離乳食 調理をする前に必ずお読みください
離乳食の考え方や材料の下ごしらえ、電子レンジの使い方などを紹介します。
調理の前に必ずお読みになり、ご家庭の状況に合わせて活用してください。
離乳食の考え方
・離乳食の考え方は2007年度通知の「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省)に準じています。
・離乳食のレシピの材料は作りやすい分量を記載しています。赤ちゃんの食べる量、食べられるかたさなどは個人差がありますので、お子さんに合ったぺースで進めましょう。
・食物アレルギーのないお子さんを対象にしています。食物アレルギーと診断されているお子さん、食物アレルギーのリスクがあるお子さんは医師の指導に従ってください。
材料について
・計量は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5mlです。
・調理に粉ミルクを使う場合で、粉ミルクを溶く湯の分量の表記がない場合は、粉ミルクの缶の表示どおりに溶いたものを使います。
・材料に表記している鶏卵はMサイズ、じゃがいもやトマトなどの野菜は中玉が基本です。
・水溶き片栗粉、水溶きコーンスターチは、片栗粉またはコーンスターチ1に対し、水3の割合で溶いたものです。
電子レンジについて
電子レンジで加熱するときの「ラップをかける」手順を省略しています。特別に記載がない場合は、必ずラップをかけて加熱をしてください。
・電子レンジでの加熱は、材料を耐熱容器に入れ、水を少量加えてラップをふんわりとかけて加熱することを基本としています。
・フリージングしたものを電子レンジで解凍する場合、水分の多いもの以外は水を少量加えてふんわりとラップをかけて加熱します。
・電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。それ以外のW数の場合の加熱時間はメーカーにお問い合わせください。電子レンジは同じW数でも機種によって加熱時間が違いますから、初めはレシピより短い時間で加熱し、様子を見ながら加熱時間を調整しましょう。
・電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達しても、沸騰しない場合がごくまれにあります。この状態の液体が、ちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛ひ散ることがあります(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。
そのほか
・調理の前には石けんでていねいに手を洗い、調理道具や離乳食用の食器や食具などの衛生面にも気を配りましょう。
・離乳食は少量を加熱するため、鍋の大きさや火力、食材に含まれる水分量などによって、加熱中に水分がたりなくなる場合があります。焦げつかないように注意し、だし汁やスープ、水、湯などを心要に応じてたし、食材が赤ちゃんの発達に合ったかたさになるまで加熱してください。
・ベビーフードは「BF」と略号で記載していることがあります。
材料の下ごしらえについて
作り方では基本的な下ごしらえを省いて紹介しています。
以下の下ごしらえを行った上で、調理をしてください。
炭水化物の食材
・ゆでうどんは、ゆでて塩分を抜き、水でよく洗うかさらしてから調理します。塩分の強い乾麺を使う場合は、ゆでて水にさらします。
・スパゲティ、マカロニは表示のゆで時間より長めに、やわらかくゆでます。
タンパク質の食材
・魚は新鮮なものを選びます。切り身はゆでて皮と骨を取り除いてから調理します。
・しらす干しやツナは茶こしなどに入れ、熱湯を回しかけて、塩分を抜いてから調理します。
・納豆は茶こしなどに入れて、熱湯を回しかけて粘りを取ってから調理します。
・鶏ささ身肉の白いすじ、胸肉・もも肉の皮は取り除きます。
・ひき肉は脂身の少ないものを選びます。鶏ささ身肉や牛肉や豚肉のもも肉などを包丁でこまかく切ってたたき、ひき肉にすると安心です。
・牛肉、豚肉の脂身は取り除きます。
ビタミン類の食材
・皮がある野菜は皮をむいて使います。なすやきゅうり、かぼちゃ、ピーマン、パプリカ、トマト、プチトマト、りんごなど(皮をむかずに食べることが多い野菜・果物)も皮をむいて調理します。
・かぼちゃ、トマト、プチトマト、ピーマン、パプリカ、すいか、りんご、いちご、ぶどうなど種のある野菜・果物は種を取って使います。
・グリーンピース、 枝豆、そら豆などの豆類、とうもろこし(コーン)は、ゆでて薄皮をむいてから調理します。
・野菜はすべて、離乳食の時期のかたさに沿って、やわらかくゆでます。根菜やいも類は水から、葉もの野菜やブロッコリー、カリフラワー、グリーンアスパラガスなどは沸騰した湯でゆでます。
・じゃがいもは芽の部分や緑色の部分を取り除いて、水にさらしてから加熱します。
・なすやさつまいもなどアクの強い野菜は、水にさらしてからゆでます。ほうれん草はゆでたあと、水にさらしてから調理します。
・オクラはまな板に置いて塩をふり、まな板の上を軽く転がしてから塩を洗い流しで産毛を取り、へたを取り除きます。
・さやいんげん、さやえんどうはへたとすじを取り除きます。
・生しいたけ、しめじ、えのきだけは軸を除いたやわらかい部分を使います。