ゴムが伸びた、見えた目がヨレヨレ、下がってきた…。 下着の買い替え時期と正しいお手入れ法とは!?
下着を捨てるタイミングはどんな状態になったら?について「たまひよ」アプリユーザーに聞くとともに、下着のお手入れ方法についてナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんに聞きました。
ゴムの緩み?汚れ?下着を捨てる目安を教えて!
まずみんなの下着を捨てるタイミングと、お手入れ方法を調査してみました。
◾️下着のゴムの劣化
「下着のゴムが切れた時に捨てます。下着は漂白剤を染み込ませて洗濯機へ」(りん)
◾️伸びやほつれ
「伸びてきたり、ほつれてきたりしたら捨てています。ブラは洗濯機で洗うとカップの変形が嫌なのでオシャレ着洗剤で手洗いをして、室内干しをしています」(ミイ)
◾️走った時に落ちるようになったら
「ブラジャーはヒモやアンダーの生地の劣化具合で考えます。パンツは走ったら落ちてくるようになったら捨てますw。下着はネットに入れて洗っています」(えーさん)
◾️見られたら恥ずかしいが基準
「ヨレヨレだな、友だちに見られたら恥ずかしいなと思ったら捨てます」(りおこ)
◾️見えないから後回し
「あまりにも目に余る状態になったら。下着は、目に見えないし、後回しになりがちです…」(琵呂)
◾️やぶけや金具が目安
「パンツは破けてはけなくなったら。ブラジャーは金具が取れたり、ワイヤーが出てきたりしてあたって痛くなったら捨てています」(しゅん)
◾️ズボンの中で落ちる
「パンツが伸びてきて、ズボンの中で落ちる感覚があったら捨ててます。笑」(まほふ)
◾️二軍落ちしたら
「二軍以下になってしばらくたったら捨てています。パッド入りのキャミなど面倒でそのまま洗濯したら、パッドが片方どこかにいってしまったり折れ曲がったりするので困っています」(みさみさ)
◾️ヨレヨレになったら
「パンツはかなりヨレヨレになるまではいているかも…ゴムがゆるくなってきたらさすがにやばい!と思って買い替えます。パンツと靴下だけ、他の洗濯物とは分けて洗濯しています」(さくちゃんママ)
◾️汚れが落ちなくなったら
「汚れたり、緩んだりしたら捨てます。下着は柔軟剤を入れて洗濯しています」(ほんし)
◾️洗っても落ちない汚れ
「破れたり、洗っても落ちない汚れなどがあったり、機能的に不便になったりしたら捨てます。下着は、なんとなくネットに入れて洗っています」(mari)
お気に入りの下着を長持ちさせるための正しい洗濯と干し方とは?
下着の買い替えは穴が空いたり、ゴムが伸びたり、変色したりなどが目安のようです。
ここでは、長く着用するためのお手入れ方法について、本橋ひろえさんにアドバイスしてもらいました。
「下着の買い替え時期は本当に難しいですね。ゴムが緩んだり、生地が黄ばんできたりといった皆さんの目安でいいと思います。目安がわかりにくく数年以上使っている場合は、ショーツなど下着類は年に1度、買い替えているという人もいますので、参考にしてみてはいかがでしょう。
下着を長く着用するためには、洗濯方法にも大切なポイントがいくつかあります。
特に注意したいのが、ナイロンやポリエステルなど化学繊維が入っているショーツやブラジャー、シャツなどの下着類です。
化学繊維が含まれる下着類は、綿やウール、シルクなど天然繊維よりも、静電気が起きやすいため汚れが吸着してしまう特徴があります。これが洗濯機の中でも起こっていて、他の衣類から出た汚れを吸着しているので、洗濯には注意が必要です。せっかく洗ったのに、吸着した汚れが原因で雑菌を繁殖させ、洗っているのに生乾き臭がしてしまうこともあります。
特にブラジャーは化学繊維のものがほとんどなので、手洗いがオススメです。ベルトや肩紐は固形石鹸で下洗いした後、洗剤とお湯で型崩れしないように押し洗いし、よくすすいだらホックを留めて軽く脱水します。ブラジャーは、おしゃれ着用の洗剤で洗っている人が多いと思いますが、皮脂や汗汚れは、普通の洗剤のほうが洗浄力は高いので、おしゃれ着洗いでなくて大丈夫です。ブラジャーの黒ずみなどが気になる時は、洗剤と過炭酸ナトリウムを溶かした40度くらいのお湯につけてから、押し洗いするといいでしょう。黒ずんでしまうとなかなか落とすのは難しいので、特にお気に入りのものは手洗いを。
ショーツの黄ばみや血液の汚れは、固形石鹸とぬるま湯で予洗いするとよく落ちます。私はお風呂に入ったときに予洗いして、すぐに洗濯しています。すぐに洗濯できない時は、予洗い後、水では雑菌が繁殖してしまうので、洗濯液(過炭酸ナトリウムなどの洗剤を水に溶かしたもの)につけます。つけおきしたものを翌日、洗濯機で洗ってもOKです。
男性のパンツも黒や紺色だと汚れが目には見えないこともありますが、汗、皮脂汚れをたっぷり吸っているので、ショーツと同様に下洗いしてから洗濯をオススメしています。
そのほか、皮脂や汗が溜まりやすい肌着の首まわりや脇の部分も固形石鹸で予洗いしてから、洗濯機へ。洗濯は、化学繊維のものと天然繊維のものと分けると、他の汚れを吸着しにくくなるので、こうした工夫も有効です。
できれば、肌に触れる下着は、綿やウール、シルクジャージなどを選ぶと汚れ落ちもよく、乾きが早いのでオススメです。
干すときは、陰干しが必須です。化学繊維やゴムは紫外線に弱く、色あせやゴムの伸びなど素材を傷めるからです。下着類は、紫外線も気にしなくていい夜干しというのもいいと思います」(本橋ひろえさん)
化学繊維は汚れを吸着しやいのですね。下着を部屋干ししたときの生乾き臭は、これが原因かも…。次回から注意ポイントを参考に洗濯しなくてはと反省しました。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年12月の情報で、現在と異なる場合があります。
本橋ひろえさん
PROFILE)
北里大学 衛生学部化学科卒業後化学薬品会社で合成洗剤の製造を担当。2006年より、東京を中心に各地でチュラルクリーニング講師になり、ナチュラクリーニング講師としてテレビや雑誌などで活躍。ナチュラルクリーニングとは、環境&手肌に優しい、安心安全、手抜きができて楽チン&楽しきちんと洗えたキレイな服を着ること。著書に『やることの「見える化」で掃除をラクにする方法』『ナチュラルおせんたく大全』などがある。
