豊田エリーさん流「子どもと一緒に成長する」育児
TVや雑誌で見せるチャーミングな笑顔がステキな豊田エリーさん。21才のときに出産した娘さんは、今年の春に小学生に。小さなころは、夜泣きやイヤイヤに苦しんだ日々もあったそう...。当時のエピソードを中心に、育児の話を聞いてきました。
21才で結婚&出産。出産前は、楽しみな気持ちと不安が半々
「出産前は、『子どもが生まれたら、子育てを第一にやっていかなきゃいけないし、もう私の人生は半分終わったも同然。これからは子どもの人生になるんだろうな』と思っていたんです。それで、留学したり、ワーホリに行ったり、自由に楽しんでいる友だちがうらやましく思えたこともありました。でも、娘が生まれたら『私がしっかりしないと! この子にとって、かっこいいお母さんでありたい』っていう思いが強くなって。新しいことにチャレンジしたいと思う積極性は、むしろ子どもが生まれてからのほうが高まり、仕事に対する意欲もアップ。娘の存在がこんなにも私のやる気を引き出してくれるというのは予想外でした」
娘が1才半~2才ころは、夜泣きとイヤイヤでくたくたに
「娘は眠りが浅いタイプのようで、2才過ぎまで夜泣きで起こされるのは毎晩のことでした。私も慣れないうちは『地震!?』と思って飛び起きるほどのボリューム。翌日に仕事がある夫を起こしちゃいけないと思って別室に行ってあやしたりして、寝不足が続いてつらかったです。
また、イヤイヤも1才半ごろから始まってしまって。スーパーに行くと、カートに乗りたがったり、降りたがったり、自分で押したがったり、『これ、買って~!』ってなったり。私1人だったら10分で買い物が済むのに、娘がいると30分以上かかっちゃう。私は人目を気にしてしまうタイプなので、ほうっておいたらダメな母親だと思われそうだし、怒りすぎてもキツイ人だと思われそう…とか考えすぎてしまって。この時期は、娘との外出が負担に思えていました。3才くらいになり、『今、我慢したら、土曜日に買うね』といった言い聞かせができるようになってからはずいぶん楽になりましたが、それまではずっと悩みの種でしたね。
娘を幼稚園に入れるまで、ママ友と言える友人がいなかったんです。子どもがいる友だちもまわりにいなかったので、育児の悩みを相談できる相手がいなくて。それこそ“夜泣き いつまで”や“イヤイヤ期 いつ終わる”などと、ネットで悩みを検索したことは数知れず。解決策を見つけるというよりは、同じことで悩んでいる人がたくさんいるということで安心感を得ていました」
娘へ何かを教えたり、しつけたりするのは夫のほうが上手
「夫は早く父親になりたかったようで、子どもを授かったときはとても喜んでくれました。でも、実際赤ちゃんを目の前にすると、初めは戸惑ったみたいです。娘が1才を過ぎて一緒に遊べるようになったり、大人の取り分けでごはんが食べられるようになってきたころから、1人で見る自信がついてきたようで、“おまかせ”できるようになりました。家事も結婚当初は苦手そうだったんですけど、娘が生まれてからは洗濯やお皿洗い、簡単な料理などをちょっとずつやるようになり…。6年前と今を比べると、すごく変わったなって思います。
休日には娘と2人きりでお出かけもする子煩悩な夫ですが、教える場面では、わりと厳しいです。いちばん厳しいのはあいさつやマナーのこと。こまかく注意している姿を見て、うちの親って、その点は案外ゆるかったのかもと気づきました(笑)。最近、娘が補助輪なしの自転車に乗れるようになったんですが、それも夫の厳しい指導のおかげ。私と2人で何度か練習したときは乗れる気配がなかったんですけど、夫が教えたらたったの1時間半で乗れるようになりました」
「私も、夫も、親として『1才、2才、3才…』と、娘と一緒に一歩一歩成長しているんです」と語っていたエリーさん。だれでも最初は育児初心者。うまくできなくて当然なんですよね! できない部分にばかり目を向けて悲観するのではなく、長い目で見て成長している自分たちを認めてあげる。そんなエリーさんのポジティブシンキングを見習いたいと思いました。(撮影/伊藤大作[The VOICE] 取材・文/ひよこクラブ編集部)
PROFILE●豊田エリー
1989年1月14日生まれ。東京都出身。2002年にモデルとしてデビュー後、TV、映画、CMなど幅広い分野で活躍中。10年1月に俳優の柳楽優弥さんと結婚し、同年10月に第1子を出産。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。