【医師監修】赤ちゃんの予防接種★必要な準備は?持ち物は? 事前に知っておきたいチェックポイント
予防接種の当日、病院に着いてから「準備不足で受けられない~」なんてことがないように、自宅で万全の準備をしておきたいもの。前もって知っておきたい5つのチェックポイントと、接種後に注意したいことについて、小児科医の山中龍宏先生に伺いました。
5つのチェックポイントに注意して予防接種をらく~にクリア!
予防接種を”受ける前”と”受けたあと”で心得ておきたいチェックポイントをリストアップしました。備えあれば憂いなし。接種後の過ごし方や、気になる副反応が出たときの対応も知っておくと安心です。
接種前チェック1:忘れ物がないか、持ち物を確認
「予診票や母子健康手帳など、予防接種を受けるときに必要なものがバッグに入っているかチェックしておきましょう。当日あわてることがないよう、予診票の記入は前日までにしておいてください」(山中先生・以下同)
★予防接種を受ける日の持ち物
☑予診票・接種券(自治体によって異なります)
☑診察券(個別接種の場合)
☑母子健康手帳
☑健康保険証・乳幼児医療証
☑現金
☑黒のボールペン
☑赤ちゃんの飲み物
☑ハンカチ、タオル
☑おむつ替えセット
☑着替え
☑汚れ物入れのビニール袋など
接種前チェック2:食事は、出発の30分前までに
「接種するときに赤ちゃんが空腹でぐずらないように、離乳食や授乳は済ませておいてください。経口ワクチンの場合は、げっぷや嘔吐で吐かないように、接種1時間前までに済ませておきましょう」
接種前チェック3:体温を測って、体調を確認
「接種当日に赤ちゃんの体温を測り、体調をチェックします。37.5度以上あるなら、無理をせず延期してください。元気だけれど多少体調が悪いかもしれないというときは、自己判断せず、問診で相談を」
接種前チェック4:余裕を持って、行動して
「電車やバスが遅れたり、途中で赤ちゃんがうんちをするなど、アクシデントが起こるかもしれません。接種の予約時間に遅れないように、余裕を持って行動を」
接種前チェック5:動きやすく、脱ぎ着しやすい服装で!
「ねんね期の赤ちゃんは、前開きの肌着やウエアがいいでしょう。体温調節がラクなおくるみやはおりものがあると安心です。おすわり以降の子は、上下に分かれたTシャツ、ズボンがおすすめ。ママはパンツスタイルがお世話しやすいでしょう。増えがちな荷物は、両手のあくリュックが便利です」
予防接種を受けたあとの注意点は?
「接種後30分は病院内で待機しましょう。ワクチンに対する強いアレルギー反応は、接種後30分以内に起こることがほとんどです。接種した施設内で待てるならそこで、ない場合はすぐに病院に戻れる場所で、できるだけ待機してください」
副反応が出たときの受診の目安は?
[急いで受診]
☑38度以上の熱が出ていて、ぐったりしている
☑発熱が2日以上続いている
☑呼吸困難やけいれんを起こした
☑意識がはっきりしない
☑吐きけがある、苦しそう、いつもと様子が違う
☑じんましんが出て、息が荒い など
[診察時間内に受診]
☑発疹(ほっしん)や水疱が出ているが、機嫌はいい
☑発熱している
☑ひじを越えて、腕が腫れている
☑わきのしたや首のわきが腫れている
☑そのほか、いつもと違う症状がある など
※上記はあくまで目安。心配なときは「急いで受診」に入っていなくても、自己判断せず、受診してください。
病院に着いた途端にうんちをしてしまったり、グズグズするなど、予防接種当日は何が起こるかわかりません。無事に接種を終えると、すぐに帰宅したくなりますが、接種後30分の待機時間は、万一、副反応が出た場合の対応を医師に聞くチャンスでも。気になることは遠慮せず、相談すると安心ですね。(文・ひよこクラブ編集部)
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
初回公開日 2019/02/01
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