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子どもの病気 仕事や保育園はどうする?

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晴れて我が子が保育園に入園したあとにママやパパが一番心配になるのが、子どもの病気じゃないでしょうか。免疫力が低い乳幼児はただでさえ病気になりやすい上に、集団生活となることでさまざまな病気をもらってしまいます。

最初の2カ月は半分しかフルで仕事に行けなかったという声も。これがまさに、保育園入園後の病気の洗礼。仕事と子育ての両立は、慣れるまではなかなか難しいものです。最初の頃は、風邪や発熱は日常茶飯事で、「ロタだ〜」「RSだ〜」「ヘルパンギーナだ〜」とこれまで聞いたことのない病名を覚えるのも最初の1年。
まずは保育園で感染しやすい病気を季節ごとに見て行きましょう。

年間通してかかる流行りやすい病気

●風邪症候群
鼻からのどにかけての上気道にウイルスが感染して起こる病気で、もっとも身近な感染症です。おもな症状は、発熱、鼻水、咳で、下痢や嘔吐をすることも。熱は38〜40℃ぐらいまで上がることもありますが、何度もかかることでかかりにくくなったり、かかっても症状が軽く住む場合が多くなります。

●水ぼうそう(水痘)
ウイルスによる感染症で、かゆみのある赤いポツポツが体中にでき、1週間程度でかさぶたになります。感染力が強いので、保育園で流行しやすい感染症。

●おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
ウイルスにより耳下腺が炎症を起こして腫れる病気で、発熱を伴うことが多いです。髄膜炎や難聴などの合併症を起こすおそれもあるので注意。

秋〜春にかかる可能性のある病気

●インフルエンザ
高熱と咳、鼻水といった症状が見られます。季節性インフルエンザには型があり、近年、同じ年に複数の型が流行することが確認されたり、新型などの出現も。発熱後、すぐにはインフルエンザの陽性反応が出ないため、確実に病院で診断してもらうには半日ほど経過してから受診を。ただし、状態がおかしいと思ったらすぐに受診を。全身の痛みや倦怠感も強いので、安静にしておくことが重要です。

●ウイルス性胃腸炎
代表的なものに、ロタウイルスとノロウイルスがあります。どちらも1〜2日の潜伏期間を経て発症します。はげしい嘔吐や下痢といった症状が見られます。ロタウイルスの場合は、酸っぱいにおいのする白っぽい下痢が特徴的です。

●溶連菌感染症
春から秋に可能性がありますが、流行性があるので入園などの季節に広がる傾向があります。発症のころは、発熱とのどの痛みを感じるため、風邪と間違うことも。1〜2日経つと、かゆみを伴う発疹が首から胸やおなかに広がり、その後、舌に真っ赤な発疹が現れることも。

●マイコプラズマ肺炎
原因はマイコプラズマという微生物。潜伏期間は2~3週間と長めです。症状は風邪と似ていて、普通の風邪と見分けがつきにくいのも特徴です。コンコンと乾いた咳が続くようなら、マイコプラズマ肺炎を疑ってみる必要があります。

●RSウイルス感染症(秋〜冬)
飛沫感染で、気管支炎や肺炎などの呼吸困難の症状が見られます。乳幼児の場合、重症化すると入院治療が必要になる場合もあります。

夏にかかる可能性のある病気

●ヘルパンギーナ
突然の39℃程度の高熱が出て、喉の奥に白い水泡ができます。そのため、のどが痛く、飲んだり食べたりしにくく、つばをのむのもつらくなります。発熱は1~4日、口内炎は4~5日程度でおさまるのが一般的です。

●手足口病
口の中と手足の先、ときにはお尻などに発疹が出ます。乳幼児で高熱の出る割合は3割程度。発疹は1週間程度で消失するケースがほとんどです。

●とびひ(伝染性膿痂疹)
虫さされやあせも、湿疹などの引っかき傷に細菌が入り込み、強いかゆみを伴う水ぶくれができてしまいます。かきむしると水泡がやぶれて感染力の強い液が飛び散り、ほかの部分にも広がってしまいます。

●水いぼ(伝染性軟属腫)
表面は滑らかで、内部に白いポツポツを含む小さないぼ。引っかくと、いぼの中のウイルスが広がることで数が増えていきます。

パパやママを脅かす登園停止になる病気

保育園は毎日、長時間にわたって集団生活をする場なので、感染力の強い病気にかかった場合は学校保健安全法により、登園停止になります。とくに感染症は、我が子にその病気の症状がなくなっても、ウイルスが排出されている可能性があって、ほかの子どもにうつるおそれがあるので、登園停止の期間が定められているのです。
以下は、登園が停止になっている病気と登園が許可される日数の目安です。登園をするにあたっては、医師から治癒したという診断書が必要になることも。施設によって異なることがあるので、くわしくは通っている保育園で担任の先生などに確認をしましょう。

●登園禁止が停止になる期間と許可の目安
インフルエンザ 発症後5日経過し、かつ解熱後3日経過するまで
はしか 解熱後3日経過するまで
百日咳 特有の咳が消えるまで
風疹 発疹が消えるまで
おたふくかぜ はれが出てから5日経過し全身状態がよくなるまで
水ぼうそう すべての発疹がかさぶたになるまで
結核 医師により伝染のおそれがないと認められるまで
プール熱・はやり目 発熱・咽頭痛・結膜炎の症状が消え2日経過するまで
腸管出血性大腸菌感染症(O157など) 症状が治まり、医師により伝染のおそれがないと認められるまで
流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎 目の症状が消え、医師により伝染のおそれがないと認められるまで
ヘルパンギーナ 発熱や咽頭痛が治まり、普段の食事がとれるようになるまで
手足口病 発熱や重い口内炎などの全身症状がある場合は、症状が治まり普段の食事がとれるようになるまで
溶連菌感染症 発熱や咽頭痛が治まり、抗生物質を内服後24時間経過するまで
りんご病 発熱や関節痛などの全身症状が治まるまで
マイコプラズマ肺炎 発熱や激しい咳が治まるまで
感染性胃腸炎 嘔吐や下痢などの症状が治まり、全身状態がよくなるまで
ウイルス性肝炎 肝機能が正常になるまで
とびひ 患部をガーゼなどで覆えば登園可能

感染予防というよりも、子どものしんどさを考えて、下痢や嘔吐があったり、熱が37.5℃以上の場合は預かりをしないという園も多くあります。病気とわかっていなくても以下のような症状のときは、何らかの病気が隠れている危険も。仕事に影響が出ることは避けたいところですが、登園せずに家で見守り、様子がおかしいようなら小児科を受診して医師に診てもらいましょう。
・発熱が37.5℃以上
・布団から起き上がってこない
・目がとろんとして視点が定まらない
・すぐに横になりたがる
・おしっこの間隔があきらかにいつもより長い、またはおしっこが出ない
・朝起きてからほとんど食べたり飲んだりしない
・笑顔がまったくない
・グズリ続ける

保育園で病気をもらってこないためにできる予防策

免疫機能が未熟な乳幼児は、もともと風邪などの感染症にかかりやすいものです。入園当初や冬などに何度も熱を出しても、1〜2年でグッとラクになるはず。できる範囲の予防策をして、あとは子どもの成長を信じましょう。子どもは必ず強く成長します!

風邪などの予防

風邪予防に絶対はありませんが、自己免疫力を高めておくことは効果的。そのためには規則正しい生活と十分な睡眠・栄養が基本です。外出から帰ったら、手洗いとうがいの習慣をつけましょう。小さな子はママがていねいに洗いましょう。子どもは手で顔をよくさわるので、帰ってきたら子どもの顔を濡れタオルなどで拭くのも効果的。
室内の空気が乾燥していると風邪にかかりやすくなるので、室内の湿度は50〜60%くらいに保ちましょう。休日、夕方以降は外出をせずにゆっくりと過ごしたり、風邪の流行っているときは人ごみは避けるだけでも感染を減らせます。
水ぼうそうやおたふくかぜ、はしか、風疹、インフルエンザなどは、予防接種をしていればかかりにくく、またかかっても軽症ですみますので必ず接種を。

それでも我が子が病気になったら

子どもが病気になって保育園に行けない事態というのは、どんな家庭にもあるものです。夜に我が子が熱を出して「どうか朝までに、熱が下がりますように」と祈った経験を、ほとんどの働くママはもっているのではないでしょうか。
子どもの保育園入園が決まったら、子どもの病気やケガなどで保育園をおやすみするときにどうするかは、ぜひ事前に決めておきたい事柄です。おやすみだけでなく、平日の昼間に突然保育園から「○○ちゃん、熱があるので、なるべく早くお迎えに来てください」という連絡がくることもあります。
多くの家庭では、夫婦どちらかが休みをとって看病し、長期化しそうなときは祖父母や病児保育、病後児保育に預けるといった対応をしている人が多いようです。病児・病後児保育は、病院や保育園などに併設されている施設でみてくれるタイプと、自宅に来てみてくれるタイプがあります。どちらも利用をするときは、事前に登録などが必要になることが多いので、情報収集をしておきましょう。

子どもの病気に親がうつらない工夫も大事

我が子が病気になって看病すると、そのままパパやママにうつって、結局仕事に影響が出てしまったという経験がある人も多いはず。でも子どもが元気になったときに、一番必要になるのがママの笑顔やおいしいご飯なのではないでしょうか。
夜を徹してムリに看病をするよりも、ママやパパが体調をくずさないための健康管理を心がけましょう。以下は、子どもの病気がうつりにくい看病のポイントです。

●病気のときはエコより使い捨て
感染を考えたら、看病に使うタオルなどもペーパータオルやウエットティッシュなど使い捨てできるものがおすすめ。

●フタつき容器が活躍
嘔吐物や鼻をかんだティッシュはあとからウィルスが飛び散らないようにフタつきのゴミ箱やビニール袋に入れましょう。

●手洗い&マスク着用
家で始終マスクをするのは大変ですが、風邪やインフルエンザなどは飛沫感染なので、子どもの咳やくしゃみがひんぱんなときはマスクをつけて、手洗いもこまめにしましょう。

●嘔吐物や便に注意
ノロウイルスやロタウイルスなどは嘔吐物と便から感染します。それらの処理をするときは、ビニール手袋などをつけ、捨てられるものは廃棄して、カーペットなどは塩素系漂白剤で殺菌します。アルコールではこれらのウイルスの感染力を失わせることはできません。

まとめ

「子どもはいつになったら、休まなくなるの?」というのは親たちの共通の心の叫びかもしれませんね。でも、子どもは感染症などに何度もかかることで、徐々に免疫をつけて強くなっていくもの。パパやママも子どもも無理をしない・させないが一番。


(取材・文/bizmom編集部 橋本真理子/メディア・ビュー)

2010年bizmom春号、2011年bizmom夏号より引用抜粋

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