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大流行のRSウイルス感染症、重症化傾向が。コロナ禍での〇〇不足も一因か!?【小児科医】

電気温度計の測定と病気の赤ちゃん。子供発熱病気。温度と冷たい子供をキャッチします。医療の温度計で温度を測定する熱とベッドで病気の子供。
※写真はイメージです
batuhan toker/gettyimages

乳幼児が感染すると、肺炎や細気管支炎を起こす危険性があるRSウイルス感染症が全国的に急拡大しています。重症化して入院する子どもも増えています。RSウイルス感染症に詳しい、東京医科大学病院 小児科・思春期科 主任教授河島尚志先生に、今回の流行に見られる傾向や予防について話を聞きました。

大流行のRSウイルス感染症。例年より熱が長く続き、けいれんを起こす傾向あり

RSウイルス感染症は、一般的には4~6日の潜伏期間を経て、鼻水、せき、発熱などの風邪のような症状が数日続きます。厚生労働省のホームページでは、初感染の乳幼児でせきが悪化し、ぜんそく、呼吸困難などが見られるのは約3割としていますが、河島先生は、診察を通して次の3つの点が例年と違うと言います。

1.熱が下がりにくい
これまでのRSウイルス感染症は、38~39度ぐらいの熱が出ても3日ぐらいで下がっていましたが、今回の流行では1週間ぐらい熱が続く子もいます。

2.けいれんを起こす子が増えている
1.の発熱とも関係しますが、けいれんを起こして受診する子の割合が増えています。

3.入院する割合が高い
RSウイルス感染症は、重症化すると呼吸が苦しくなるなどの呼吸器症状が見られるのが特徴の1つですが、今回の流行では、呼吸器症状の強い子が例年より増えていて、入院も増加傾向にあります。

「RSウイルス感染症の流行は全国的に拡大していますが、流行の理由の1つには昨年、新型コロナウイルス感染症の流行で、幼稚園や小学校が臨時休園・休校になったり、新型コロナウイルス感染症の予防対策によって、RSウイルス感染症も流行しなかったため集団免疫を獲得できなかったことが考えられます。

診察室や入院している子どもたちを診ていると、例年よりも重症化する子が増えているため、ウイルスが変異している可能性も否定できないと考えています」(河島先生)

爆発的な流行に伴い、子どもからママやパパにうつるケースも

RSウイルス感染症というと、子どもの病気と考えるママやパパは多いと思います。しかし河島先生は、今回のRSウイルス感染症の流行は大人にも感染が診られると言います。

「大人の感染経路は、主に子どもからです。子どもがRSウイルス感染症になり、ママやパパもせきが長引いたり、息苦しさを感じたりするときは内科を受診しましょう。なかには肺炎を併発している場合もあります。受診の際には、子どもがRSウイルス感染症になったことを伝えてください」(河島先生)

専門家の間では、RSウイルス感染症とビタミンD欠乏の関係性に注目が!

河島先生は、RSウイルス感染症の重症化にはビタミンD不足が原因の1つではないかと考えています。

「2021年6月に開かれた“第62回日本臨床ウイルス学会”でも発表し、まだ研究段階ですが、RSウイルス感染症になり重症化して入院した3カ月以下の子を調べると、ビタミンD欠乏が8割ぐらいの子どもに見られました。

ビタミンDは、外気浴で約7割、食事で約3割形成されます。夏場は太陽が出ていれば、20分ほど外気浴をするだけでも十分です。そのため夏場でも、親子で20分ほど散歩に行きましょう。

ビタミンDの不足からO脚のように脚が曲がる、くる病の発症が増えているという報告があり、ビタミンD不足による骨の形成不全が心配されています。ビタミンDは骨の代謝をうながすだけでなく、免疫機能を高め感染症にかかりにくくする働きもあります。

これほどまでにRSウイルス感染症が大流行した背景には、新型コロナウイルスの影響で外遊びの機会が減り、ビタミンDが十分に生成されず、抵抗力が弱くなったというのも一因だと思います」(河島先生)

ビタミンD不足の子は、中耳炎になりやすいというデータもあります。
「とくに母乳育児の子は、母乳栄養だけではビタミンD不足が起こりやすいので、外気浴のほか、鮭やきのこなどビタミンDを多く含む食品を離乳食に取り入れましょう。
また母乳のビタミンDを少しでも増やすためにも、ママ自身も日ごろからビタミンDをとることを心がけてください。」(河島先生)

取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

お話・監修/河島尚志(かわしまひさし)先生

ビタミンDを生成するには、外気浴が有効です。今年の夏は暑さとコロナ対策で「なるべく家で過ごしたい」と考えるママやパパもいるかも知れませんが、1日20分ぐらいを目安に適度に外遊びをさせることも大切なようです。

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