「鼻水だけじゃ仕事を休めないのよ」「面談時に泣いてしまった…」園とのやりとりで困った体験ありますか?
「たまひよ」アプリユーザーに「保育士からお子さん&家での育児について、ちょっと困ったことを言われた経験ありますか?」と、質問。25%が「ある」と、回答しました。厳しい指摘に涙するママもいれば、糧にしたママもいました。
Q.園からお子さん&家での育児について、注意や指摘をされたことはありますか?
ない 56.3%
ある 25%
分からない 14.1%
その他 4.7%
Q.「ある」とお答えになった方に伺います。そのとき、どう感じましたか?
モヤッとした 25%
納得した 18.8%
どうしたらいいのか戸惑った 18.8%
納得したけどモヤッともした 18.8%
納得できずイラっとした 6.3%
その他 12.5%
さらにエピソードを募集すると、些細なモヤッと体験から厳しい指摘に涙するママの体験談が寄せられました。
些細なことだけれどイラっとした編
「私の勤務時間は日によって変動します。しかし定時だけを見て『この時間に保育する必要がありますか?』と、言われて正直イラッ」(biko)
「集金袋を渡された翌日に支払わなかったら、子ども伝いで『〇〇ちゃんちだけ払ってないから、ママに明日持ってきてと言ってね』と言われました。ちなみに集金締め切り日は1週間後です」(あやたか)
「子どもには軽度の食物アレルギーがあり『給食で発疹が出ました』と、園から会社へ連絡がありました。お迎えが必要なのか!と思ったら、お迎えの要請ではなくただの報告でした。その時は、困惑してしまいました」(ゆん)
「風邪やインフルなどが流行っている時期、鼻水が出ているだけで『休んでもいいかもしれませんね~』と言われました。毎回、医師に診てもらっているんですが…」(あのちゃん)
「気管支炎になり咳がずっと続き、保育士さんから『咳が…』と指摘されましたが、咳で休んでたら1ヶ月休むことになりますが…って感じでした」(りん)
という声がある一方で
「登園して20分後、『口の中にポツポツがあるので、お迎えきてください』と連絡がありました。見ると、口内炎のようなポツンが1つあるだけ。大げさだな~と思っていたら、昼にはポツポツが増えて病院へ行ったら手足口病でした。さすがだなぁと思いました」(しょーり)
という声もありました。一方で、深刻に悩んだママの体験エピソードも届きました。
厳しい指摘にはこう対処しました…母の体験談
「『子どもが夕方になると寂しくて泣いてます。もう少し早いお迎え時間になりませんか?』と、言われたことがあります。子どものためなのはわかる。けど、じゃあ仕事をどうしろというのか。産後はうつっぽくなり、やっと職場復帰して、園の面談時に『家であれも、これも、やってください』と、言われ、“今以上にもっと頑張らないと”と、言われた気がして、面談中に泣いてしまいました」(lunch)
「2歳児クラスの時の話です。我が子は食べるのがあまり上手ではないし偏食気味で、ベテランの保育士から家での食事方法について度々注意されていました。ワンオペフルタイムで忙しく、更に息子はアレルギー体質かつ偏食やこだわりがひどく、朝食はパンと牛乳のみなど、子どもの分は別で用意して、夕飯は一緒に食べるというより私は子どもに食べさせることがメインになっている、という話をしたせいか『朝ごはんも夕ご飯もお母さんと同じ物を用意して、一緒に楽しく食べて、本人に食べることを促さないと』と、何度か注意されました。進級までに何とかしないと、という心配からのアドバイスとはわかりますが、家庭環境や本人の気質的に対応できずモヤモヤ。ちなみに進級すると『お兄さんになった』と急に自認し、給食は上手にしっかり食べるようになりました」(ラッタッタ)
「お漏らしが増えた、口が悪い、態度が悪いと担任の保育士から高頻度で指摘されたことがあります。初めの頃は悩み、子どもと話し合ってみたり、『私の育て方が悪いのか』と、落ち込んだり。でも何度も指摘されるうちに『今はそういう時期!』と、思うようになってきました。親が悩んでネガティブな発言をするより、子どもにポジティブに働きかけて、不満の矛先をどこか別に向けた方がよっぽど早いし、解決に近づくと知りました」(カイコ)
「多動でとにかく泣き虫。しかも偏食で給食を食べない、という手のかかる子なので、『ご飯を食べません、どうしたらいいですか?家では何を食べますか?』など、担任からよく言われていました。でもできなかった部分とともに、できた部分も教えていただき、自分の目には見えないところでの我が子の素直な状態を知れて、やはり他人目線はありがたかったです。良い面も悪い面も含めて我が子なんだから、悪い面もどんどん教えてくださいと私から頼みました。それをきっかけに担任も一緒に考えてくださり、今は感謝しかないです」(のんた)
として、葛藤を抱えた母の声が届きました。
2児の母であり、子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「“ひとつの情報”と受け止めつつ、疑問や不安を感じたら遠慮せずに質問することもアリ」と、長島さん
「『たまひよ』アプリユーザーへのアンケート結果を見ると、約4人に1人の方が園からお子さんや家庭での育児について、何かしら困った指摘を受けた経験があるとのこと。その受け止め方も、『モヤッとした』から『納得した』『納得できずイラッとした』までさまざまであることがわかりました。
些細なことへの疑問、連絡のタイミングへの戸惑い、子どもの発達や家庭環境への理解を求める声など具体的なエピソードからは、ママたちがわが子の成長を誰よりも願い、日々の小さな変化に気づき、試行錯誤を繰り返している様子が伝わってきます。
保育士さんは、多くの子どもたちと接してきた専門家としての知識や経験を持っています。集団生活の中での様子や一般的な心身の発達の目安などの視点から、気になる点を指摘することもあるでしょう。
保育士さんも、子どもの健やかな成長を願う気持ちは同じです。指摘を受けてモヤッとしたり、違和感を覚えたりしたとしても、まずは『わが子についての“ひとつの情報”を伝えてくれた』と受け取るよう心がけるのはいかがでしょう。
それでも、保育士さんの指摘に疑問や不安を感じる場合は、遠慮せずに質問してみましょう。『〇〇という指摘がありましたが、具体的にどのような状況でしたか?』『家庭では〇〇なのですが、何か関係があると思われますか?』など、保育士さんからの視点と家庭での子どもの様子を具体的に共有することで、相互理解が深まることがあります。
今回のアンケートで、『ちょっと困った経験なし』と回答した方が56.3%と、多くの方が保育園を信頼して子どもを預けていると言えるでしょう。わが子を一番理解しているのは保護者であることは言うまでもありません。子どもの成長は著しく、昨日までできなかったことが今日突然できるようになったり、わが子に対する特有の悩みが気づいたらいつの間にか消えていたりすることが、ままあります。保育士さんの言葉を参考にしつつも、『今はそういう時期なのかな』などと客観的な姿勢で捉え、長い目で成長を見守ることも大切なのではないでしょうか」(長島さん)
長島ともこ
PROFILE)
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。子どもアドボカシー基礎講座修了。プライベートでは2人の子どもの母親。
(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年2月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数64人)
※記事の内容は2025年4月の情報で、現在と異なる場合があります。


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