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感染症 【1歳~幼児】 子どもがかかりやすい病気の話

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kiankhoon/gettyimages

ウイルスや細菌が体内に侵入し、発熱などの症状を引き起こすのが感染症です。
中にはママからもらった免疫があるうちはかかりにくい感染症もありますが、生まれてすぐにかかる感染症も少なくないので注意が必要です。

風邪症候群(かぜしょうこうぐん)

*かかりやすい時期・季節/3カ月~・通年
*主な症状/発熱、せき、鼻水、くしゃみ、のどの痛み

風邪症候群 こんな病気

★上気道にウイルスが感染して炎症を起こします。
 鼻腔(びくう)、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)の上気道がウイルスに感染して炎症を起こします。ウイルスがついた部位によって症状が異なりますが、くしゃみ、せき、鼻水、鼻詰まり、のどの痛み、発熱などが多く見られる症状で、腹痛や下痢を伴ったり、手足やおなかに発疹(ほっしん)が出ることもあります。症状が強くなると、せきが出る急性気管支炎(きゅうせいきかんしえん)、急性咽頭炎(きゅうせいいんとうえん)、高熱やのどの痛みが特徴的な扁桃炎(へんとうえん)などの上気道炎、耳が痛くなる中耳炎(ちゅうじえん)などを併発することも。

風邪症候群 治療とホームケア

★こまめに水分補給して脱水症状を予防します。
 症状が軽く、機嫌がよければ、1~2日様子を見てもいいでしょう。機嫌が悪い、食欲がない、水分がとれないなど全身症状が悪いときや、発熱、せきなどの症状がひどいときは早めに受診します。
治療はそれぞれの症状を緩和する対症療法になります。熱や痛みには解熱鎮痛薬、マイコプラズマ感染症が疑われるときや合併症を防ぐために抗菌薬(こうきんやく)が処方されることもあります。発熱や下痢、嘔吐がある場合は、脱水症状を防ぐために水分補給をこまめに行うことが大切です。

突発性発疹(とっぱつせいほっしん)

*かかりやすい時期・季節/3カ月~1才半・通年
*主な症状/発熱、発疹

突発性発疹 こんな病気

★高熱が3~4日続いたあと発疹が出ます。
 3カ月~1才ごろの赤ちゃんによく見られる病気で、ヒトヘルペスウイルス6型、7型の感染が原因で起こります。突然38~39度の高熱が出て、3~4日続き、軽い下痢やせきなどの症状を伴うことも。高熱のわりには食欲があり、機嫌がいいのが特徴です。
熱が下がってから24時間以内に斑状の赤い発疹がおなかや胸から出て、全身に広がりますが、2~3日で薄くなり、消えていきます。高熱が熱性けいれんのきっかけになったり、ごくまれに急性脳症(きゅうせいのうしょう)を合併することがあるので、けいれんや意識状態が悪いときは受診が必要ですが、ほとんどは特別な治療は必要なく、ホームケアをするだけでよくなります。

突発性発疹 治療とホームケア

★小児科を受診して、診断してもらいます。
 熱が下がって発疹が出るまでは、突発性発疹と診断できないので、対症療法やホームケアを行います。家庭では、水分補給をしっかり行いましょう。熱があっても機嫌がよく、水分がとれれば経過観察だけで、ほとんどは自然に治ります。ただし、4~5日たっても熱が下がらないときは、ほかの病気かもしれないので、再度受診しましょう。

インフルエンザ

*かかりやすい時期・季節/6カ月~
*主な症状/発熱、関節痛、倦怠感

インフルエンザ こんな病気

★風邪よりも強い症状で脳症などの合併症を起こすことも。
 インフルエンザウイルスが鼻やのどの粘膜に感染して発症する感染力の強い病気。通常インフルエンザウイルスは、冬から春にかけて流行しますが、2009年夏から新型インフルエンザの流行が見られ、流行情報に注意が必要です。
 急に高熱を出す場合が多く、筋肉痛、関節痛、吐きけ、下痢など、普通の風邪よりも「ぐったり感」が強いです。合併症として、急性細気管支炎、急性気管支炎、肺炎、クループ症候群、中耳炎などがあり、ごくまれにインフルエンザ脳症を併発して集中治療が必要となることもあります。

インフルエンザ 治療とホームケア

★処方薬を飲ませて、保温・保湿を心がけて。
 鼻水などを綿棒でぬぐう迅速検査によって診断します。熱があれば解熱鎮痛薬を処方するなど対症療法をしますが、1才以上なら抗ウイルス薬を飲ませることもあります。家庭では室内の保湿と保温を心がけ、水分補給はこまめにします。
 2010年度からは通常のインフルエンザワクチンに新型が組み込まれ、12才以下は2回接種を受けます。家族全員で接種しましょう。

溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)

*かかりやすい時期・季節/2才~・通年
*主な症状/発熱、発疹、嘔吐、のどの腫れ

溶連菌感染症 こんな病気

★高熱が出てのどが真っ赤に腫れます。
 溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)によって起こる病気です。39度くらいの高熱とともに、のどが真っ赤に腫れて強く痛みます。ものを飲み込むのがつらいために食欲不振になり、吐きけや頭痛を伴うことも。まれに猩紅熱(しょうこうねつ)という病気を併発することがあります。

溶連菌感染症 治療とホームケア

★腎炎やリウマチ熱の予防のために10日間は抗生物質を服用します。
 のどの分泌物を綿棒でぬぐって検査し、菌の存在を調べて診断します。治療にはペニシリン系の抗菌薬を服用します。抗菌薬はすぐに効くことが多く、1~2日で発熱やのどの痛み、発疹が消えていきます。全身症状がよければ、生活の制限はありません。腎炎(じんえん)やリウマチ熱、血管性紫斑病(けっかんせいしはんびょう)などの合併症を防ぐために、抗菌薬は10日~2週間くらい飲み続け、完治させることが必要です。感染力のある病気なので、家族など似た症状が出たら、必ず受診しましょう。


監修:松井潔 先生
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長
1986年愛媛大学医学部卒業後、神奈川県立こども医療センターに勤務。2005年より現職。専門各科と連携しながら、総合診療科で治療に努めていらっしゃいます。

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