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産後1カ月で肩や足首に原因不明の痛み…「起き上がることすらできなくなった」(リウマチ、がん、シングルマザー体験談)

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人生にはいろいろな波があります。幸せなときも、大変なときも、両方あってこその人生といいますが、千葉県に住むRisaさんは35歳にして、未婚での出産、一生治ることのないリウマチ、甲状腺がん、下肢のまひ、再婚…とたくさんのことを乗り越えてきた2児の母です。現在は、自宅でネイリストとして独立開業し頑張っているRisaさんに、これまでのことを振り返りながら、病気の発症や治療のこと、再婚を経て2人のお子さんの子育てなどについて聞きました。全2回インタビューの前編です。

産後1カ月で謎の体の痛み。なかなか受診できず…

産後1カ月で体に痛みが。痛みのため、日常の抱っこには抱っこひもを使っていた

千葉県で生まれ育ったRisaさん。高校生のときに両親が離婚し、そこからは、母と2歳年上の姉と暮らしてきました。そして、22歳のときに、結婚前提でおつき合いをしていた彼との間に赤ちゃんを授かります。

「周囲にはまだママになった友だちがいなかったこともあり、妊娠がわかったときは、うれしさももちろんありましたが、不安が大きかったです。当時はその彼と結婚する予定で、実家暮らしだった彼の家に私も暮らしていたのですが、妊娠6カ月のころ、ちょっとしたことでもめて…。

赤ちゃんがおなかにいるし、別れる、別れないで迷っていたのですが、姉が『帰って来てもいいんだよ』と言ってくれて、母も『私の娘のことなんだから、私も赤ちゃんのことを責任を持ってみる』と言ってくれたことで心が決まり、未婚で子どもを産むことにしました。今思えば、若かったから、勢いもあったなと思います」(Risaさん)

そうして、Risaさんは、母・姉とともに出産を迎えました。しかし、陣痛が始まっても、お産はなかなか進まず、痛みに耐え続けた時間は約48時間。2日ほどかかりました。ただ、分娩台に乗ってからは、Risaさんいわく「すんなり」で、15分くらいで生まれたのだそう。かわいい女の子。しかし、Risaさんには産後もある試練があったのです。

「娘が生まれて1カ月くらいたったころです。足にしびれやこわばりを感じるようになりました。そのあと、だんだん手首や肩、足首に痛みが出るようになったんです。

手首の痛みは、『ずっと抱っこをしていたから、腱鞘(けんしょう)炎かな』とも思ったんですが、私の場合、両肩の痛みもすごくて。あとは、足首に走る痛みで、朝、階段を下りることすらつらく…。そういう症状になんだかおかしいなと思っていました。

ただ、母も姉も仕事をしていたし、赤ちゃんがいると、なかなか自分のために受診しようという感じにならなかった。あとは、母乳もあげていたので、何か病気が判明したときに薬を飲まなくちゃならなくなるのは嫌だなとも思っていて…。

結局、産後6カ月くらいになってようやく受診しました」(Risaさん)

しかし、Risaさんの痛みの原因であるリウマチは、すぐに判明したわけではありませんでした。

「受診する前に自分の症状をいろいろと調べていて、足のこわばりがすごいとか、左右対称に痛みが出るとか、あと、朝がいちばん体調が悪くて、動いているとだんだん症状がよくなってくるとか、そういう症状の特徴から『リウマチなのかな』と思っていたんです。でも、最初に受診した近所の病院で血液検査をしたら『リウマチではない』と言われて。ほかの病院にも行ってみたんですけど『なんか違うね』って。その段階では、血液検査でリウマチだと高くなる項目の数値が、それほど高くなかったようなんです。

複数の病院でそう言われたので、『これはリウマチではないんだな』と思って、原因不明のまま過ごしていたんですが、症状はひどくなる一方。最後には、両肩が痛すぎてベッドから起き上がれなくなり、『救急車を呼んで!』と言いたくなるようなレベルの痛みになってしまいました。そのくらいになってから、大きい病院に行き、ようやくリウマチと診断されました」(Risaさん)

リウマチは、免疫の働きに異常が生じて、自分自身の体を攻撃することで炎症が起こる病気。軟骨や骨が炎症によって破壊され、関節に腫(は)れや痛みが生じます。関節を動かさなくても激しい痛みがあるのが特徴で、発熱や食欲不振、倦怠(けんたい)感などの症状が起きたり、炎症が肺や血管にも広がったりすることが。とくに産後は、妊娠中に抑制されてきた免疫機能が一気に解除され、自律神経とホルモンの乱れも重なり、リウマチなどの自己免疫疾患を発症しやすくなると考えられています。

また、リウマチは完治することがありません。つまり一生つき合っていかなければいけないのです。早期の治療で、症状を継続してコントロールすることが大切な病気なのです。

「病名が判明したので治療を始めることになったんですが、リウマチの薬って妊娠していたり、母乳をあげていたりすると飲んではいけないものが多いんです。もちろん大丈夫なものもあるんですが、私の場合、まずは薬を飲んで症状を安定させて、病気のコントロールをしなくちゃいけなくて。結果、母乳をやめることになってしまいました。

その薬で症状が改善されるかは、使ってみないとわからないし、薬によっては副作用で寝込んじゃって、動けなくなるくらい気持ちが悪くなってしまうんです。そういう状態になると、娘を抱っこするとかのお世話どころか、相手すらできなくて。お世話を優先して薬を飲むのをやめてしまうと、今度は痛みの症状がひどくなる。赤ちゃんがいるからそんなに頻繁に病院にも行けないし…。どうしたらいいの?という感じでしたね。

自分に合うリウマチ治療薬が見つかって症状が安定するまで、だいたい半年くらい。産後から約1年が経っていました」(Risaさん)

産後の1年間というと、赤ちゃんのお世話をするだけでも大変な時期。その中で、原因不明の痛みが続き、副作用に苦しんでいたRisaさん。そして、合う薬が見つかったころには育児休業が明け、娘さんを保育園に預けて職場復帰。あわただしい日々はさぞかし大変だっただろうと感じます。

「確かに大変だったけれど、母と姉が一緒に暮らしていて、できるかぎりのことをしてくれたので、1人で頑張っている!という感じではなかったですね。私が副作用で寝込んでいるときは、姉がずっと抱っこひもで娘を抱っこしてくれたり、母も身のまわりのお世話をしてくれていたし。2人にはだいぶ助けられたと思います。感謝しかないですね」(Risaさん)

リウマチが落ち着いたと思ったら…まさかの“がん”

娘さんが6歳のころ。このころにはリウマチの症状は安定していたが…

職場復帰も果たし、リウマチの症状も安定したころ、Risaさんはある決断をします。ネイリストとして独立し、自宅で開業することにしたのです。

「20歳からネイルサロンに勤務していて、産休・育休をもらって職場復帰していましたが、もともと勤務先のサロンの休日には、友だちやその紹介の方とかに、自宅で施術していたんです。

25歳のころには、そういったお客様がとても増えてきたので、完全に自宅サロンのみで働くことを決めました」(Risaさん)

そうした中、Risaさんの体に新たな病気が判明します。

「最初気づいたのは、首が少し腫れているなぁということ。でも、すごく腫れているわけじゃなくて、人に言っても『そう言われると、確かに腫れているかなぁ』というくらい。見た目ですごくわかる感じではありませんでした。

近所の病院に行ったら大きな病院を紹介されて、検査もいろいろしたんですが、そこではグレーという診断。リンパ節を取る手術をしてもしなくてもいいレベルと言われたんです。

なので、少し放置していたんですが、施術をしているときに、私より若いお客様が、甲状腺がんでまもなく手術をするという話を聞いたんです。そこで私が『私も首が腫れてるんだよ。結構大きい病院で検査したんだけど、グレーって言われたんだよね』という話をしたら、その子が『もう絶対、別の病院に行ってください。セカンドオピニオンを受けたほうが絶対いいです!』と強く言ってくれたので、その言葉に押され、都内の病院に行ってみることにしました。

そしたら、その病院で『あなたは、橋本病と甲状腺がんです』と言われ、手術が必要だということでした。橋本病(※1)も初めて聞いた病名だったし、甲状腺がんって…。

よくよく聞くと、私がなった甲状腺乳頭がん(※2)は年齢によってもステージが分かれるそう。一般的に“がん”というと若い人は進行が早いけれど、甲状腺がんは若い人でも進行が遅くて、予後もいい、治る“がん”だと。そう言われても、やはり“がん”ですし、私にはまだ4歳の子どももいたので、これからどうなるんだろうという不安はぬぐいきれませんでした」(Risaさん)

※1 自己免疫疾患の一つで、免疫の異常により甲状腺に慢性的な炎症が起きている状態。
※2 甲状腺がんの約90%が甲状腺乳頭がんと言われている。

お話・写真提供/Risaさん 取材・文/藤本有美、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

22歳という若さで、出産後にリウマチになり、さらに26歳で甲状腺がんを患ったRisaさん。仕事もあり、お世話も大変な中での闘病はつらいこともたくさんあったでしょう。小さな赤ちゃんがいると、病院にも行きづらく、ママは自分の体のことを後回しにしてしまいがち…。後半では、甲状腺乳頭がんの手術や再婚、第2子妊娠に向けて動き出した際のまさかのトラブルなどについて聞きます。

Risaさん(りさ)

PROFILE
千葉県在住の35歳。2児の母でネイリスト。22歳のときに未婚で長女を出産し、産後1カ月で産後リウマチを発症。治療を進める中、25歳で独立開業。26歳で甲状腺がんを発症。その後、長年の友人と結婚を前提とするおつき合いがスタート。妊娠・出産を見据えてリウマチの薬を変更するなどした結果、念願の妊娠。31歳で長男を出産。現在は、夫、中1の長女、3歳の長男と4人暮らし。

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