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毒親との決別…!「親だからって何をしてもいいの?」実母と縁を切りたいと思い悩むママたちの声

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小さな女の子の証人母と祖母の自宅と主張
fizkes/gettyimages

今回のテーマは、実の親との関係性についてです。口コミサイト「ウィメンズパーク」で、実母がどうしても好きになれず、大人になってからも苦しんでいる相談者さんに対して、他のママたちからの声を紹介するとともに、親子関係専門心理カウンセラーである三浦くみ子さんにアドバイスをいただきました。

母親だからって何してもいいの?おかしくない?

――まずは、実母が大嫌いだと悩むママの体験談です。

■ 自分を否定する母に会うたびにいやな気分になります
「実母が本当に嫌いです。
私は三人姉妹なのですが、会えばまずファッションチェック。あなたの服は変だのバッグがどうだの、たいてい、私の洋服は気に入らないようです。
次に体型チェックが入り、最後に孫チェックがあります。
私は週に2回程度は友だちと体を楽しく動かしているし、健康になんら問題はありません。なのに太って見えると言われ、先日は『ラジオ体操ぐらいしたら?』と言われました。孫への教育の話もうるさく、最後に自分の暮らし自慢がはじまります。大概は学歴の高い友人とどうしたとか、親戚の不幸話をした上で、『自分たちは何不自由ない豊かな老後で本当に良かった。父が死んだら、私のことをよろしくね』という会話で締めくくりです。
私自身、特に困ったこともなく、楽しく暮らしているのに、実母と会うと何かと見下された発言をされ、本当に嫌な気分です。母親と会っても楽しかったことなんて一度もありません」

■ いろいろ言うくせに口答えするとへそ曲げてキレまくる母
「うちの母も、見た目チェックから始まります。私を上から下までジーッと見つめ、けなします。太ったら醜いだのなんだのと言い、痩せたらやつれて見えるだの、歳取って見えるだのと言われます。
あげくの果てに、髪型が変、顔がイマイチ、見た目すべてがイマイチ、ぬぼーっとしてると、言いたい放題。それに対して、私が母に『人の見た目のことよう言えるわ』なんて言おうもんなら、へそ曲げてキレまくり、嫌味なことを言われます。
だから、もう連絡も絶ちましたし、会っていません。すると、たまに留守電が入ってて『元気ですかー?』とか。そして最近は私の夫に泣きついて、可哀想な母を演じています。本当に気持ち悪いです」

――こうした悩みに、アドバイスが寄せられました。

■ いやなら「もう会いたくない」と意思表示をしては?
「いやなら、会いたくないと意思表示をしていいと思います。会いたくない理由と毎回いやな気持ちになるから、と。
それで反省するなら良し、逆ギレするならきっぱり距離を置けば良いと思います。電話があっても出ずに、メールやLINEで暴言や詮索があっても無視する。1人で怒らせておけばいいのです。私も実母が大嫌い。完全な毒親で虚言癖もあります。私は縁を切りました。ずっと実行することが怖く、罪悪感もあったけど、人生の害にしかならないと思い、決断して、本当に良かったと思ってます」

■ いやだと意識できたのなら、そこが出発点
「いやなことはいや、不愉快なことは不愉快と言えるようになってはどうでしょう。
親に逆らうのが罪だと思われているかもしれませんが、そんな事はありません。我が子を貶めて、バカにして楽しむような親を尊重する必要はありません。人格否定をされたら怒っていいのです。
実母が嫌いとはっきり意識できたのなら、そこが出発点です。それが、新しい自分、信じられる自分、自分が好きな自分への第一歩です。
親が生きているうちじゃないと、言いたいことも伝えられません。私は父が亡くなってしまって、生きているうちにもっと言えばよかったと後悔しました。頑張ってください」

■ 親への感謝の気持ちよりも、自分で自分を大事にすることも大事
「年を重ねて性格が丸くなる人は良いけど、その逆もあります。親は大事にとか、そういう意見を軽く言う人がいるから、当事者は二重三重にも苦しめられるのだと思います。
衣食住与えたから感謝しなさい、感謝できないあなたはオカシイって聞こえます。第三者から親への感謝を強要されるのは辛いものです。だから誰に理解されなくても、自分で自分を抱きしめることにしたんです。せめて自分くらいは、無条件に自分を愛そうって私は決めました」

相手は違う星の人で言葉が通じないものと考えて

自分を否定する親に対して、どのように対処すればいいのでしょうか。周囲の人の話を聞くと、想像以上に実の親子関係で悩んでいる人が多いと感じました。その背景には何があるのでしょうか。具体的な対応策と、自分の気持ちの整理の仕方などについて、メンタルケア心理専門士でもある三浦くみ子さんに聞きました。

「日本では『親子』という言葉は当たり前で一般的ですが、実は英語に『親子』というワードはありません。
『母親』と『子ども』という別のワードになります。それくらい日本では親子の密着感覚が大きいのです。しかも縦書きの、親が上、子が下、というイメージが漢字からも入ってしまっている場合もあり、極端な言い方をすると『親が子どもを操作するのは当たり前、子どもは自分のはけ口でいい、従わせるのも自分が上だから当然、文句も言わず従うのが下にいる子どもとして当然、自分は下なんだ』というような感覚が、親にも子にも起きやすいのです。
これは日本語のトリック。世界共通の法則では全くないので、その束縛や悪口、悪態から逃げることは当然のことである、ということを知りましょう。

相談者の方のように、このような親からは『どれだけあなたにお金も時間も労力もかけてきたと思ってるの!?』『親に逆らうなんて、恩知らず!』などと言われてきていると思いますが、あなたは他の人に比べたら、何十倍も産んでもらった恩返しはしていて、もう済んでいると思っていいのです。
また離れようとすると、罵詈雑言飛んでくる場合が多く、例えば、あなたがイヤだと話したら分かってくれるなんてことは稀にしかありません。

さらに気付きにくいのが『過干渉、過保護』な親。
何から何まで口出しをしてきて、やってもらっていた時は、こちらも助かったと思うし、それによっていい成績を上げたりもするので、気付きにくいです。
しかし、本来親というのは、子どもが自立した大人に育つためにサポートをする役目のことで、子どもの力を奪うような干渉や保護のし過ぎをすることは親の役目としては不適当です。干渉しすぎると子どもは自信のない大人に育ってしまい、しかも、なぜ自分は自信がないのか理由がわからない、ということになります。

自分を否定してくる親に対しては、物理的に距離を置くしか方法はありません。連絡方法を一つだけ残して、他はブロックしたり、知らせずに変えたりするのもいいでしょう。できれば電話番号は変えてしまうかブロックして、文字で連絡できるものだけ残すといいでしょう。見ないという選択肢ができるからです。

そして、親のことを誰かに話すときや自分の中で思い返すときも、『彼女は』『あの人は』という風に呼び、『母親』『お母さん』『ママ』というワードを使わないようにするといいでしょう。心の距離を取ることができるからです。

考え方を変えてみるとラクになるものです。
彼女は『何星』の住民でしょうか? 名前を付けてみてください。『嫌味星人』『自慢星人』『依存星人』『ネガティブ星人』という風に。
あなたの住んでる星とは違う星に住んでいる人、というふうに認識してみましょう。言葉が通じるような気がしていたから、あんなに混乱させられたと思うようにしてみてください。違う星の人だと思うとココロが少しでも軽くなるかもしれません」(お話/三浦くみ子さん)

「親は大切にするもの」「言葉は通じるもの」。そうした刷り込みから追い込まれてしまうのでしょう。自分を否定する相手よりも自分を大事にすることが第一歩なのですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2022年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

三浦くみ子さん

PROFILE
親子関係専門心理カウンセラー。メンタルコーチ、メンタルケア心理専門士。千葉県内小学校にてスクールカウンセラーとして勤務後、「子どもの悩み相談」「保護者相談」、教師向け「教室での特別支援方法についてのアドバイス」を行う他、幼小中高校、教育委員会、公共施設の保護者向けセミナーから企業の社内研修など研修・講師としても活躍中。

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