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保育園入園直後の子どもの「困った」に専門家がアドバイス

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sjenner13/gettyimages

4月に保育園デビュー。慣らし保育を経て、いよいよ本格的な保育園ライフがスタート! と思ったとたん、夜泣きをするようになったり、後追いが激しくなったり・・・。
保育園入園直後に「こんなはずでは…」とブルーになっているママはたくさんいます。そんな保育園ビギナーママのお悩みに、埼玉県・あおぞらウィンクル保育園の大野智子園長が答えてくれました。

こちらもおすすめ→保育園で子どもはどんなことでストレスを感じる?

ぐずぐず、夜泣きが増加。登園がストレス?

Q 慣らし保育も終わり、私も仕事に復帰。なんとなく朝のリズムもできてきたと思ったら、最近、子どもが、ぐずったり、夜泣きをする日が増えてきました。ストレスを感じているのでしょうか?(1歳3ヶ月)

A 寝る前にスキンシップなどでクールダウンを

環境の変化などによって、1歳児でもストレスを感じます。でも、社会に出て集団生活を送ることは、子どもの成長にいい刺激となります。前向きに考えましょう。
ぐずったり夜泣きをしたりするのは、日中アクティブに過ごしたことで神経が高ぶっているからでしょう。おふろ上がりにマッサージをする、たっぷりスキンシップをする、ゆっくり絵本を読むなど、子どもをクールダウンさせてから寝かしつけると、よく寝てくれることが多いですよ。

登園時、ママと離れずギャン泣き。いつになったら園に慣れる? 

Q 朝、保育園に預けるとき、子どもが私と離れず、ギャン泣きするようになり困っています。1歳代の子は、どのくらいで保育園に慣れるものなのでしょうか?(1歳8ヶ月)

A ママが保育士と仲よくしている姿を見せると安心します

どれくらいで保育園に慣れるかは個人差が大きく、中には1ケ月くらいかかる子も。でも、後追いするのはママとの愛着関係ができている証拠ですよ。そして、ママが保育士と仲よくおしゃべりする姿を見せると「この人はママのお友だちなんだな」と安心し、保育園になじみやすくなります。
反対に、「今日も泣くんじゃないか…」とママが不安そうにしているとその気持ちが伝わり、ママから離れられなくなります。ママは笑顔を心がけて。

病気で休んでばかりいると、園に慣れないのではと心配

Q 最近、子どもが風邪をひいたり、下痢をしたりと病気が多く、保育園を休んでばかり。休んでばかりいると、保育園に慣れないのではと心配です。(1歳6ヶ月)

A しばらく休んでも保育園のことは覚えていますよ

環境や生活サイクルが変わると、大人だって体調を崩しやすくなりますよね。抵抗力の弱い子どもはなおさらです。具合が悪いときは保育園のことは気にせず、ゆっくり休ませることを最優先に考えて。
ママと1日中過ごしたあとの登園は泣くかもしれませんが、子どもは保育園での生活を忘れてはいないので、ゼロからやり直すことにはなりません。「今日からママはお仕事、○○ちゃんは保育園だね!」と明るく送りだせば大丈夫ですよ。

うちの子だけ友だちの輪に入っていない・・・

Q お迎えに行ったときに、子どもたちが遊んでいる様子をみたら、うちの子だけ友だちの輪の中に入らず、1人でぽつんとしていて、悲しくなりました。(1歳11ケ月)

A ずっと1人でいることはありません。保育士に普段の様子を聞いてみて

保育園では1日中1人でいることはないので、たまたま1人でいるところに遭遇したのかも。ひとり遊びが好きな子もいますから、保育士は子どもの個性を尊重しながら見守り、タイミングを見計らって集団遊びに誘うなどの働きかけをしています。保育園での生活ぶりが気になるときは、担任の保育士に普段の様子を聞いてみましょう。保育士とコミュニケーションを密に取ることで、ママの心配や不安が軽くなると思います。

保育園で友だちをたたいたり暴れたりしてしまう

Q 保育園で友だちをたたいたり、暴れたりしてしまうようです。集団生活になじめないのではと心配です。(2歳)

A いらだった気持ちを鎮めるにはスキンシップ&ぬるめのおふろが効果的

イヤイヤ期で「なんでもイヤ」なのかもしれませんが、「こっちを向いて」のサインかもしれません。スキンシップを増やしてみてください。帰宅後、ギューッと抱きしめるだけでもOKです。ぬるめのおふろにゆっくり入るのもおすすめ。副交感神経が優位になり、いらだった気持ちが鎮まります。また、休日には公園などで外遊びを。「ママやパパに大事にされている」と実感できると、保育園でも落ち着いて過ごせるようになるでしょう。

関連:不安山積みの仕事復帰…。その前にやっておくべきことは?

スキンシップを少し増やしたり、寝る前に少しだけゆっくりする時間を作るだけで、保育園での子どもの様子はずいぶん変わるようです。仕事に復帰したばかりでママは時間に追われていると思いますが、「帰ったらまず5分抱っこする」など、ちょっとだけ子どもと接する時間を増やしてみるといいかもしれませんね。(取材・文/東裕美、ひよこクラブ編集部)

■監修/大野智子(おおの・さとこ)先生
埼玉県・あおぞらウィンクル保育園 園長 国際学院埼玉短期大学教授を経て、現職。国際学院埼玉短期大学客員教授、埼玉県立大学非常勤講師、大宮歯科衛生士専門学校非常勤講師、埼玉県保育協議会南部地区会長、さいたま市私立保育園副会長、さいたま市社会福祉審議会委員、埼玉県栄養士会南部地区運営委員ほか。子ども気持ちに寄り添ってくださるやさしい先生です。

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