0才児ベビーの11月の様子&お世話ポイントを月齢別に解説
お誕生月別に11月の赤ちゃんの様子&お世話ポイントをご紹介!
1月生まれちゃんから順にご紹介します。お子さんのお誕生月の情報をチェックしてくださいね。
1月生まれ赤ちゃん(生後10カ月)
行動範囲が広がり、手当たり次第にいろいろなものに触ります。引き出しの中身をばらまいたりしますが、これはいたずらではなく、好奇心からまわりのものを確かめる探索活動です。心の発達に必要なプロセスなので危険なものは片付け、ある程度自由にやらせてあげましょう。
寒い日が増えてきますが、天気のいい日は公園で外遊びを。ママやパパに体を支えてもらいながら滑り台で遊んだり、抱っこでブランコに乗ったり。遊具がなくても、芝生の上ではいはい、ベンチで伝い歩きと、体を思い切り動かせます。たくさん遊ぶと食欲が出て、夜はぐっすり。20時ごろには寝かせて早寝早起きのリズムを定着させましょう。
つかまり立ちが上手にできるようになったら、パンツ型おむつに切り替えてもよいでしょう。おむつを替える間もじっとしていない時期なので、赤ちゃんが立ったまま替えられるパンツ型が楽になります。ただ、うんちがゆるい場合はテープ型の方が替えやすいようです。時間帯やうんちの状態で使い分けても。
「バイバイ」「バンザイ」など大人のまねが上手になる1月生まれの赤ちゃん。まねややりとり遊びを取り入れてたくさん遊びましょう!
2月生まれ赤ちゃん(生後9カ月)
食べ物が「マンマ」、水や麦茶が「ブゥブ」というように、身近な言葉が特定の意味をもっていることがわかり始めます。また、危ないことをしたときに「いけません」「ダメ」と強い口調で言うと、叱られたことがわかり、やってはいけないと理解し始めます。
上手にモグモグして飲み込めるようになってきたら、離乳食を1日3回にします。このころから、手で持って食べたがる赤ちゃんも。自分で食べたいという意欲の現われなので、お行儀が悪いと思わずにやらせましょう。手づかみ食べは食べ物の大きさや形を目で見て、かたさや温度を手で握って確かめながら、ちょうどいい量をかじり取るトレーニングになります。棒状に切ってゆでた野菜、軽くトーストした食パンから始めてみましょう。
そろそろ冬ものウエアを準備しましょう。長袖のシャツとズボンなどをベースに、寒いときの調整用にやや厚手のベストやカーディガン、外出時の防寒ジャケットかジャンプスーツ、帽子、手袋、くつ下なども用意しましょう。室内の着せ方の目安は、ボディ肌着の上に長袖Tシャツとズボンを。日中はなるべく薄着で過ごし、朝夕はカーディガンやベストなどをはおって調整しましょう。
3月生まれ赤ちゃん(生後8カ月)
ママやパパへの愛情が増して、人見知りがピークに。これは、身近な人との信頼関係がしっかり築けている証拠です。見知らぬ人を泣いて怖がる場合、無理に抱かせたり、なじませようとしないで、おおらかに見守ってあげましょう。慣れない場所を嫌がる「場所見知り」をする子もいます。
そろそろ生活リズムを整え、基本的な生活習慣を身につけるようにしましょう。はいはいを始めたら、安全に遊べるスペースを作り、いま一度家中の安全チェックをぬかりなく。
離乳食は、上あごと舌で食べ物をつぶして食べられるように練習していきます。一度に口に入れる量が多すぎたり、次から次へと口へ運ぶと、丸飲みしてしまいがち。赤ちゃんがモグモグしているか観察しながら、ちょうどいい量をゆっくり口に運びましょう。食べ方が早いときは、「モグモグね」と、ママやパパがモグモグして見せて。赤ちゃんの食が進まないときは、ごく少量の塩やみそ、しょうゆを使って味に変化をつけてみて。
下の前歯に続いて上の前歯が生えてきたら、歯磨きの習慣をつけ始めましょう。自分でやりたそうなら、ベビー用歯ブラシを持たせてみます。そのあと、ママやパパが仕上げ用歯ブラシで磨きます。1日1回、なるべく寝る前に磨き、磨いたあとは湯冷ましや麦茶を飲ませます。むし歯予防のためにも、夜中の授乳は卒業していきましょう。
4月生まれ赤ちゃん(生後7カ月)
これまでは、目についたものに手を伸ばし、5本の指全体でわしづかみにしていましたが、指先が器用になり、指を熊手型にして引き寄せてつかめるようになっていきます。
生後7か月ごろになると、離乳食も1日2回が定着し、生活リズムも規則正しく整ってきます。朝起きたら着替えて顔をふく、外から帰ったら手と顔をふく、夜寝る前にパジャマに着替えるなど、基本的な生活習慣も身につけるようにしていきましょう。
また、おすわりが上手になると、体全体を使った遊びが楽しめるようになります。ママやパパがひざを立てて座り、赤ちゃんをひざに座らせてすねの上を足の甲に向かって「滑り台」、ママやパパと赤ちゃんが向かい合って座り、手をつないで前後に倒れる「ぎっこんばったん」などもおすすめです。おすわりの姿勢でバランスをとる能力も身につきます。
ウイルス感染症にもかかりやすい時期です。赤ちゃんが熱を出すとママやパパはあわててしまいますが、熱の高さよりも全身の様子をよくみましょう。熱があっても食欲があり、機嫌がいいような場合は、まず様子をみても大丈夫。夜なら朝まで待って受診しましょう。反対に熱が低くても機嫌が悪い、食欲がない、水分がとれないなどの場合はすぐに受診しましょう。
5月生まれ赤ちゃん(生後6カ月)
こまやかな感情が芽生え、いろいろな理由で泣きます。うれしいときは手足をバタバタさせて笑い声をあげます。反対に、自分の要求が満たされないと怒って大泣きします。さまざまな理由や目的があって泣くようになるので、赤ちゃんの要求を理解して満たしてあげて。
離乳食開始から1カ月ほどたち、ポタージュ状の離乳食を、唇を閉じてごっくんと飲み込めるようになったら、1日2回に進めます。2回目の離乳食は1回目から3~4時間あけて。夜遅くなると就寝時間が遅くなるので、19時より遅くならないほうがよいでしょう。1日にとる栄養の8~9割は母乳やミルクから。離乳食のあとは欲しがるだけ飲ませてあげて。
また、歯が生えてくる前に、離乳食のあとは湯冷ましや麦茶を飲ませて口の中を清潔にすることを習慣づけましょう。歯が生えてきたら、湿らせたガーゼで歯をふきますが、急にやると嫌がるので、授乳のあとなどに抱っこでスキンシップをしながら、口のまわりや中をふいて、口に触られることに慣らしておくといいでしょう。
そろそろ、地域の気候や環境に合わせて防寒ウェアの準備を。気温の変化に備えてベストやカーディガン、外出時のジャケットやジャンプスーツ、帽子、手袋、くつ下などがあるといいでしょう。
6月生まれ赤ちゃん(生後5カ月)
ママやパパと他の人の区別ができるようになってきます。早い子では人見知りが始まることも。見知らぬ人を警戒するようにジッと見つめたり、抱かれるのを嫌がって顔をそむけたり、泣いたりするようになります。
生後5カ月になり、支えがあれば座れる、よだれが多くなる、食事に興味をもつ、押し出し反射がなくなるなどの様子が見られたら、始めどきです。おっぱいやミルクを飲むだけだった赤ちゃんが、形のあるものをかんで食べられるように、これから約1年かけて練習していきます。ゆっくり楽しみながら進めていきましょう。押し出し反射が残っているようだと、スプーンで食べさせるのは難しいので、少し様子をみて再度チャレンジを。生後6カ月の間には始めましょう。
また、このころになると、お昼寝の時間も一定になって生活リズムが規則正しくなってきます。大人の都合で夜更かしや朝寝坊をさせないように、ママやパパも早寝早起きの生活にしましょう。
「飲む」から「食べる」への練習が始まる生後5か月の赤ちゃん。赤ちゃんには未知の世界です。ゆっくり楽しみながら進めましょう!
7月生まれ赤ちゃん(生後4カ月)
盛んに指しゃぶりをするように。指だけではなく、こぶしごと口に入れたり、自分の足を持ってなめる子もいます。これは、自分の体を確かめる遊びの一種。「汚いから」とやめさせたりせず、存分にやらせてあげましょう。
手の届く範囲にあるものが、なめても安全で、飲み込む危険のないものかどうか確認しましょう。テーブルの上なら届かないと思っても、垂れていたコードを引っ張って湯沸かしポットが倒れ落ちることもあります。赤ちゃんの目の高さから部屋を見回し、危険なものは片付けましょう。
昼は起きて夜は眠るという昼夜のリズムが整ってくるので、規則正しい生活を心がけていきましょう。夜は寝る1時間くらい前におふろに入ってパジャマに着替え、部屋を暗くして眠りにつきやすくする、朝は決まった時間に起こして顔をふき、昼間の服に着替える、いつもの時間にお散歩に出るなどを習慣にすると、リズムが整いやすくなります。
また、授乳間隔がほぼ4時間おきくらいに決まってきます。生後3カ月ごろから遊び飲みをする赤ちゃんが増えてきますが、飲みたいだけ飲んでいるので、あまり心配することはありません。遊び飲みを始めたら、「そろそろおしまいね」と切り上げましょう。
8月生まれ赤ちゃん(生後3カ月)
日中起きている時間が長くなり、授乳の時間も決まってくるので、生活リズムを整えやすい時期です。おっぱいやミルクの飲み方が上手になり、一度に飲める量が増えてきます。夜中は一度も欲しがらず、朝まで眠る赤ちゃんもいますが、おっぱいやミルクは足りているので、起こしてまで飲ませる必要はありません。夜寝かせる時間、朝起こす時間をなるべく一定にして生活リズムを整えていきましょう。
よだれが多くなってくるので、洗い替えによだれかけを何枚か用意しておくと便利です。よだれかけは、吸水性や肌ざわりがよいもの、赤ちゃんが動いてもぬれたよだれかけが顔にかからないデザインのものを選びましょう。
生後3~4カ月は、赤ちゃんの体の発育や発達を診る重要な節目なので、多くの自治体で集団健診が行われます。首すわりの状態、あやすと笑うか、股関節の様子や、先天性の病気などが確認されます。育児相談もできるので、日ごろ不安に思うことやわからないことがあればメモをしておいて何でも聞いてみましょう。
9月生まれ赤ちゃん(生後2カ月)
うつぶせにすると顔を横に向けたり、頭を持ち上げることができるようになります。たて抱きしやすくなりますが、生後3カ月ごろに首がすわるまでは、短時間にとどめましょう。たて抱きするときは、首とおしりをしっかり支えて。
言葉のわからない赤ちゃんに、絵本はまだ早いと思われがちですが、耳や目で楽しめる絵本もたくさんあります。やさしく抱っこしてママやパパの声をたくさん聞かせてあげましょう。色が鮮明で、リズミカルな言葉が繰り返し出てくる絵本がおすすめです。
他にも、音の出るおもちゃであやしたり、おむつ替えのあとに足をやさしく動かしたりして、赤ちゃんとの触れ合いを楽しみましょう。あやすと笑うようになり、「アー」「ウー」「クー」などの声を出すようになる赤ちゃんのまねをしてママやパパが「ア~」「ク~」などと返してあげると、赤ちゃんがまた「ク~」と、お返事してくれますよ。
10月生まれ赤ちゃん(生後1カ月)
このころになると、授乳のリズムができてくる子も。赤ちゃんの吸う力がつき、ママのおっぱいもよく出るようになるので、一度にまとめて飲めるようになります。「欲しがったら飲ませる」を続けましょう。
そろそろ外気にも慣れさせていきましょう。11月ともなると風が冷たい日も多くなりますが、天気のいい、風のおだやかな日に窓を開け、赤ちゃんを外の空気に触れさせることから始めましょう。まずは5分くらい、庭先や玄関へ赤ちゃんを抱っこして出てみて。
出産した病院で、赤ちゃんの成長の様子、健康状態を確認する1カ月健診を受けましょう。育児の不安を相談できるいい機会です。気になることを母子健康手帳にメモしておいて、いろいろ聞いてみましょう。替えのおむつ、おしりふき、着替え、おくるみかバスタオルも忘れずに。車で行く場合は必ずチャイルドシートを使いましょう。
また、予防接種のスケジュールを考えましょう。赤ちゃんを守るために1才までに受けておきたい予防接種はたくさんあります。生後2カ月から受けられるものがあるので、なるべく早く受けましょう。集団接種の予定を優先し、それ以外のワクチンは同時接種するとよいでしょう。受け方に迷ったら、1カ月健診のときや、かかりつけ医に相談を。
11月生まれ赤ちゃん(生後0カ月、新生児ちゃん)
まだ昼夜の区別はありません。眠りが浅く2~3時間おきに目を覚まします。しょっちゅう泣いているように感じられることもありますが、成長とともに、少しずつねんねのリズムがでてきていきます。
体温調節がまだうまくできないので、1カ月健診のころまでは室内で過ごしましょう。寒い日は、暖房を入れて室温が下がりすぎないようにしましょう。
湿度は50~60%に保ちます。空気が乾燥しているときは、ぬらしたタオルを部屋に干すなどして加湿しましょう。時々窓を開けて空気を入れ換えることも忘れずに。
また、赤ちゃんは肌が弱いので、おしっこやうんちで汚れたおむつをつけたままにしておくと、おむつかぶれを起こしやすくなります。泣いたときはもちろん、小まめにチェックし、汚れていたら、すぐに取替えましょう。布おむつを使っている場合、この時期はおむつ替えの回数がとても多いので、紙おむつの助けも借りて乗りきって。
冬が近づくと、風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する時期を迎えます。赤ちゃんはママのおなかで免疫をもらって生まれてきますが、ママがその病原体への免疫をもっていない場合は、赤ちゃん、そしてママも病気にかかることがあります。パパも、病原体を家の中に持ち込まないように、手洗いやうがいを小まめにしましょう。
12月生まれ赤ちゃん(生後11カ月)
記憶力が発達してきて、物事の因果関係も理解し始めます。赤ちゃんの目の前で、ママやパパがソファの後ろに隠れたりすると、後ろにいることが予測できるようになるため、見つけたときに大喜びします。
1日3回の離乳食に慣れてきたら、徐々に大人の食事の時間に合わせていきます。食べられる食材も増えるので、大人の料理からの取り分けもラクにできます。食べムラや遊び食べが気になるときは、遊ぶ場所と食べる場所を変える、食卓から見えるところにおもちゃを置かない、テレビは消すなど、食事に集中できる環境を整えて。
お昼寝が1回にまとまり、その分、夜ぐっすり眠るようになってきます。昼寝が長すぎたり、遅い時間まで寝ていたりすると、夜寝る時間が遅くなってしまいます。昼寝は2時間以内と決めて、15時までには起こすようにしましょう。
ノロウィルスやロタウィルスなど、ウィルス性の胃腸炎が多くなる時期。嘔吐や下痢が続くときは、脱水に気をつけて。水分補給は、湯冷まし、麦茶、赤ちゃん用イオン飲料などを小まめに。嘔吐や下痢がひどいときは、経口補水液が有効です。また、吐いたときは1時間ほど様子をみて、おさまってから水分を少しずつ与えます。下痢をした場合も失われた水分を補給します。水分を受けつけない、激しい嘔吐や下痢が続く、高熱でぐったりしているときなどはすぐに受診しましょう。
(文:たまひよONLINE編集部)
参考:『1月生まれの赤ちゃんガイド』(ベネッセコーポレーション刊)他
●赤ちゃんの発達には個人差があり、必ずしも記事どおりでない場合もあります。