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赤ちゃんの好奇心が広がる!? 抱っことはちょっと違う”おんぶのいいところ”とは?

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maximkabb/gettyimages

おうちの中でも外出時でも、多くの人が、赤ちゃんと大人が向き合う前抱きで抱っこをしているのが現状です。でも最近、少しずつおんぶをする人も増えている様子。「おんぶには、抱っことは違ったいいところがあるんですよ」と教えてくれたのは、理学療法士の中原規予さん。どんないいところがあるのでしょうか?

ママ・パパの育児の「勘」が鍛えられる

「おんぶは赤ちゃんを背負うので、赤ちゃんの様子を背中越しにとらえるのは難しいと思うかもしれませんね。そこが初めてママの『おんぶが心配』と思う点だったりしますが、赤ちゃんの顔が肩から出るように調整すれば、実は会話も楽しめるんです」(中原さん・以下同)

肌感覚や重みでわかる

「たとえば、眠くなってくると赤ちゃんの手足が温かくなるのは、子育て中の人なら知っていますよね。ですから、手足を触れば、“ああ、眠くなってきたな”とわかるようになります。また、眠ったら、赤ちゃんは大人の体に自分の体を完全に預けてきます。だから背中にかかる重みが変わることで、眠ったかどうかもわかるようになるのです。おんぶを日常的にしていた昔の人は、泣き出す前に肌で赤ちゃんの変化を感じ取って、対応ができたといいます。なので昔は、“日本の赤ちゃんは泣かない”といわれていたとか。今の生活では昔の人ほどの勘を養うのは難しいかもしれませんが、おんぶで視覚に頼らない育児を経験すれば、だんだんと勘が鍛えられていくと思います」

最初は鏡などで確認してみて

「赤ちゃんが楽しくしているのか、ぐずり出しそうか・・・わからないうちは、おんぶをしたときに鏡を見て確認したり、周囲の人に赤ちゃんが心地よくしているのかどうか聞いて確認してみましょう。そのうち、肌感覚のほか、赤ちゃんが発する声や呼吸、鼻息、もぞもぞするなどの体の動きや密着感などからもわかるようになってくるでしょう」

赤ちゃん側にもメリットがいろいろ

おんぶには、大人側だけでなく赤ちゃん側にもメリットがいろいろあるのだそう。どんなメリットがあるのでしょうか?

大人と同じ体験をしている感覚を味わえる

「背負う大人と同じ風景を一緒に見られ、大人の手元も見られるので、大人が行っていることを赤ちゃん自身も一緒に行っているような“追体験”ができるといわれます。また大人と同じ目線でいることで、親の付属物ではなく、社会参加をしている感覚で物を見ることができるといわれます。
いずれも、赤ちゃんの好奇心をはぐくむのにとても効果的な体験です。また、おんぶのときの、赤ちゃんが両手足でしがみつく動きは、床の上で遊ぶときと違い、股関節や肩甲骨の周囲の筋肉を強く使います。そのため、立ち上がる動作や物を運ぶ手の動きなどを身につける前段階として効果的なのです」

たっぷりとスキンシップできる

「甘えたくなったら、大人の背中にぺったりともたれて甘えられるのも、おんぶの利点。おんぶをするとすぐ眠ってしまう子が多いのは、心が満たされ、安心感を得やすいからかもしれませんね」

メリットのあるおんぶのコツ

おんぶのメリットは、ほかにも大人の腰への負担が少なかったり、両手があく、軽く感じるなど、いろいろあるそうです。ただし、メリットのあるおんぶのしかたにはコツがあるのだとか。そのコツとは…?

なるべく高い位置でおんぶする

「昔ながらのおんぶひもや一本帯を使っておんぶをしたときは、おんぶをする人の肩から赤ちゃんの顔が出るくらいの高さでおんぶをします。またおんぶをした大人は、赤ちゃんが大人の背にもたれかかりやすいように、少し前かがみの姿勢をとり重心を安定させましょう。また赤ちゃんが大人にぴったり寄り添えるよう、体を密着させておんぶすることもポイントです」

ときどき下ろして休憩を

「基本はおすわりができるようになってからおんぶを行うのが安心です。おんぶはラクなのでつい長い間おんぶしたままでいたくなりますが、寝たら下ろしましょう。寝なくても、ときどき赤ちゃんを下ろして、大人も赤ちゃんも同じ姿勢をとり続けないように気をつけることも大事です」

関連:実は時短のカギ!赤ちゃんを“おんぶ”するのがおすすめな理由

おんぶには「抱っことは違ったメリットがいろいろある」というのは、とっても興味深いですね。「だんだんと赤ちゃんの体重が増えて抱っこがつらくなってきた」「抱っこでの寝かしつけが大変」という人は、おんぶに挑戦してみては? 

『ひよこクラブ』2018年12月号「今こそ見直したい“おんぶ”」企画では、抱っこひもや一本帯を使ったおんぶのしかた、おんぶビギナーが迷いがちなことを詳しく紹介しています。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修:中原規予さん
理学療法士。中央愛育園など療育施設に非常勤勤務。不定期で理学療法士向けや子育て支援者向けの勉強会講師も行っています。

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