赤ちゃんの感染症 溶連菌感染症の症状とケア【医師監修】
ウイルスや細菌が赤ちゃんの体に入り込み、発熱、せき、鼻水、発疹などを引き起こす感染症。溶連菌感染症は、薬を飲めば1~2日で治りますが、完治させないと生き残った溶連菌で腎炎やリウマチ熱の合併症も。そのため後述しますが、薬は長く服用します。生後0ヶ月~3歳ごろまでの赤ちゃんが、かかりやすい病気の症状やホームケアをまとめました。
赤ちゃんの病気【溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)】って?
薬を飲めば1~2日で治りますが、完治させないと生き残った溶連菌で腎炎やリウマチ熱の合併症も。
溶連菌感染症の主な症状
・発熱
・発疹
・嘔吐
・のどの腫れ
溶連菌感染症になりやすい月齢・年齢
1歳〜10歳
溶連菌感染症になりやすい季節
秋〜春
赤ちゃんの溶連菌感染症 こんな病気
溶血性連鎖球菌によって起こる病気。潜伏期間は2〜5日です。熱が出て、のどが真っ赤に腫れて激しく痛みます。
ものを飲み込むのがつらくなるため、食欲不振、嘔吐、頭痛の症状が見られることもあります。
発熱のあと、赤い発疹が全身に広がり、そのあと舌にも赤いブツブツができて、いちごのように真っ赤になったり、指などの皮がむける、昔は「猩紅熱」と呼ばれていた症状が出ることもありますが、赤ちゃんではまれです。
赤ちゃんの溶連菌感染症 治療&ホームケア
のどの分泌物を取って検査し、菌に感染しているかどうかを診断します。抗菌薬を使用すれば1~2日で熱が下がり始め、のどの痛みや発疹も消えていきます。
体調がよければ生活制限はありません。ほとんどが1~2日で普通の生活に戻れます。
溶連菌は短期間で完治させないと、生き残った溶連菌によって腎炎、リウマチ熱、血管性紫斑病などの合併症を招くことがあります。症状が治まったからといって薬の服用をやめずに、10日~2週間くらい飲み続ける必要があります。
代表的な薬
・抗菌薬(パセトシン、サワシリンなど)
■赤ちゃん 感染症
・突発性発疹(とっぱつせいほっしん)
・インフルエンザ
・はしか・麻疹
・水ぼうそう・水痘(すいとう)
・おたふくかぜ・流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)
・風疹(ふうしん)
・りんご病・伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)
・RSウイルス感染症
・ヘルパンギーナ
・手足口病(てあしくちびょう)
・アデノウイルス感染症・咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)・プール熱
・溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
※表記している、月齢・年齢、季節、症状の様子などはあくまで一般的な目安です。
※この情報は、2019年4月のものです。