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管理職にこそ知ってほしい!0歳児は月に2.5日、保育園を病欠する

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AntonioGuillem/gettyimages

春から職場復帰したママのみなさん、お子さんは保育園に通えていますか?
「保育園に行くと熱を出す」と覚悟をしていたママも、実際に子どもの体調不良で職場を休むことが続くと「そこまでして働く必要があるのか?」と悩みますよね…。そんな悩みにこたえてくれるのが、「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表で、3人の男の子のママでもある、阿真京子さんです。
今回は、働きながら「子どもの病気」と「仕事」との折り合いをどうつけていけばいいのか、職場でのコミュニケーションやいざという時のために備えておきたいポイントについて、アドバイスをいただきました。

こちらもおすすめ→保育園入園直後の子どもの「困った」に専門家がアドバイス

大人になるまでにかかる病気は200種類!?

「子どもが20歳になるまでに感染するウイルスや細菌の数は、ちょっとした体調不良で済むものも含めて、200種類ぐらいあると言われます。
では、保育園に通っているお子さんが、実際にどのぐらい体調を崩して休むか知っていますか?『年齢別保育園児の月当たり平均休園日数』(富山市内調べ)によれば、0歳児の1カ月あたりの欠席日数は平均2.52日です。
これは、年間の欠席日数を12カ月でならしているので、実際には一度体調を崩したら、1週間お休みなんてことも。また、冬は感染症がはやりやすいので、欠席が多くなります。中には、毎月平均的に休む子もいますし、幸運にも全然お休みしないという子もいます。しかし平均でも1カ月に2日も突発的なお休みが生じるというのは、仕事をしている身にはけっこう大変なこと。
まずはこうした数字をもとに『子どもは病気をするもの』と、職場に理解してもらうことが大切でしょう。もちろんママだけでなくパパも休む、夫婦どちらも職場の理解を得るなど、周囲の協力が必須です」(阿真さん・以下同)

だれもが働きやすい社会になるために…

「今、管理職をしている世代は、子育ては遠い昔に終わっていたり、子育ては奥さま任せで仕事にまい進してきた世代で、子育てよりも介護が身近。これからの日本は、病院は増えない一方で、医療が必要な高齢者が増えます。2025年以降は、自宅で看取りをしなければならない人が急増すると想定されています。職場の理解を得るためには、子育て世代だけでなく、『だれもが働き続けられる社会』が必要なことを折に触れて話し合えるといいでしょう。
子育て中はどうしても仕事のフォローをしてもらうことが増えますが、『いつか返す』という気持ちを持ちましょう。もちろん、感謝の気持ちは忘れてはいけません。子育ての強みは、どんどんラクになる可能性があるということ。実際に、2歳児ではひと月あたりの平均欠席日数は1.04日、5歳児では0.65日で、ほとんど休まないと感じる程度です。こうした見通しを伝えて、2歳を過ぎれば、少しずつ仕事のペースを上げられる可能性があるということを伝えて理解してもらっておくのもいいでしょう」

こじらせて入院…を防ぐために

「ママやパパが気をつけたいこともあります。働きながらの子育てで避けたいのは、『こじらせて入院』というパターン。そうならないためにも、ママ・パパが普段からできるポイントをお伝えします」

小さいうちは休養日をつくって

「多くの保育園児は、月曜日から金曜日まで保育園に行って、疲れています。2歳ぐらいまでは、少なくとも土日どちらかは休養日として、近所の公園に行くぐらいにしておくといいでしょう」

登園基準は熱だけじゃない

「保育園は、基準は体温が37.5度以上で登園できないことが多いですが、下痢やひどいせき、黄色い鼻水などでも休ませる勇気を持ちましょう。せきの悪化は気管支炎につながったり、鼻水はこじらせると中耳炎につながる可能性があり、むしろ長期化してしまうことがあります」

休めない日のセーフティーネットを持つ

「病児保育やファミリーサポートなどの支援は、登録を早めにしておき、使える条件をチェックしておいて。自宅で慣れたママやパパが看病するのがいちばんですが、『休めない!』という日の保険を持っておくのも大事です。病後や何となく体調が悪くて休ませたい…熱はないけどうんちがゆるい…などの日に使うのも手です」

関連:働く理由、目標...etc.働くママに聞きたい4つの質問!

「最後に伝えたいのは、『どれだけやれることをやっても、病気が悪化することはある』ということです。こじらせてしまっても、気にやんだり自分を責めたりしないようにしましょう。お子さんの看病で側にいた時間は、きっといつか大切な思い出になります」(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修/阿真京子さん
「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表。14歳・11歳・8歳の3人の男児の母。長男の病気で救急に駆け込んだとき、小児医療の現状を目の当たりにして「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」を2007年に立ち上げ。各地で乳幼児を持つ父母向けの講座を開催している。厚生労働省周産期医療の検討に関する検討会委員、東京都小児医療協議会委員などを歴任。

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