「ああ、可愛い…」我が子がさらに可愛くなっちゃう絵本3冊!
MariyaL/gettyimages
今、自分が抱っこしている我が子が可愛くて仕方がない。これは当たり前のことですよね、可愛いものです。でも、初めての育児なら不安や緊張はずっとついてまわりますし、兄弟がいれば赤ちゃんに付きっきりというわけにもいかない、仕事が始まれば両立だって上手にしなきゃいけない、そうなると家族との関係も変わってくるし…。そうやって心の中まで忙しい毎日を送っている方が多いはずですよね。
そんな時おすすめしたいのが、読みきかせているうちに、我が子がさらに可愛くて仕方がなくなってしまう、読み終わったあとに我が子を「ぎゅっ」としたくなる絵本。中でもとびっきり可愛い3冊を、日本最大級の絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集長・磯崎 園子さんが答えます。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
日本最大級の絵本情報サイト「絵本ナビ」
https://www.ehonnavi.net/
ママたちの心を元気にしてくれるのは…?
いくら繰り返し読んでも、飽きることのない絵本っていうのがあるんです。ママが何回でも楽しそうに読んでくれれば、赤ちゃんだって嬉しいに決まっていますよね。そんなやりとりは、きっとママたちの心を元気にしてくれるはず。その秘密は?
登場する赤ちゃんが我が子に似ている!
絵本の中で主人公として活躍するのは、赤ちゃん。次から次へと変わる表情や、動き回っている姿はまるでうちの子にそっくり! ほら、この頭の形だって、ぷにぷにした足だって…あっという間に絵本に愛着がわいてしまいます。
赤ちゃんが本来持っている可愛さを伝えてくれる
「そうそう、赤ちゃんってこういう所が可愛いんだよね。」と思わせてくれるのは、絵本が本来持っている赤ちゃんの魅力を明快に具体的に描き出してくれているから。だからこそ、読めば読むほど愛情も増幅していくのです。
例えばこんな絵本3冊!
(作/とよた かずひこ 童心社)
大きな頭におむつ一枚。ピンクのほっぺにつぶらな瞳。
思わず「うちの子に似てる!」と言いたくなる、愛らしいおかおの赤ちゃんがももんちゃん。
この絵本の主人公です。
どんどこどんどこ、どんどこどんどこ。
ももんちゃんは急いでどこかに向かっています。
どんどこどんどこ、どんどこどんどこ。
ひとりで橋を渡り、坂道をのぼり、やっとたどり着いた山の上では大きなくまさんがとおせんぼ。
すると、「どーーん!」 ももんちゃんはくまさんを投げ飛ばし(?)、ひたすらどんどこ進みます
「どちっ」あら、たいへん!ころんで頭をぶつけちゃった。
でも、ぐっとがまん。
ももんちゃんが急いで先でまっていたのは…?
最後は「そうだったのね」と誰もがにっこり安心。簡潔で大胆な展開と、声に出して気持ちのいいリズミカルな言葉に乗って、あっという間に最後のシーンまでひきこまれてしまうママにも赤ちゃんにも大人気の「ももんちゃん あそぼう」シリーズの代表作品です。
この絵本の一番の魅力はやっぱりももんちゃんの明るさとたくましさ。読んでいるママがスカッとするほど力強いのです。いつだって不安と隣合わせのママには、とっても効果的。いつの間にか表情だって明るくしてくれます。それでも、ももんちゃんが最後に向かうのは…やっぱりママのもと。この終わり方もたまりませんよね!
【読者の声より】
ほんのりピンクで、柔らかくて、コロンとしていて、甘い匂いがして…
赤ちゃんって、桃に似ていませんか?
シンプルな線で描かれたももんちゃんには、
そんな赤ちゃんの可愛いエッセンスがぎゅーっと詰まっている気がします。
(ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)
お母さんのところに、最後かけよって、トンとする姿。
このページだけで、心がホッとして
頑張れるママさんってたくさんいるとおもう。
1歳児ぐらいのお母さんへの、ちょっとしたプレゼントにもどうかな?
(さかな73さん 30代・ママ 男の子1歳)
出典:絵本ナビ(https://www.ehonnavi.ne)
(作/まつなり まりこ アリス館)
ころーんて寝てる子はだれですか?
「ころんちゃんです」
ああ、なんて可愛いのでしょう。
ころんちゃんは、ころーん、ころーん。
まん丸な体と短い手足でころがります。
小さな指で足の指を一生懸命つかんで、くるん、ころん。
上手だね。
もういっかい、ころーん。
…ごん!
ああー、頭ぶつけちゃった! 痛いよね、痛いよね。
でも大丈夫。ママがここにいるよ。
赤ちゃんの可愛さって、笑顔だけじゃないですよね。
寝ている時も、おっぱい飲んでいる時も可愛いけど、
こんな風に、ころんころんってしている時の可愛さったら…。
そして、思いっきり泣いた時の顔だって…。
こんな発見が出来るのは、子育て中のママの特権かも?
いえいえ、ママだけの可愛さにしておくのはもったいない!
だからこその、この絵本。
子どもたちだって、赤ちゃんに触れる機会がない人だって、我が子がすっかり大きくなってしまった方だって、松成真理子さんの描く、やわらかくてまんまるなころんちゃんには無条件に降参してしまうはず。
「ああ、可愛い…」
【読者の声より】
これだけリアルに、赤ちゃんの動きや表情を表現した絵本って今までなかったんじゃないかなぁ。「ころんちゃん」というネーミングもかわいいけど、実際、本当にかわいいです。
楽しげにコロコロしていたと思ったら、頭をゴツンで、「…っぎゃーーー!」と大泣き。そんな我が子を「もう~おバカねぇ♪」と抱き上げるあの幸せ!!息子たちの赤ちゃん時代を思い出して、一人でニヤニヤしてしまいました。
何してたって無条件にかわいい赤ちゃん。出産祝いなどに贈っても喜ばれそうです。
息子たちが赤ちゃんのときに、この絵本に出会えたら嬉しかったなって思いました。
(環菜さん 20代・ママ 男の子4歳、男の子2歳)
出典:絵本ナビ(https://www.ehonnavi.ne)
(作/鈴木 まもる 小峰書店)
「どんな偉そうな大人だって、お母さんから生まれたときは、あかちゃんだった。」
あかちゃんの姿をみつめ、克明に描きとめた成長記です。
【読者の声より】
0~3歳の赤ちゃんの様子が、作者の愛情あふれる絵とコメントで描かれています。そうそうってうなずくところもあるし、懐かしいなぁと泣きそうになるところも。赤ちゃんって本当にかわいい!!
我が子と見比べて楽しむもよし、こんなふうになるんだぁと楽しみに読むのもよし、こんなにかわいかったんだぁと昔を懐かしむもよし。
「いろんな人がたくさんいるけど、みーんなあかちゃんだった」という最後の一文。そうなんだよなぁって妙に納得して感動しました。
一度ぜひ読んでみてください!
(じっこさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子1歳)
出典:絵本ナビ(https://www.ehonnavi.ne)
赤ちゃんとママの短くて貴重な時間。その愛情を絵本によってどんどん深めていってくださいね。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
日本最大級の絵本情報サイト「絵本ナビ」
https://www.ehonnavi.net/
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