それで1本記事が書けるぐらい長くなってしまうので本題に移りますね(笑)。

みなさんは「ねんねトレーニング」という言葉を聞いたことがありますか?ねんねトレーニングとは、別名「ネントレ」とも呼ばれている、赤ちゃんが一人で寝られるようになるためのトレーニングのことです。

日本でも書籍が多数発売されたり、有名人が実践してブログで紹介するなどして、その言葉が定着しつつあるねんねトレーニングですが、今、その中でも「南アフリカ式」の育児法による寝かしつけに注目が集まっています。

関連:山田ローラさんの「双子と一緒♡アメリカ子育てリポート」ネントレ編

「南アフリカ式」の育児法とは?


南アフリカでは共働きが一般的であり、多くのワーキングマザーは生後3〜4ヶ月から赤ちゃんを保育園に預けて職場復帰します。産後半年以内に卒乳してしまうママも少なくありません。そうした背景もあり、南アフリカの育児は早期に赤ちゃんの自立を促す傾向があります。「南アフリカ式」の育児法は、簡単に言うと、授乳、お昼寝などの1日の生活リズムを作ってあげること、つまり「習慣づけること」が重要であり、その生活リズムができれば夜の寝かしつけもほとんど必要なく、赤ちゃんが朝までぐっすり寝てくれるようになるというものです。その方法(生活リズムの作り方)がまとめられた書籍の発売をきっかけに、今、インターネット上の口コミなどで広がりつつあるようです。

私も、現地の病院で教えてもらった方法を参考に、ねんねトレーニングを実践してみたので、その時の体験をレポートします。

赤ちゃんの1日の生活リズムを作る!南アフリカ式育児法

生後3ヶ月の健診がやってきて病院に行った時、「子どもがあまりまとまった時間寝てくれない」という話をしたところ、小児科の先生から以下のようなアドバイスをもらいました。

◼1日の生活リズムを作ってあげること
・授乳は3時間に1回以上の頻度ではしない(赤ちゃんの1日のリズムを作ってあげる)
・もし、3時間以内に赤ちゃんが泣いても授乳はせず、抱っこしたりあやしてがんばる

◼朝と夜のメリハリをつけること
・朝は、日が昇る頃に起こす。カーテンも開けて部屋に光を入れる
・夜は、日が落ちたら寝かしつける。カーテンを閉めて部屋を暗くし、静かな空間で

◼寝かしつけのルーティンを作ること
・お風呂→授乳→部屋を暗くする→寝かしつけなど決まったルーティンを作る
・親と同じベッドで添い寝ではなく、ベビーベッドに寝かせる
 (親と同じベッドに川の字に寝ると、SIDS:新生児突然死症候群の恐れがある)
・昼寝も、夜の寝かしつけと同様(カーテンを閉めて部屋は暗くする)

一日のリズムを作ってあげることで、赤ちゃんは自分の力で「暗くなったら寝る」「明るくなったら起きる」ことに慣れていくということでした。

それまで、夜の寝かしつけはもちろん、昼寝も、それ以外のすべての授乳において添い乳全開だった私は「無茶言うな!」と思いましたが、夜中の頻回授乳による寝不足、添い乳の体勢のまま寝てしまい寝違えるなど、つらい思いをしていた私は、半信半疑ながらねんねトレーニングを開始してみることにしたのでした。

南アフリカ式育児法で、ねんねトレーニングをやってみた

小児科の先生から聞いた話に、現地の先輩ママの体験談、インターネット記事や書籍を参考にカスタマイズして、娘が生後4カ月の時に私が実践したねんねトレーニングは以下の3ステップです。

<ステップ1:眠る前のルーティン>
・授乳
・お風呂
・授乳
 ※赤ちゃんが眠りそうになったら足の裏をくすぐったりして眠らないようにする
・部屋を薄暗くする
・絵本を読む(落ち着いた静かな声を意識して)

<ステップ2:寝る時間だよという合図>
・部屋を完全に暗くする
・「おやすみ」「また来るからね」と言って部屋を出る
・一定の待ち時間、部屋には入らないようにする

<ステップ3:1人で寝ることに慣れるトレーニング>
・(泣いていたら)ベビーベッドに戻る
・2分を超えない時間で赤ちゃんの様子を見る(背中やおなかをトントンする)
・2分経ったら部屋を出る

少しづつ待ち時間を伸ばしていき、部屋を出ても赤ちゃんが泣かない状態になるまで、このプロセスを繰り返します。

※待ち時間
 1日目: 1回目は3分間、2回目は5分間、3回目以降は7分間
 2日目以降:1回目は5分間、2回目以降は7分間

※どんな赤ちゃんも、夜中に何回かは起きますが、目を覚ました時に、眠りについた時と違う状況になっている(寝た時にあったおっぱいがない)と泣くので、一番最初の入眠時におっぱいと睡眠をセットにしないことが大事

※入眠以降、夜中に赤ちゃんがおっぱいを欲しがって泣いたら授乳してOK

結果は以下の通りです。(ステップ2が終わって部屋を出てからの流れを記しています)

【1日目】部屋を出てから12分で就寝。夜中2回起きる。
・部屋を出る
・3分間待つ
・部屋に戻り、2分間背中をトントン
 (ギャン泣き。寝返りをするので腕立てで起き上がってしまい仰向けにするのが大変)
・5分間待つ
・部屋に戻り、2分間背中をトントン
・21:30 就寝
・その後、0:30、3:30に起きる。その度に上記流れを繰り返す
・5:00 起床

【2日目】部屋を出てから10分で就寝。朝まで起きず!
・5分間待つ
・部屋に戻り、2分間背中をトントン
・7分間待つ途中(3分)で寝る
・21:20 就寝
・翌朝5:00まで一度も起きず

【3日目】部屋を出てから1分半で就寝!朝まで起きず!
・1分間待つ
・22:00 就寝
・翌朝6:00まで一度も起きず

日を追うごとに、娘が一人寝に順応していくのが分かり、赤ちゃんの適応能力の高さを感じる結果となりました。
そして私も…それまで夜間に何度も授乳していたので、それを止めたトレーニング開始日の翌朝はおっぱいが張ってすごく痛かったのですが、トレーニング2日目から全く張らなくなりました。赤ちゃんもですが、人間の順応性ってすごいですね。

南アフリカ式育児法でねんねトレーニングをやってみて

ねんねトレーニングにより、寝かしつけた後の時間が有効に使えるようになったことで、以下のようなことができるようになりました。

・ゆっくりお風呂に入れるようになった
・ゆっくり夕飯を食べられるようになった
・趣味に時間を割けるようになった
・夫婦2人で話す時間が増えた
など

子どもが生まれてから、お風呂はカラスの行水、夕飯は子どもを見ながら早食い、寝かしつけをしながら歯も磨かずに寝落ち、夫婦で話す時間も最低限になっていましたが、ねんねトレーニングが成功してからは、それぞれの時間に少しずつ余裕ができ、それによって心の余裕も生まれてきたように思います。

これからねんねトレーニングにトライするママたちへ

今回の経験を元に、私自身が先輩ママからもらったアドバイスも含め、これからねんねトレーニングにトライするママたちへのアドバイスをいくつかまとめてみました。

◼ある程度続ける覚悟でスタートする
開始1日目は、ご近所から虐待を疑われかねないほどのギャン泣きで、これまで聞いたことのない泣き声に心が折れそうになると思います。親もつらいですが、中途半端に止めるのも赤ちゃんがつらいと思うので、始めたら何日間は続けることをおすすめします。

◼スタートしやすい日を選ぶ
ベッドで泣き叫ぶ赤ちゃんの声を聞き続けるのは本当に忍耐力が必要なので、旦那様に協力してもらいやすい休前日の夜などからスタートするのがおすすめです。(たとえば土日休みの旦那様であれば、金夜・土夜・日夜の3日間サポートしてもらえるので)

◼うまくいく日もあるし、いかない日もある
「ねんねトレーニングが完成した!」と思っても、長期の旅行に行ったり、誰かが家に泊まりに来たり、外食で帰宅が遅くなったり、いつもと違う環境でうまくいかない日もあるので、そんな日は添い寝で寝かしつけてもいいと思います。

◼赤ちゃんによって個人差がある
ある程度続けてみて、まったく効果が現れない場合は、その赤ちゃんには向いていないということかもしれません。無理に続けることでさらに睡眠時間が削られて、日中の育児や家事に支障が出てしまうのは本末転倒ですし、赤ちゃんの様子をみながら継続・中止を判断していただくのがよいのかなと思います。

我が家の、この時点ではうまくいったねんねトレーニングですが、月齢が上がるにつれ状況も変わってくるようなので、今後も勉強しながら続けてみようと思います。

関連:「寝かしつけ・夜泣き」限界寸前のママ必見!先輩ママのテッパン技まとめ

●田中 絢子
南アフリカ共和国 ヨハネスブルグにて長女を出産、子育て中。現地での子育てを中心に、南アフリカの暮らしぶりについてブログ(http://zalife.work/)で紹介しています。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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