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被災ママから学ぶ!防災対策【小さな子どもがいる家庭で本当に役立つもの】

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lisafx/gettyimages

自然災害はいつ起きるかわかりません。子ども・家族を守る親として、日頃から防災への意識と備えは持っていたいもの。
口コミサイト『ウィメンズパーク』には、実際に被災した経験のあるママたちの声が多数寄せられています。今回は、その体験をもとに、防災のプロ、NPO法人MAMA-PLUG アクティブ防災事業代表 冨川万美さんに「小さな子どもがいる家庭の防災」について教えていただきました。

こちらもおすすめ→ いざという時にどう備える?赤ちゃんがいる家庭の防災対策、必要な心構えとは?

どうしよう、電気も水もこない…!「長期ライフライン断絶」で役立ったもの

地震や台風などの災害が原因で停電や断水になり、長期間使用できなくなる事態も想定されます。実際に停電や断水を経験したママに「役立った!」ものを聞きました。

子どもが中学で作った「手回し式のラジオ」

全国の技術の授業で取り入れてほしい!と思うくらい、子どもが中学で作った手回し式のラジオ・電灯・充電器がものすごく役立ちました。
テレビも見られず、ネットの情報も嘘が拡散されたり、ネットに繋がらない時間もあったりで、ラジオは本当に役立ちました。
太陽電池も備わっているので昼は問題ないし、手動でも1~2分回せば10分は聞けました。この教材を選んでくれた技術の先生に、本当に感謝しています。

信頼できる情報取得に「ラジオ」は役立ちます

NPO法人MAMA-PLUG代表 冨川さんも、ラジオの重要性について強調。
ーーー冨川さん(以下・冨川)「ラジオはすごく重要。停電になるとテレビがつかないからです。また、スマホ等でSNSを見ている人は多いですが、SNSはデマが多いのも事実。デマが出ていますと報道されていても、被災地には届きません。テレビ・新聞・ラジオなどの信頼できる情報が入手できるようにすることが重要です」

ただし注意点も。

ーーー(冨川)「注意して欲しいのは、手回し式のものは意外と回し続けると疲れることです。災害時は大変なことが多いので,できるならなるべく楽をしてください。スマホでもラジオが聴けるし、電池式もあります。ただし、スマホのバッテリーを充電しておける備えは必要です」

断水時への備えとして、「猫のトイレの砂」も使えます

わが家は先日の災害で孤立した地域です。すぐ、お風呂や鍋類に水を溜め、ご飯をたくさん炊きました。わが家の防災グッズではアルファ米(水でふやかす)、5年保存水。断水の回復時期が未定の間、どんなに安心感があったかをお伝えしておきたい。

他には、猫のトイレの砂が、断水時に簡易トイレで役に立つそうなので買い足すつもりです。
遠くで一人で暮らしている娘にも防災グッズは一式持たせています。

災害後、地域が孤立したら本当に不安です。3日なんとか自力で過ごせるように、は本当です。そして、食料は、乾いた物、お菓子だけじゃダメです。缶詰とかおかずになるものがほしくなります。塩昆布とか海苔が地味に活躍しました。

小さな子どもがいる場合、トイレの備えも必須です

ーーー(冨川)「避難所のトイレは悲惨です。赤ちゃんは感染症になってしまう危険性も。家にいられるなら、猫のトイレの砂、ペットシートが役立ちます。家にペットがいなくても一つストックしておくと安心です」

また、食べ物について、

ーーー(冨川)「乾パンを備えていても、子どもが食べなかったと言う話をこれまで多く聞きました。災害時に子どもが何を食べたかというと『ゼリー飲料』という話をよく聞きます。防災セットを買って満足するのではなく、自分の子が食べたいものを考えてあげるのが必要なことです」

「ペットボトル氷」に助けられた

今夏の酷暑対策に、普段から冷凍庫にペットボトルに水を入れて凍らせていました。
これが、とても役に立ちました!
冷蔵庫って、停電しても、あまり開け閉めしなければ、冷えているようです。特に冷凍庫は、まわりの食材がぎっしり詰まっていれば、お互いの氷で冷え続けるよう。
うちは、冷凍食材が少ない家庭なので、ペットボトル氷が隙間を埋めてくれて、助かりました。
また、停電した時には、ペットボトル氷を一本、冷蔵庫へ移したので、冷蔵庫の冷えをキープすることができました。
それに、クーラーが止まって暑かったので、これも冷凍ペットボトル氷で体を冷やすことができました。
これ、本当に助かった!
台風のときは、窓が開けられないので、とにかく暑かった。
普段の備えに、冷凍庫にペットボトル氷を作るとよいと思いました。

暑さ対策は重要。ただし、小さな子どもがいる場合、避難所生活が過酷な場合も

住環境も赤ちゃんにとっては、重大な問題です。冨川さんは赤ちゃんと一緒の避難所生活が必ずしもママにとって最良ではないことを指摘。

ーーー(冨川)「0~2歳の子どもの災害対策を考えるときのキーワードは『衣食住』。住環境を赤ちゃんにとって快適に保つためには暑さ対策も重要です。このペットボトル氷は役立ちますね。停電時には冷蔵庫がストップしてしまい、冷蔵庫に保冷剤が入っていて役にたったという事例は多いので、ペットボトルである必要はありませんが、保冷できるものはあるとよいと思います。

ただ、赤ちゃんにとって避難所や被災したおうちは過酷な環境です。私はそういった子をもつお母さんには『被災地の外に出ることも1つの選択肢にしてください。』と伝えています。たとえば実家に帰るとか、友だちの家に少しの間いさせてもらうなど、事前に災害時のルールをもうけておくとパニックにならなくてすみます。
まわりが頑張っているのに、自分だけ被災地の外に行くのは申し訳ないと罪悪感があるという方もいます。一方で、実家に帰ったから安心して過ごせました、という意見もあります。周りの人が、サポートが出来る状態にしておくことも大切ですね」

いざというときに役立つ!「日常的に備えておきたいもの」

「さぁ!防災準備をしよう」と思っても、なにをどう準備したらいいか…
日常生活で使っているものをちょっと多めに備えておくことでいざというときに役立つものがあります。

水の備えはマスト!

最低限、水は常備しておいた方がよいと思います。何かあればすぐ店頭から消えます。

水は多めに準備しておくと安心。赤ちゃんがいる場合はミルクや離乳食に必須です

ーーー(冨川)「赤ちゃんは、母乳・ミルク・離乳食とその子によって食べられる物が違うので、その子の必要とするものを用意しておきましょう。母乳だから大丈夫と思っていても、ママのストレスで出なくなることだってあります。母乳の子もミルクを用意しておいたほうが安心です。また、いつも手作りで離乳食をあげている場合は、いざという時に、食べ慣れていない市販のレトルトは食べてくれない、というケースもあります。普段出かけるときなどに市販のものも食べさせておいて、これなら食べられる、というものを数食分用意しておきましょう」

災害時はガソリンが給油制限に!

普段からガソリンは半分を切ったら満タンに入れておいた方がいいです。給油制限になり大変でした。

車のガソリンは常に満タンを習慣にしましょう

ーーー(冨川)「車のガソリンは満タンにしておく方がいいです。ガソリンは備えておけないので。災害時にはガソリンを入れるのにものすごく時間がかかってしまいます」

電池は多めに買い置きしておく

手回し式で充電機能付き懐中電灯つきラジオを以前買っておいたのですが、あれって1年に1回、回さないとダメになるそうです。うちは買って安心して全然使ってないのでもうダメです。
電池式のランタンは役立ちました。単1電池が4本必要ですが、一度入れたら電池の消耗も少ないし、とてもいいです。ぶら下げるところがあれば照明代わりにも使えて便利です。

地震による停電の場合、ろうそくより懐中電灯の方が安全です。余震によりろうそくが倒れる危険性があるので。なので、電池は予備を備えていた方がいいです。
わが家はいつも、単1、単3、単4の電池はいつも補充してあります。

真っ先に困るのが停電。簡単に灯りを確保できるものを用意しましょう

ーーー(冨川)「災害時に、困ったという声がとても多いのが停電です。懐中電灯やランタンをすぐに取り出せるところに置いておくことが重要です。災害グッズとしてしまい込んでしまうと、それ自体を探せなくて困ってしまいます。
100円ショップで買えるようなものでも構わないので、すぐ明かりを付けられる物を準備しておくと心強いです。それらを使うための電池も必須。日ごろから多めに準備しておきましょう。

また、日ごろから、『わが家に光る物は何があるだろう?』と考えておくとパニックにならずにすみます。例えば、子どもの光るおもちゃや家のインテリアで光るものを意識しておくといざというときに役立ちます」

現金が手元にあると停電でも使えるところが多い

災害を体験して痛感したのは、「現金はある程度手元にあったほうが良い」です。スーパーもコンビニもガソリンスタンドも、現金のみという所が多く、普段はカード利用が多いわが家は、たまたま2万円おろしたばかりで助かりました。これからは非常時に備えて最低1万円は別に置いておこうと思いました。

現金はいつも手元に準備して

ーーー(冨川)「家族構成や生活スタイルによって、その人によっていくら持っていたらいいという金額は違うけれど、日常的に現金を持っておくことも必要です。停電すると電子マネーやカードが使えない場合も」

「災害時、命を守ることがなによりも大事。その命がせっかく守られたのに、避難生活で暗い気持ちを引きずるのはもったいない。ライフラインがなかなか整わない状況の中でも、いかに日常を作れるかがポイントです。それを意識して備えられるといいですね」と冨川さん。

非日常の災害時こそ、いかに「日常」に近づけて冷静でいられるかが重要。そのためにも今日からできる「備え」を始めておきたいですね。また、一度購入した防災グッズや飲料水も、いつのまにか賞味期限が切れていた…ということもあるので、今一度、確認しておきましょう。
(文・熊倉裕子)

■監修:NPO法人MAMA-PLUG アクティブ防災事業代表・冨川万美さん
東日本大震災の被災体験を元に生まれた、防災に対して、アクティブな姿勢で行動を起こすための「アクティブ防災」を提案。重要だとわかっていながら、重い腰をあげることができない防災について、「楽しく学び、賢く備え、自分で考え行動できる防災を!」
をモットーに対象者層のライフスタイルを考慮した、思わず取り組みたくなる防災術や、防災に関する課題解決に向けた取り組みを行っています。
NPO法人 MAMA-PLUG
アクティブ防災

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■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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