夏バテ予防には「腸活」が重要!夏の腸活におすすめ食材を栄養士が解説
夏になり暑い日が続くと「夏バテ」になることも多いのではないでしょうか。そんな夏バテ、じつは腸内環境と深く関わっていることを知っていますか? 腸の健康を保つ「腸活」をすることで、夏バテを予防することができます。今回は、夏バテ予防のために腸活がなぜ重要なのか、また、夏の腸活におすすめの食材をご紹介します。
夏に腸が冷える理由
アイスクリームや冷たい飲み物、そうめんなど、夏はついつい冷たいものをたくさん摂りがちですよね。しかし、冷たいものばかり食べていると腸が冷えてしまいます。
また、冷房の効いた部屋で過ごす時間が長くなることも、からだの外側から腸の冷えへとつながる要因のひとつです。腸が冷えると血行が悪くなり、腸の機能が低下します。
その結果、消化不良や便秘、さらには免疫力の低下など、さまざまな不調があらわれることがあります。
夏バテと腸の関係
腸は自律神経をコントロールしている脳と密接に関係しており、互いに影響し合うため、腸内環境が悪化すると自律神経が乱れやすくなります。自律神経はからだのさまざまな機能をコントロールしているため、これが乱れると夏バテにつながりやすくなるのです。
また、腸の機能が低下するとビタミンやミネラルの吸収率が悪くなります。ビタミンやミネラルはエネルギーの代謝やからだのさまざまな機能の調整に必要なため、不足することでさらに夏バテを招くことがあります。
そのため、夏バテ予防には、腸内環境を整えて自律神経の乱れや腸の機能の低下を防ぐことが大切です。(※1)
夏の腸活におすすめの食材
腸活というと発酵食品や食物繊維が定番ですが、じつはほかにも腸活に効果的な食材があります。家庭ですぐ始められる、夏にぴったりの腸活食材をご紹介します。
からだを温める食材
夏の腸活には、しょうがやにんにく、唐辛子などの薬味やスパイスといったからだを温める食材を取り入れることが大切です。これらの食材は新陳代謝を促進し、食欲を増進する効果も期待できます。冷たいそうめんなどと一緒に食べると、腸が冷えるのを防ぎ、栄養バランスの取れた食事になります。
ネバネバ食材
オクラやモロヘイヤなど、ネバネバ成分がある食材も夏の腸活にぴったりです。ネバネバ成分は腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖を助けます。善玉菌が増えることで腸内環境が整い、消化吸収がスムーズに行われるようになります。
また、オクラやモロヘイヤにはビタミンやミネラルも豊富に含まれており、夏バテ予防にも効果的です。
食物繊維が豊富な夏野菜
食物繊維が豊富な夏野菜も腸活に役立ちます。たとえば、トマトやトウモロコシは食物繊維が多く含まれており、腸内の老廃物を排出するのを助けます。
さらに、夏野菜はビタミンやミネラル、水分が豊富で、暑さで失われがちな栄養素を補ってくれます。これにより、からだ全体の調子が整い、夏バテを防ぐことができます。(※2)
夏の腸活の効果を高めるための食事以外のポイント
食事だけでなく、日常生活のなかでも腸活を意識しましょう。冷房の効いた部屋で過ごす時間が長い場合は、こまめに温かい飲み物を飲んだり、軽くからだを動かしたりして冷えを防ぎましょう。
また、ストレッチや軽い運動を取り入れることも効果的です。からだを動かすことで血行が促進され、腸の働きが活発になります。
夏バテ予防はいつのも食事から
夏バテ予防には腸活が重要です。腸が冷える原因や夏バテとの関係を理解し、からだを温める食材、ネバネバ食材、食物繊維豊富な夏野菜を積極的に取り入れてみましょう。
さらに、日常生活での冷え対策や軽い運動を取り入れることも、腸活の効果を高めることにつながります。今日からできる簡単な腸活で、家族みんなで健康な夏を過ごしてください。
あんしん漢方 管理栄養士
小原水月(おはらみづき)
管理栄養士・健康食育シニアマスター。社員食堂で300以上の料理を修得、ダイエット合宿所・特定保健検診の業務に携わり600人以上の食事と生活習慣改善を個別サポート。自身の出産後の体調不良から食事と漢方で体調改善/増進の経験を生かし、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。「心も体も食べたものだけで作られる」をモットーに簡単で時間もお金もかけずに元気になれる食スタイルを発信中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211332f2tmhy00010089