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「きょうだいは何歳差がいい?」先輩ママのベストタイミングは?年齢差別の特徴を専門家が解説

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赤ちゃんを抱っこするお母さんとお父さん
maroke/gettyimages

今回のテーマは「2人目出産」についてです。2人目以降の子どもについて、各家庭ではいつ頃、考えるものなのでしょうか。
みんなの声を聞くとともに、2人目出産を考えるときに押さえておきたいポイントについて、発達心理学が専門の菅野幸恵さんにお聞きしました。

2人目はいつ頃考えた?

「たまひよ」アプリユーザーに、2人目の子どもについて、いつ頃考えたのか、聞いてみました。

「妊娠前から家族計画の一環で考えていた」(もっち)

「妊娠する前から、『子どもは最低2人は欲しいね』と夫と話していました」(ぶみん)

「体外受精の胚盤胞がまだあるので、望みがあるのなら落ち着いた頃に。でも、年齢的に無理かもしれないと思っている」(まみとぅん)

「上の子の妊娠前から、子どもは2人は欲しいと話していました。妊娠したら双子だったので、今は心の中で3人目ができたら大丈夫かな…と考えたりはします」(モコ)

「入籍する前から夫と家族計画について話し合っていた」(ちた)

「上の子が3歳を過ぎてからと思っています」(きなこ)

「私が子宮の病気になりかけた時に、『死んだら、この子1人だ』と思い、それで2人目をと考えました」(こあき)

「第1子と4歳差で産みたいと考えていました」(たろたろママ)

第1子を授かる前に、2人目を考えている人が多いようですね。ちなみに、最近は「2人目出産の壁」などとも言われ、2人目を欲しいと思っていても、躊躇する人もいるようです。

「出産にかかる費用の心配と、ワンオペで2人育てられるのかが…」(10年ぶりに1週間以上の休暇)

さらに、2人目出産についての悩みや不安についても聞いてみると、きょうだいの年齢差について、知りたい人がとても多かったです。

「何歳差だと、それぞれどんなメリットデメリットがあるのか」(あや)

今後、2人目、3人目を欲しいと考えている時に、どんなことを知っておくといいのでしょうか。
特に、きょうだいの年齢差でどんな違いがあるのか、発達心理学がご専門の菅野幸恵さんに伺いました。

「子どもは授かりものなのだから、考えすぎないで」と専門家

「まず、押さえておきたいのは、きょうだいが生まれるということは1人目のお子さんにとっては、大きな環境の変化であるということです。

大人からすると子どもが1人増えることですが、1人目のお子さんにとっては、今まで当たり前だったことが当り前ではなくなるという大きな変化です。

その反応のひとつとして知られているのが『赤ちゃん返り』と呼ばれる現象です。

赤ちゃん返りの現れ方は、発達段階によって異なります。関連が指摘されているのが、上の子の言語発達の程度です。言葉を使って自分の気持ちを伝えられる年齢の子どもは赤ちゃん返りをすることが少なく、言葉で伝えられない年齢の子どもは激しい赤ちゃん返りを示すことがあります。

赤ちゃん返りを模倣(真似)であるという研究者もいるのですが、言葉の発達の程度によって真似をする相手が変わると考えることができます。
つまり言葉で自分の気持ちをまだ伝えられない段階の子どもは、同じように言葉では伝えられない赤ちゃんの真似をして、言葉で伝えられる段階の子どもは同じように言葉を操る親の真似をするのです。

実際に年齢が離れている(4歳以上)の場合には、赤ちゃんを抱っこをしたりミルクをあげたりなどのお世話をしたがります。
どんな反応があったとしても、それは赤ちゃんに対する関心の高さの表れです。プラスにとらえていただけたらと思います。

おうちの方にお願いしたいのは、時には1人目のお子さんとの時間も作ってほしいということです。
どうしても赤ちゃんのお世話が中心になると思いますが、赤ちゃんが寝ている間などに、「本を読む」「散歩に行く」など、なんでも構いません。
そうすることで1人目のお子さんの気持ちも落ち着くと思います。

最後に、きょうだいの年齢差についても、簡単に解説をしておきましょう」

■1歳差きょうだいの特徴

わけがわからないうちに、きょうだいがいるという状況です。言葉で説明してもわかりません。できていたことができなくなるかもしれませんが、赤ちゃんが2人いると思ってわりきりましょう。一時は大変ですが、同時に手が離れていきます。

■2歳差きょうだいの特徴

1人目のお子さんは、いわゆるイヤイヤ期に突入しているかもしれません。おうちの人からすると一番大変な年齢差であるかもしれません。もともと「イヤ」「ダメ」という半面、おうちの人に甘えてくる様子もあるところに、赤ちゃんがやってくるので反抗や甘えが激しくなることがあります。
ミルクを飲みたいと言ったり、オムツを履きたいとせがんだりするかもしれませんが、可能の範囲で応えてください。実際にやってみることで、ミルクはあまりおいしくないし、オムツも窮屈であるとわかります。

■3歳差きょうだいの特徴

ある程度、ものごとがわかるようになっているので、赤ちゃんの誕生を楽しみにしている様子がありますが、生まれたら実際どうなるかまでは想像できていません。そのため、おうちの人からすると意外な反応をするかもしれませんが、それもこの年齢の子どもなりの反応と受け止めてください。落ち着くと赤ちゃんのお世話をしたがることもあります。

■4歳差以上のきょうだいの特徴

はっきりと赤ちゃんの誕生を理解することができます。積極的に赤ちゃんの世話をしたがる場合、可能な範囲で手伝ってもらいましょう。おうちの人と同じようにできなくて、悔しがったりもしますが、そのフォローも忘れずに。

最後になりますが、子どもは授かりもの。2人目3人目が授かるかどうかはわかりません。授からなかったとしても自分やパートナーを責めたりしないで、お子さんとの時間を楽しんでいただけたらと思います。(菅野幸恵さん)

1人目の子にとって、自分以外の子どもが同じ家庭に誕生するということは、それはそれは大きな変化でしょう。それだけに親としては早めに考えておきたいという半面、子どもは授かりものだから思う通りにはならないことも。どちらにしても子どもとの時間を大事にできるといいですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2023年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

菅野幸恵さん

青山学院大学コミュニティ人間科学部教授。専門は発達心理学。研究テーマは、乳幼児期の親子関係、地域コミュニティでの子育てについて。著書に『あたりまえの親子関係に気づくエピソード65』(新曜社)、『つながりの子育て』(共著、理工図書)などがある。

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