母乳育児中のママに!ストレス軽減と時短を叶えるアメリカ発★次世代搾乳器
©Natsumi Kondo
母乳育児って、大変ですよね。泣いたら特に何も準備せずとも授乳すればいいから楽、という意見もありますが、授乳に関するすべての負担がママに来るのは大変!そこでオススメなのは電動搾乳器。日本では搾乳器を使用するママが10%程度ととても低いそうですが、搾乳器で搾乳した母乳を哺乳瓶から飲んでもらえるだけで、随分ママの負担が減りますよ。ママのストレスを大きく軽減してくれるアイテムです。
例えば、夜中の授乳を1回分だけでも「パートナーに変わってもらえたら」と思ったことはありませんか? 自分の疲れも軽減できるし、父子の結び付きも深められるし、夫婦の絆が深まる可能性も。また、レストランやカフェ、電車の中など、外出中に場所や人目を気にせずに授乳できるのも魅力です。海外では、親になっても夫婦2人の関係を大切にしており、搾乳した母乳のストックをうまく使って、小さな子どもを預けてデートに出かけるカップルもたくさんいます。
アメリカでは、母乳育児をするママの85%が搾乳器を利用
アメリカは搾乳器の普及率が高くて、母乳育児を行っている母親のうち、実に85%が搾乳器を持っています。これを後押ししてるのが、産休・育休の短さ(※1) と、オバマケア (※2)です。最近では母乳のもたらす母子双方へのメリットが見直されて、母乳が推奨されていますが、産後3ヶ月でフルタイムでの職場復帰するママたちにとっては、搾乳器はもはや無くてはならない必需品です。
※1)無給で年間最長3ヶ月の休暇取得
※2)加入している保険プランによって、電動搾乳器を無料でもらったり、借りたりできます
そんなアメリカで、最近注目されている搾乳器があります。ウィロー社が開発したウェアラブル (装着可能な) スマート搾乳器「ウィロー」です。最高技術責任者のジョン・チャンさんに製品誕生秘話を、ママユーザーのアリエルさんに使い心地をインタビューしました。
女性を「もっと自由に」するために開発された次世代搾乳器
©Natsumi Kondo
「従来品との違いは、大きく3つ。オールインワンの構造、授乳用下着に挿れて装着可能な点、静かな駆動音です。妻が3人の子育てで授乳・搾乳には苦労していて、そういう女性をもっと自由にするために、この製品を開発しました」そう語ってくれたのは、最高技術責任者のジョン・チャンさん。
アリエルさんは「私は2人目の子育てでウィローを使い始めたのですが、1人目の時とは全く異なるストレスフリーな搾乳生活に大満足しています」と話してくれました。
ワイヤレスで「ながら搾乳」が可能に!
©Natsumi Kondo
従来品はコンセントへの接続が必要なので、搾乳中は移動できず、搾乳中にできる作業には限りがあります。スマート搾乳器は、卵型の搾乳機の中に、電池も搾乳した母乳を溜める袋も入っているので、これ1つを授乳用下着の中に入れるだけで、搾乳ができます。
“特別な”下着もいらなくなる…
Simple Wishes Hands Free Breastpump Bra
写真は、アメリカで人気の搾乳アシスト下着。見た目にインパクトの強い下着ですが、ハンズフリーで搾乳しながら机に向かっての作業が可能になる、と働くママたちから支持されていて、アマゾンなどのオンラインマーケットでも7,000近いレビューがあり、高い評価を誇っています。でもウィローのスマート搾乳器なら、こういった特別な下着を購入する必要もありません。
会議中も気づかれない!? 静かな駆動音
「従来品は、搾乳器の音が大きく、周囲の人に気付かれずに搾乳するのは不可能ですが、ウィローだとそれが可能になるくらいの静かな駆動音です。装着時の見た目も違和感がないので、他の人に気付かれずに外出中でも搾乳できる、搾乳しながら会議に参加できる、などというママたちからの喜びの声もあがっています」(ジョン・チャンさん)
ウィロー社のスマート搾乳器は現在アメリカ国内のみでの販売ですが、テクノロジーで育児の負担を軽減するアイテムは、様々な角度から開発が進んでいます。こういったママを応援してくれるアイテムはどんどん生まれて欲しいですよね。まだ搾乳器を使用したことがないという方、まずは普通の搾乳器を利用して、ほんの少しでも母をお休みして、一人の女性に戻れる時間を作ってみてはどうでしょう。
●近藤奈都美
もうすぐ1歳になる息子のママ。アメリカ・シリコンバレーで子育て中。
常に新しいテクノロジーが生まれる地の利を生かして、母目線での最新テクノロジーや『時短育児』をテーマにしたことをブログ (https://Babyful.jp) で紹介しています。
■Facebook:@babyfuljp
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