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赤ちゃんのRSウイルス感染症ってどんな病気? 治療法や予防法は?

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「RSウイルス感染症」をご存じですか? インフルエンザと並んで冬に流行する呼吸器感染症です。2才までにほとんどの赤ちゃんが感染すると言われています。ひどいせきが出たり、「ゼーゼーして苦しそう」などと感じたりしたら、疑ってみましょう。RSウイルス感染症がどのような病気なのか、治療法とホームケアについて紹介します。

RSウイルス感染症の症状

RSウイルスとは、風邪症候群の代表的なウイルスです。ウイルスが下気道(かきどう、※気管~肺のこと)に侵入し、肺炎や細気管支炎を発症します。RSウイルス感染症にかかると、どのような症状が起こるのか紹介します。

ひどいせきが特徴

RSウイルスが気管から肺に入ると、肺炎や細気管支炎を発症します。ひどいせき、「ゼーゼー」と苦しそうな呼吸、多呼吸などの症状が現れることがあります。
RSウイルスは冬に流行する風邪症候群の代表的なウイルスですが、最近は夏にも少なくありません。RSウイルスによる呼吸器の感染症をRSウイルス感染症といいます。発熱や鼻水、せきなどの症状が出ます。ひどいせきやゼーゼーと苦しそうな呼吸が現れることもあります。

潜伏期間は2~5日

RSウイルスは、かかってもすぐに症状が現れるわけではありません。ウイルスの潜伏期間は2~5日間。潜伏期間のあと、発熱や鼻水、せきなどの症状が出てきます。

乳児は重症化しやすい

通常は1~2週間で症状は治まってきますが、2才以下の乳児では重症化しやすいので注意が必要です。低出生体重児や、生まれつき心肺系の基礎疾患がある子は重症化のリスクが高いので、とくに気をつけましょう。国立感染研究所によると、RSウイルス感染症は、乳幼児が肺炎にかかる原因の約半数を、細気管支炎にかかる原因の50~90%を占めているとも言われています。

RSウイルス感染症にかかる原因と感染経路

RSウイルスの主な感染経路はくしゃみやせきなどによる飛沫(ひまつ)感染と接触感染です。感染力が強く、また、軽症のために感染していても気づかないケースもあり、家族間や乳幼児の集団生活でどうしても感染しやすくなる傾向があります。完全に感染を防ぐことは難しいと言われています。

RSウイルス感染症の流行時期

RSウイルス感染症はインフルエンザと並んで冬に流行し、夏に感染者数が少なくなります。例年、流行のピークは12月また1月に迎えていますが、過去には早めに流行し始めた年もあるので、注意しましょう。

RSウイルス感染症の治療法と対処法

RSウイルス感染症にかかったときの治療法を紹介します。

対症療法が主体

RSウイルス感染症には特効薬はないため、多くの場合は症状を抑える対症療法が主体となります。発熱には解熱鎮痛薬(アンヒバ、アルピニー、カロナールなど)が処方されることが多いようです。細菌性肺炎や中耳炎の合併症が疑われる場合には、抗菌薬も使用されることがあります。

入院する必要はある?

通常は1~2週間で症状は治まってきますが、2才以下の乳児では重症化しやすく、入院が必要なケースも出てきます。

RSウイルス感染症の家庭での対処法

家庭では、次の5つを心がけて経過観察しましょう。
 ・水分補給
 ・睡眠
 ・栄養補給
 ・保温
 ・安静

水分がとれなかったり、呼吸困難が見られたりする場合には、入院が必要な場合もあるので、すぐに受診しましょう。新生児~生後数カ月の乳児は、ママからもらった抗体があっても重症になることがあります。風邪と診断されて処方薬を服用させても、以下の症状が悪化したり、改善しない場合には、再度受診しましょう。

・機嫌が悪い
・食欲がない
・熱が高い
・せきがひどい

RSウイルス感染症の予防法

赤ちゃんをRSウイルス感染症から守るには、とにかく予防が第一。具体的に何をしたらいいのか、解説します。

予防接種はある?

RSウイルスには、低出生体重児など、特別リスクの高い赤ちゃんに重症化予防薬を使うことはありますが、今のところワクチンはありません。風邪症候群の1つなので、風邪の予防と同じことに気をつけるのがポイントです。

大人の予防が赤ちゃんの予防に

ママやパパがウイルスを家庭に持ち込まないことがもっとも大事です。外出後はうがい・手洗いを習慣にし、規則正しい生活で体調を整えましょう。万が一風邪をひいてしまったら、赤ちゃんに必要以上に接触しないようにし、接触する際には、マスクをするようにしましょう。

上の子からの感染を予防

RSウイルスは、きょうだいから感染するケースが多い病気です。2才以上の子は軽い症状で済むので、つい油断しがち。上の子が風邪をひいているときは、なるべく赤ちゃんと別の部屋で過ごさせるようにします。また、上の子が触ったおもちゃは赤ちゃんには触らせないか、煮沸消毒かアルコールでふいて消毒しましょう。また、うがい・手洗いができる子には、外出後のうがい・手洗いをさせましょう。

まとめ

冬に保育園などで見かけるRSウイルス感染症。新生児や生後数カ月の赤ちゃんでも感染してしまい、重症化しやすいので、気をつけたいですね。「いつもの風邪よりもせきがひどいな」と思ったら、感染防止のためにも早めに受診しましょう。(文/ひよこクラブ編集部)

監修
横田俊一郎先生
横田小児科医院院長。東京大学医学部付属病院小児科、社会保険中央総合病院(東京都新宿区)小児科部長などを経て、1993年に開業。ありふれた病気、健康増進のための医学、子育て支援をテーマに勉強を続けていらっしゃいます。

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