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結婚前にパートナーの収入・貯蓄額を知っていた?「予想より少なかった」「通帳残高800円」など、お金にまつわる悲喜こもごも…

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結婚式と結婚生活と計画のお金のイメージ
Sayuri Inoue/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「結婚前にパートナーの収入と貯蓄額を知っていましたか? 」と、質問。「恋人時代から知っていた」「婚約後に知った」はあわせて約60%に。パートナーの収入・貯金額について「予想通りの金額だった」は約50%だった一方で、「予想より少なかった」は約30%となりました。ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さんに聞きました。

結婚前にパートナーの収入と貯蓄額を知っていましたか?

恋人時代から知っていた 44.8%
結婚後に知った 19.4%
今も知らない 17.7%
婚約してから知った 16.1%
その他 2%

「恋人時代から知っていた」は約45%でトップに。「婚約してから知った」と、あわせると、結婚前に収入・貯蓄額を知っていたのは約60%となりました。さらに「結婚後に夫の収入を知った」は19.4%で、「今も夫の収入も貯蓄額も知らない」17.7%と僅差の回答となりました。

パートナーの収入・貯蓄額を知っている方に伺います。パートナーの収入・貯金額は、予想通りでしたか?

予想通りでとくに驚かなかった 48.8%
予想より少なかった 31.8%
予想より多かった 18.4%
その他 1%

恋人時代は、相手の職業や金銭感覚で収入はうっすらと想像できるもの。なので「予想通り」が約50%でトップに。約30%の「予想より少なかった」は、「収入」というよりも「貯蓄額」に対して「少なかった」というコメントが多くありました。それぞれのコメントを紹介します。

恋人時代からお金の話題は共有している人多し!「予想より多かった」のコメント

「婚活で知り合った夫から2回目のデートの時に、『価値観が合うかどうかを確認するため』としてお金の話を切り出されました。聞きにくいことをさらりと聞いてくれて、ありがたかったし、お金に対する感覚が同じとわかり、そのあとのお付き合いもスムーズに。結婚した今もお金で揉めたことはないです」(すーざん)

「結婚の話が出てきたときに、パートナーが通帳をすっと出して『これだけ貯金あるから、安心しておいで』と、示してくれました。当時遠距離恋愛で、結婚後は私が関東から関西へ移住する予定だったので、不安を取り除こうとしてくれたんだと思う。金額も予想以上に多かったし今時、誠実な人やなぁって感心してしまった(笑) 今は共働きで夫婦別財布ですが、パートナーは私の貯蓄額や給料はなんとなくしか知りません。が、私はパートナーの給料や貯蓄額を把握しています(パートナーが教えてくれる)。なんだかんだ結婚後もケチくさくなく、私にいろいろ買ってくれたり、外食もまめにご馳走してくれたり。その分家事や育児は私が多めに頑張っちゃおっかな!他のところでしっかりお返ししていこうかな!って心から思える。」(mari娘)

「夫は『ふたりのお金は家族のもの』という考え。私は出産・育児で収入がなくても肩身の狭い思いをすることはなく、平等に接してくれるのでとてもありがたいです」(さおりん)

「夫は若い頃は無駄遣いが多い人だったんですが、歳を重ねるごとに節約、投資、貯蓄に意欲的になっていき、ちょっと意外でした。あえてお金の管理を任せていたので、稼いでも稼いでも貯まらない感覚に驚いたのかな⁉今は感心しています」(あー)

「夫は生活や子どもにかかるお金はケチケチ。しかし自分の出費には甘く、何を買ったのか、いくらだったのかなど、細かくは教えてはくれません」(かえら)

「なんとなくは知ってはいるものの詳しくは聞いていません。夫婦別財布ですが、たまに揉めることがあります」(nyantwin)

「共働きで夫婦別財布です。それぞれ出しあって家賃や食費などをやりくりしていますが、今後は子どものためにもお財布をひとつにしたいけれど、夫が嫌がるので困っています」(HaL)

いろいろあるけど良くも悪くも現状維持が多し!「予想通り」のコメント

「共同財布で、給与明細はお互いに毎月公開しているので揉めることはありません。結婚前にお金について話し合っておいて良かったと実感」(あわ)

「夫婦別財布ですが、お互い貯蓄するタイプだし、アプリでお互いの銀行口座からすべて共有しています。なので世帯総資産額も把握(笑) 不安も特になし!」(yuno)

「子どもが生まれるまでは夫婦別財布でした。その頃の夫は、独断で何十万もする高額の買い物をしたりドキッとすることもありましたが、子どもが生まれて財布をひとつにしたら、高額の買い物の際はきちんと相談してくれるように。モヤモヤが無くなりいい関係になれたと思います」(churros)

「結婚後、夫から『お財布を一緒にする』と、言われました。私の方が貯蓄が多かったのでモヤッ。お互い同じ金額ならわかるけれど、全部ってなんかなーって思ったけれど、今やもう気にしなくなりました(笑)」(まるみ)

「なんとなくは把握しているけれど、夫婦別財布なので全体像は不明。育休をとっている今、不安で仕方ない」(琵呂)

「予想より多かった」「予想通り」のコメントでは、お金に関してしっかり共有できている夫婦が大半で、不満をこぼすママは少数派。しかし「予想より少なかった」コメントは、ちょっと違うようです。

ため息がこぼれる悩み多き「予想より少なかった」のコメント

「朝早く夜遅い仕事なので、収入はそれなりにあると思っていたら、予想より少なくて驚いた…」(ほーほ)

という「収入」に関するコメントは少数派。主に「貯蓄額」や「金銭感覚」に関して、ため息がでるようです。

「結婚後、夫の通帳を見たら残高800円。しかも奨学金の返済がたくさん残っていました。私の貯金で返済して、さぁこれから貯めるぞと思ったら、家のお金を使い果たされた……」(はる)

「知らないローンがたくさんあった……」(デコピン)

「結婚の話が出た頃に夫が新車を購入。1年半後に乗り変えて新車を購入。しっかり貯金をしてるんだなぁ~と思っていたら、ギリギリだった」(あー)

「収入は予想より多かったけれど、貯金ができないパートナー。浪費癖があり、今も金銭面では何かと心配ごとが多い……」(ゆみみん)

「私より収入が少ない夫。それなのに、趣味にかける金額は私より多いことにモヤモヤ。このままではいけないと、家計に協力してもらえるように、収支をしっかり見せたり、小遣い制にしたりしています」(あべちゃん)

「私は自分の貯金は家族のお金として認識していますが(へそくりは別)、夫は『俺のお金から出すよ』など、自分の貯金は自分のものという認識のようで、モヤモヤ」(くまくま)

「夫婦別財布です。夫は貯金がないので本当は財布を一緒にしたい。でも夫の気持ちも大切にしたい」(出戻り@アギ)

何かとモヤるコメントが届きました。
昨今は共働き夫婦が増え、夫婦別財布というスタイルが定着していますが、「別財布でも家計情報はしっかり夫婦で共有を」と、ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さん。何かと心配なパートナーへのアプローチ方法を聞きました。

「まずは大きな出費を見直して、徐々にチリツモの出費にメスをいれましょう」と、FP前田さん

「お金の管理について関心の高いカップルは、お互いの情報をオープンにし、貯蓄も堅実に進んでいるようで、安心しながらコメントを拝見できました。

一方で、お金の管理が甘いパートナーの場合は、『あの出費がなければ』としてモヤモヤするし、行く末も心配になりますよね。ただ、お財布をひとつにすればモヤモヤは解消されるのか?も違うのです。
なぜなら財布のヒモがゆるい人に、日々の生活費や趣味の買い物の一つ一つを『無駄遣い』と、言ってもピンとこないからです。たかが数千円くらいでグチグチ言うな、仕事のストレス解消に必要な出費なんだ、として反感を買うだけ。

モヤモヤをすっきりさせる方法は『家計情報の共有』です。

お金の管理が甘いパートナーには、まず『年間の貯金額・借金額の増減』を示しましょう。そして『増減の個別の理由』を振り返ります。

例えば『一昨年は50万円貯金が増えたのに、昨年は20万円しか増えなかった。その理由は?』として、大きな金額の支出を見直します。

大型家電を買い替えたからだ、車検があったからだ、旅行に行ったからだ、として貯蓄が減った理由がわかってきます。
『では今後は車検のある年の旅行はやめよう』『買い替え用の積み立てをしよう』として、家計の見直しを一緒にすることで、家計情報を共有することができます。
『大きな支出は見当たらない』という場合は『習い事の月謝』『サブスク・定期購入』『外食・飲み会』等にメスを入れます。なんとなく家計に興味を持ってくれたかな?という頃に、『塵も積もれば山となる』類の支出に切り込みを入れていきましょう。

貯金増減のチェックのインターバルを半年、3ヶ月、毎月と縮めていくことで家計管理を実現しやすくなります。
お互いの考えを尊重しながら、無理せず進めてみてくださいね」

前田菜穂子

みつめFP事務所代表で、1級FP技能士(国家資格)、CFP®(日本FP協会)、育勉®インストラクター、日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー(平成29年10月~令和7年9月)FPmamaFriendsおこづかい教室認定講師。猛烈に働いた13年間の会社員生活での挫折や長く続いた不妊治療経験など、人生の壁にぶつかったことをきっかけに、金融業界未経験ながら5年間猛勉強してFPの資格を取得。“今より幸せで円満な家庭づくりのお手伝い”をモットーとし、娘として、妻として、母として、そして専門家として広い視野をもち、親子や夫婦でも話題にしづらい「お金のハナシ」に向き合うきっかけを提供しています。プライベートでは一児の母。

みつめFP事務所「みつめfp.com」

Amebaブログ「オンライン親子おこづかい教室|家計診断FPなおママ」

FPmamaFriends「おこづかい」から始めるこどもの自立教育

取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数248人)
※記事の内容は2024年5月の情報で、現在と異なる場合があります。

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