ママはイベントプランナー?! 超多忙なアメリカのお誕生日会事情
アメリカ在住のママライター近藤です。1歳のお誕生日、親にとってはとっても大きな節目となる記念日ですよね。1歳なんて、まだまだ先のことと…と思いながらも、あっという間に我が子も1歳を迎え、アメリカ流に誕生日会を開催しました。私の体験も踏まえ、アメリカでのお誕生日事情をご紹介します。
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ママはイベントプランナー?
アメリカでのお誕生日会は親にとって、年に一度の一大イベントです。子どもの誕生日がビッグイベントなのは世界共通だと思いますが、力の入れようがすごいんです。年齢にもよりますが、子どもの誕生日会を開催する費用は、平均して約5万円程度だとか。もちろん、それよりも多い人も少ない人もいますが、多い人は10万円〜20万円使うなんていうことも珍しくないようです。
そんなに何に使うのかというと、イベントスペースの確保、飾り付け、料理、そしてプレゼントのお返しがメインな出費です。規模にもよって変わってきますが、なるべくお金をかけないなら自宅や公園やプールで。マンションに住んでいる場合、パーティールームやクラブハウスが併設されている場合が多く、それらを予約して使うことも多いです。あとは、ミュージアムや室内プレイルーム、時期によってはスケートリンクなど、子連れで訪れる施設はバースデーパーティー開催プランを備えていることが多いです。私の周りでは、自宅に移動式動物園を呼んでメインイベントとした、という方もいます。
パーティーの印象を大きく左右するテーマ設定
アメリカにはパーティーグッズを専門に扱うお店もあり、アメリカ人のパーティーに対する熱意が伝わってきます。パーティーにはカラーテーマや動物、キャラクターなどのテーマを設けますが、オンラインも含めると幅広いラインナップがあるので、とことんこだわりが出せるところでもあります。こだわりだすと、DIYが必要になってくるところでもあります。
パーティーに欠かせない飲食物の提供
パーティーに料理は必須で、ピザと飲み物とおやつを用意するのがベーシックですが、ケータリングを頼んだり、自分で全部料理するケースもあります。私は招待客がほぼ日本人だったので、和食を振る舞いたくて前者を選びました。
それ以外にも、呼ぶゲストの人数決定や約1ヶ月前から案内を出すこと、などまさにプロのイベントプランナー顔負けの業務が盛り沢山です。
メインイベントはケーキスマッシュ
1歳の誕生日会だけは、子どものためというよりは親のためのようなイベントですが、メインはケーキスマッシュと呼ばれる行事です。SNSの投稿を見ていても、男の子はブルー系、女の子はピンク系のクリームでデコレーションした華やかなケーキを使っている人が多いです。日本ではあまり見かけませんが、クリームをバラの花のように見立てた『ローズケーキ』というデコレーションが人気です。
パーティーの際には赤ちゃんがケーキに突撃して、クリームでベトベトになってもいいように、おむつ一枚で挑むのが一般的ですが、女の子の場合にはチュチュを履かせたスタイルで挑むのもよく目にします。ただ、見慣れない食べ物にひるんで、結局食べなかったり、泣き出す子も多いのが実情な気がします。
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基本的に、パーティーへの参加者はバースデープレゼントを持って参加してくれるのですが、それがプレゼントの山となります。この辺り、アメリカは質よりも量を重視する文化な気がします。そして、一般的には参加してくれた子ども達へのお礼として、パーティーの最後に「パーティーフェイバー」と呼ばれるおもちゃやお菓子などが入った袋を渡して、パーティーは完了となります。参加する側の子ども達はパーティーフェイバーがお楽しみの一つ。
私も1歳の誕生日会に向けては1ヶ月前から段取りを決め、1週間前からは毎日のように買い出しに出かけて準備をするという日々でした。前日はほぼ徹夜で、誕生日会が無事に終わってほっと一息。来年からはピザでパーティーかな、と思った出来事でした。
学校が始まったら、クラス全員を呼ぶなんていうことも珍しくないようで、毎月1〜2回は必ず週末には誕生日会にお呼ばれしている、と言っているママさんも少なくありません。
これから1歳のお誕生日を迎えるお子さんのいるママさん。是非インスタグラムで”#cakesmash”と検索してみてください。素敵なケーキの案がたくさん見つかると思います。(文・近藤 奈都美)