ネプチューン・堀内健、高校生と小学生姉妹のパパ。妻と娘たちが楽しんでいるのを見守るだけで幸せ。「家に帰ると嫌なことも忘れて、自然体でいられる!」
お笑いトリオ・ネプチューンのボケ担当として、奇想天外な言動と天真爛漫な性格で、お茶の間に常に笑いを届けてくれる、ホリケンこと堀内健さん。家庭では、高校生と小学生の女の子のパパですが、そのプライベートは謎に包まれています。そこで今回は、2人の娘さんのこと、また父親として、娘さんたちとどのように向き合っているのかを聞きました。
全2回のインタビューの前編です。
妻と子どもたちが、仲よく楽しそうにしているのを見ているだけで幸せな日々
――高校生と小学生になる娘さんたちは、それぞれどんなお子さんですか?
堀内さん(以下敬称略) 長女は家ではクールで自由気まま、そして外向的ところがあります。それと、自分で目標を決めて突き進むタイプ。
二女は、家では変顔をやってくれたりとすごくおもしろいんですけど、学校ではおしとやかなほうじゃないかな。お姉ちゃんのことを常に見ているので、すごくませていると思います。長女が今の二女の歳だったころは、よく子ども番組を見ていましたが、二女はお姉ちゃんが興味のある動画を一緒に見たり、歌を聴いたりしていますからね。姉妹はけっこう歳が離れているので、その影響もあるかもしれません。
姉妹どちらも、僕の性格に似ている部分をもっている気がします。長女は、部活などもとくに相談する必要もなく自分で決めてきたりと、「己の道を行く」的なところがあります。二女は、常にまわりを見て気をつかっているようなところがあって、そこが僕に似ているかなと。僕も、まわりが気になっちゃうところがあるので。
妻に似ているところは、楽しいことやおもしろいことがあると、よく笑うところですね。そこは、姉妹どちらも似ているかもしれないです。
――堀内さんは元気で破天荒なイメージがありますが、家では意外にもおとなしいという話も聞きました。実際に、家での堀内さんはどんなパパですか?
堀内 無理しているわけではないけど、仕事場では明るくしたり、変なことを言ったり、頑張っている部分はあります。それが僕の仕事だと思っているので。でも家では、すごくリラックスできているんですよね。僕だけ、妻や子どもたちの会話に入れなくても別にいいんです。3人が仲よく楽しそうに話しているのを見ているだけで、僕は幸せなんですよ。
僕も調子がいいときは、家族をからかったり、ちょっかいを出したり、そんなこともよくしているんですけどね。
それと、仕事で嫌なことがあったときも、自宅の玄関に入ると、スパッと忘れられるんです。だから、家ってすごくいいなって思います。家は、僕が自然体でいられる場所なんです。
――家族で出かけることもあるんですか?
堀内 妻と子どもたちが、遊園地などどこかへ遊びに行くとき、僕はその場所まで送るだけということがよくあります。3人で遊びに行ってもらって、帰ってきてから話を聞いて、仲よく遊んでいる様子を思い浮かべるだけで、一緒にいたかのような気持ちになるんです。まあ単純に、最近は一緒に行ってくれないってこともあるんですけどね(笑)
長女が小さいころは、2人で出かけることもよくあって、デートみたいで楽しかったですよ。二女は、僕と一緒に行かなくなったお姉ちゃんを見ているから、お父さんとは出かけないのがかっこいいと思っているみたいで。二女と2人で出かけるのは、僕の実家に行くときぐらい。実家に犬がいて、その犬に会いたいから行くみたいな感じです。
家族で出かけることもあります。たまに映画を見に行って、その帰りにショッピングモールのフードコートに行くのが、わが家のお気に入りのパターンです。あと、うちの家族はサービスエリアが好きなので、出かけた先でよく寄ります。車だと、家族4人でゆっくり話せるのがいいんですよね。家だと、それぞれ個室があってそこで過ごすことも多く、なかなか4人になる時間ってもてないんですよ。
家族の時間を無理してつくろうとしているわけではないんですけど、そういう時間をもてたときはワクワクします!
子どもたちが小さいころは、ごっこ遊びや追いかけっこをして一緒に遊んだ
――堀内さんはお子さんたちから、「P(ピー)」と呼ばれているそうですね。
堀内 子どもたちからはそう呼ばれています。ちゃんと理由を聞いたことはないんですけど、たぶん、パパの「P」だと思うんですけどね。「ピー、アイスもってきて」と言われて、「はい〜」って感じで、おふろ場まで届けたりも(笑)
僕は、子どもたちにとっての聞き役になりたいんです。でも、「今日、学校どうだった?」とだけ聞いても、「楽しかった」とそれだけで会話は終わっちゃうじゃないですか。だから、聞き方をもっと工夫しなきゃダメだなと思うんですよね。という僕自身が、仕事であったことを家ではほとんど話さないので、まずは自分が話さないと、相手も話してくれないよなと思っています。
たまに、二女が学校のことを話してくれると、すごくうれしくなります。「それで、それで?」って、しつこく聞いちゃいます。長女のほうは、家では寡黙なところがあるので、あまり話してはくれないですよ。
――お子さんたちが小さいころは、どんな遊びをしていたんですか?
堀内 長女とはよく、人形をたくさん並べて、コンサートごっこをして遊んでいました。歌手にあこがれがあったのかもしれないです。そのコンサートの司会は、僕が担当していました。あとは、絵本を読んであげることもありましたね。ただ、小学校5、6年ぐらいから急に大人っぽくなっちゃって、あまり一緒には遊ばなくなりました。
二女とはよく、YouTuberごっこのような遊びをして、一緒に動画を撮ることもありました。子どもたちが台本を書いて、それをみんなで読み合って録音したりと、そんな遊びもしていました。
二女は、俺に追いかけられるのが好きだったんですよ〜。僕が追いかけると、「キャッキャ、キャッキャ」言いながら逃げるんです。追いかけるほうは、けっこう大変だったんですけどね。
それと、子どもたちがもう少し小さいころは、家族みんなでボードゲームでもよく遊びました。でも、二女がどうしても負けちゃうので、心の中では、「勝負は厳しいことを教えたほうがいいのかな?」なんて迷いながらも、ついつい勝つまでやらせてあげちゃったりしたんですよ。
――以前ラジオ番組で、お子さんたちに毎朝、7秒間ギュッと抱きしめていたと話されていました。
堀内 僕が出演しているテレビ番組『ナニコレ珍百景』で、1日1回、お母さんやお父さんと7秒間ギュッと抱きしめ合う時間をつくることを実践している小学校が紹介されていたんです。すごくいいなと思って、それをまねして、学校に行く前などに子どもたちとやっていました。やってみてよかったし、すごく幸せでした。今はもうやっていないですけど。
こういうスキンシップも、子どもたちの成長とともに変化していきます。長女ぐらい大きくなった子にやっていたら、気持ち悪いお父さんになっちゃいますからね(笑)
昔は、長女とは手をつないで歩いたりもしていましたけど、二女はお姉ちゃんのことを見ているから、もうだいぶ前から手もつないでくれないです。僕から手をつなごうとすると、ピシャーンと手を弾かれちゃいます(笑)。そうされたくてわざとやる、みたいなところもあるんですけど。そういうちょっかいが好きなんですよ。それもいつまでできるかな〜。
これを長女にやったら、本気で怒られちゃう(笑)。妻にも、あまりやっていると「しつこい!」って言われちゃいます。
――高校生の長女とは、親子の距離感で迷われることもありますか?
堀内 長女はもう、大人として扱わないといけない年齢だなと思います。こっちとしては、いつまでもふざけていたいんですけどね(笑)。“いい子いい子”〜って、頭を触りたいけど、触れることももうできない。部屋にいる長女に用事があるときも、部屋には入らず、外から話しかけるようにしています。下の子は、怒られてもいいやって感じで、おふざけっぽく入っていっちゃいますけど。
僕、お笑いでもよく、しつこいって言われるんですよ。そういうのが家でも出ちゃうんですかね。これは僕の性格かもしれないです。
――お子さんたちは、堀内さんが出演される番組を見ることはあるんですか?
堀内 うちの子どもたちは、僕が出ている番組はあまり見ないんです。テレビ自体、ほとんど見ていません。ただ、2人とも動画はよく見ているので、僕のYouTubeでフォロワー数が10万人いったときは喜んでくれました。
僕としては、テレビをもっと見てほしいんです。昔は、家庭にテレビって1台という家も多かったじゃないですか。親が見ている時代劇とかニュースを一緒に見ていると、自分が興味のないことでも情報が入ってきて、知識の幅が広がってくるように思うんです。でも今は、好きな動画だけを選んで見るから、どうしても視野が狭くなってしまうんじゃないかなと。
これは、番組で知ったんですけど、テレビを見るとスピーチが上手くなるということもあるとか。そうやって役に立つことも多いんじゃないかなと思います。昔はよく、「テレビを見過ぎちゃダメ」とかって言われましたけど、僕は逆に、今はテレビを見てもらいたいです。と言っても、なかなか子どもたちは言うことを聞かないですけどね(笑)
――お子さんたちは、堀内さんの仕事について、どのように思っているんですか?
堀内 どうかな?あまり言われたことはないけど。でも、娘たちが推しているタレントさんや歌手の方と僕が共演すると、そのときは「いいな〜」って言われます。「この前、TWICEが番組に来たよ〜」と言ったら、そのときは番組を見てくれました。
そもそも、家に仕事を持ち込むことはほとんどしないです。ひとり暮らしをしていたときから、ネタを書くときは喫茶店やファミレスに行っていたので、今でも、そこに行って考えたりすることが多いんです。まあ、家だとゴロンとリラックスしちゃうし、テレビを見たりしちゃうんで、仕事にならないというのもありますけど。
そういう意味で、僕はすごく自由にやらせてもらっていますね。
子どもたちをしかることができないから、その分、僕は楽しい雰囲気づくりを優先
――仕事で忙しい毎日のなかで、子育てはどんなことをしていましたか?
堀内 できるときには、おむつ替えなどをしていました。うちはありがたいことに、妻の両親が近くに住んでいるので、必要なときにはサポートをしてもらっていました。とても恵まれていたと思います。
ただ、妻はなるべく両親に迷惑をかけずに子育てをしようと考えていて、今もその方向で頑張ってくれています。子どもたちの習い事の送り迎えをしたり、子どもたちが好きなキャラクターグッズを求めて遠くまで出かけていったり。僕が仕事でできないことも多いので、そのあたりは任せっきりで悪いなとはずっと思っています。それでも、妻のほうから「もっと、子どもたちのことやってよ」などと言ってくることもなかったんです。そのあたりは、本当に感謝しています。
――堀内さんが子どもたちに対してしかることはあるんですか?
堀内 ないかもしれないな〜。女の子だからかもしれませんが。ついやさしく言ってしまいます。「ここではいいけど、外ではそういうことは言っちゃダメだよ」とか。
むしろ、僕のほうが子どもたちに怒られたり、注意されたりしています。「それ、やめたほうがいいよ」とか「それ、やばいよ」とか言われちゃうんですよ。それで僕は、「そうだね」って言いながら、心の中では、注意してくるその様子が「かわいいな〜」って密かに思ってるんですけどね。
僕は子育てをする中でも、どうしても“楽しい”のほうを優先させちゃうところがあると思います。
――家族の明るい雰囲気とか、家族同士の関係性などは、堀内さんがつくり上げているんですね。
堀内 まあ、空回りばかりですよ。仕事から家に帰るときも、玄関のドアを開けるときに変な登場のしかたとかするんですけど。だいたい、家族からは真顔で迎えられます(笑)。でも、僕にとっては、それが最高に楽しいんですけどね!
お話・写真提供/堀内健さん 取材・文/内田あり(都恋堂)、たまひよONLINE編集部
自宅では、娘さんたちや奥さんが楽しそうにしているのを、にんまりとやさしく見守っているという堀内さん。もち前のおもしろさで、家族にちょっかいを出して怒られることも多いそうですが、それが最高に幸せなんだと話してくれました。
後編では、堀内さん自身の幼少期の話や芸人になるまでの道のり、さらに奥さまとの出会いなどをお聞きします。
堀内健さん(ほりうちけん)
PROFILE
1969年、神奈川県生まれ。1993年、名倉潤さん、原田泰造さんとともに、お笑いグループ『ネプチューン』を結成。ボケ担当。『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『しゃべくり007』(日本テレビ系)、『ホリケンのみんなともだち』(テレビ朝日系)などに出演中。プライベートでは、2009年に一般女性と結婚し、現在は高校生と小学生の2人の女の子のパパ。


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