パパがさらにイケメンに見える効果あり!? 夏休みは「浴衣」でお祭りへ!
梅雨が明けて、いよいよ夏本番です。ご家族で夏祭りに出掛ける方も多いのではないでしょうか?
「男着物 藤木屋」(東京・上野)の代表、藤木屋幹助さんは、「ママと子どもは浴衣を着ても、パパだけは洋服なんていうケースも多いんですよ」と話します。どうしても男性は優先度が下がってしまいがち。でも、せっかくのお祭り、パパだけ服装が違うなんてちょっと切ないですよね。今年は家族そろって浴衣で出掛けませんか? パパの浴衣、ぜひママが選んであげてください。藤木屋さんに男性の浴衣のトレンドについて伺いました。
今年のトレンドは紺の浴衣に赤の帯
男性用の浴衣で多いのは、黒、紺、グレー、白の4色。柄物もありますが、今はもっぱら無地が人気なのだそう。
「浴衣を着るのは20~40代前半の若い男性が多いので、顔にパワーがあるんです。だから、浴衣はシンプルなものが好まれます。また、女性の浴衣とのバランスを考えても、柄と柄でバッティングするよりは、無地で引き立てる方がカッコイイんですよね」。
特に黒と紺が人気ですが、今年は紺がよく売れているそうです。黒は少し重くなってしまう可能性があり、白は着慣れないと汚してしまうので、紺の浴衣なら間違いナシ!
帯は赤が一番人気。紺の浴衣に赤の帯が男性の浴衣のトレンドです。
できるだけ実際に試着するのをオススメしますが、インターネットでも購入することができます。その際は、身長によってサイズが分かれているので、しっかりチェックしてください。普段着ている洋服のSサイズ、Mサイズとは異なる場合もあるので要注意。
値段はショップによって異なりますが、藤木屋では1着7000円~15000円。浴衣に腰ひも、帯、下駄が付いた4点セットは12000円~販売しています。金額は女性の浴衣と同じか、少し安いくらいですね。
帯は腰で、上半身ゆるり下半身ピッタリが粋
浴衣を購入したら、今度は着付けです。「男性用の着付け教室がほとんどないのは、需要がないからではなく、着るのが簡単だからです」と藤木屋さんが言うように、男性の浴衣の着付けはとっても簡単。
「カップルやご夫婦で一緒に買いに来られる方も多いのですが、男性の着付けがすごく早く終わるので、女性はよく、なんでこんなに簡単なの?とビックリされていますね」
帯の結び方もよく使うのは2種類程度しかなく、ネクタイを結ぶ感覚とそんなに変わらないので、すぐにマスターできるのだそう。試着の際に店員さんに習うだけで、家で数回復習すれば着られるようになる人がほとんど。You Tubeでも着付け方法の動画がアップされています。
浴衣を着る際に注意したいのが、帯の位置。ベルトと同じ位置に巻く人も多いそうですが、それでは「バカボンになってしまう」と藤木屋さん。バカボンは子どもだから高い位置でもOKですが、成人男性は、腰骨で巻くのが粋な着方です。帯の下の部分が股関節の位置になるのがベストです。
また、女性の浴衣は着崩れが気になりますが、「男性の浴衣は崩れてなんぼ」と藤木屋さん。ただし、崩れてもいいのは上半身のみで、下半身はピッタリ揃えるのが基本。胸元はちょっとセクシーにはだけるくらいがカッコいいのです。そして、男性は崩れてもすぐに直せるのも特徴です。浴衣でも気兼ねなくパパに子どもを抱っこしてもらえそうですね。
また、子どもと一緒に出掛けると汚されることも心配ですが、浴衣は自宅で簡単に洗えます。手洗いを推奨していますが、畳んでネットに入れれば洗濯機で洗っても型崩れの心配はありません。
浴衣男子は年々急増中
毎年、花火大会や夏祭りに積極的に出かけて、来ている人々を観察している藤木屋さんですが、年々浴衣を着ている男性が増えているといいます。
「感覚値ですが、毎年3倍くらいの勢いで増えていると感じます。今では洋服の男性の方が目立ってしまうほどです」
ディズニーリゾートや納涼船、飲食店での浴衣デーなど、浴衣のイベントも増えています。8月5日からはリオオリンピックも始まりますが、「みんなで浴衣を着て観戦するのも楽しくないですか?なぜ浴衣か?日本戦だから。なんか説得力あるじゃないですか(笑)」と藤木屋さん。
夏祭りだけでなく、オリンピックに合わせてママ友の家族と浴衣でホームパーティを企画するなど、いろいろ楽しみ方がありそうです。普段とは少し違った粋なパパの姿を見ると、惚れ直してしまうかも。日本の文化を大事にしながら、ご家族で楽しい夏を過ごしてください。(文・尾越まり恵)
☆SHOP LIST☆
男の着物 藤木屋
東京都台東区東上野3-39-9
TEL:03-5818-6881
http://www.fujikiya-kimono.com/
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。