赤ちゃんがニコッと笑う時期は?笑わないのはなぜ?
赤ちゃんの笑顔は、ママ・パパの元気の源! その笑顔が見たくて、一生懸命あやしてしまうママ・パパも多いのでは? でも、頑張ってあやしても、あまり笑わない子も。「うちの子、笑わないけれど大丈夫?」「感情が育ってないの?」と不安になることもあるでしょう。そこで、赤ちゃんの笑いについて、「ひよこクラブ」の人気連載「赤ちゃんのすくすく成長日記」の監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。
赤ちゃんの「笑い」はどう発達するの?
まず新生児に見られるのが、新生児微笑です。これは1ケ月ごろまでの赤ちゃんが、ふとしたときにニコッとほほ笑むもの。これは心から楽しくて笑ったものではありません。感情がまだ育っていないので、生理的な筋肉の収縮です。大人に「かわいいな」などと、自分に興味や愛情を感じてもらうため、生まれつき備わっている能力の1つと言われています。
3~4ケ月ごろの赤ちゃんはママ・パパがあやすと、声を出して笑うようになります。感情が発達してきて、うれしい、楽しいといった気持ちから「ケラケラ」「キャッキャッ」などと笑います。大人は赤ちゃんが笑うとうれしくて、あやしがいが出てくる時期です。この時期の赤ちゃんに共通して見られます。
4~5ケ月ごろになると、笑いには個人差が出てきます。よく笑う子、笑わない子に分かれてきます。電車やバスの中で知らない人に屈託なく笑いかける子もいれば、人見知りが出てきた子などは知らない人が近くにいると表情が固まったり、泣いたりして、あまり笑顔が見られなくなります。
うちの子はあまり笑わないけど、大丈夫?
赤ちゃんの中には、確かにあまり笑わない子がいます。ママ・パパが一生懸命にあやしても笑わないで、特定のおもちゃなどにだけ反応する子も。笑いのツボは赤ちゃんによってさまざまですし、笑う頻度には個人差があります。ママ・パパは赤ちゃんがあまり笑わなくても、とくに心配しなくて大丈夫。「この子は笑う頻度が少ない子なんだな。これも個性の1つなんだ」と前向きにとらえましょう。
笑顔を引き出すためには?
笑う頻度は赤ちゃんの気質によるところが大きいとはいえ、赤ちゃんと接するときに気をつけたいことがあります。それは日々のかかわり方です。たとえば、赤ちゃんが泣いたらすぐに抱っこしたり、「どうしたの?おなかがすいたの?」などと優しく声をかけたり、コミュニケーションをとりながらお世話をすること。赤ちゃんが泣いても無視し続けることで、だんだん笑わなくなることもあります。赤ちゃんの訴えや要求にママ・パパが速やかに応じることが、赤ちゃんの笑顔や、豊かな感情を育みます。
赤ちゃんにはよく笑う子、笑わない子がいます。ママ・パパは日常的に赤ちゃんとかかわっていれば、あまり赤ちゃんが笑わなくても心配しなくて大丈夫。もし心配なときは、乳児健診で相談してみましょう。ママ・パパの笑顔が、赤ちゃんの笑顔を引き出すいちばんの栄養。心配や不安は早めに解消して、前向きに育児をしましょう。(取材・文/永井篤美・ひよこクラブ編集部)
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