1日平均10語をおぼえる!?「言葉の爆発期」って何?
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“言葉の爆発期”ってご存じですか? 言葉の爆発期とは、1・2歳の成長を語る上で欠かせない特徴の一つ。言葉の爆発期を迎えると、子どもは1日平均10語を覚えるといわれており、覚えた言葉を使ってママ・パパとコミュニケーションをとることがうれしくてたまらなくなります。
とは言っても、言葉はほうっておいて自然に習得できるものではありません。大切なのはママ・パパが適切にかかわること。言葉が出始めたら心がけて欲しい、言葉を育むかかわり方のポイントを紹介します。
言葉が出だしたら始めよう!言葉を豊かに育む4つのポイント
言葉を育むには、実はコツが必要! 1・2歳児になっても、いつまでも赤ちゃん言葉で話しかけていては、語彙は増えませんし、豊かな表現力も身につきません。
言葉が出だしたら、ママ・パパに意識して欲しい4つのかかわり方を紹介します。
Point1 興味のあるものから言葉にしていく
1・2歳児は「知ってる!」「好き!」が学びの意欲になるので、まずは興味があるものや好きなもの、身近なものをたくさん言葉にして「言葉を覚えるのが楽しい!」と感じるような環境を整えてあげて。
Point2.さまざまな経験の中から、言葉をインプットしよう!
初めて出合うものであふれている1.2歳児は、見たり、聞いたり五感をフルに使って理解を深めていきます。そのため本物に触れたり、図鑑を見たりしてさまざまな角度から情報を吸収することが大切! そうした経験を通して理解を深めると、言葉はしだいに増えていきます。
Point3.単語だけでなく、文章で言葉を聞く
子どもが言葉を覚えるときは「ぞう」「くるま」など単語を増やすと同時に、「ぞうの鼻は長いね」「赤いくるまが走ってきたよ」と関連する言葉も増やしていくとGOOD。そうした言葉かけを続けることで、豊かに言葉が育まれます。
Point4.動きや感覚をとらえやすい言葉を使う
1・2歳児にとって「りんご」「ねこ」などの名前(名詞)はわかりやすいのですが、「歩く」「食べる」などの動詞や「大きい」「赤い」などの形容詞は、理解が難しいもの。そこで形容詞や動詞は「ぴょんぴょん跳ぼう」「グルグル回そう」など擬音語や擬態語を用いて教えると、ぐっと理解しやすくなります。
言葉は、何もしないで自然と覚えるものではありません。またママ・パパが先生役になって教え込むものでもありません。大切なのは、親子で楽しくかかわりながら言葉のやりとりをしていくことです。しかしママ・パパの中には「子ども相手に、どんなことを話したらいいの?」と困ったり、「会話や語彙がマンネリになりがち…」と悩んでいたりする方もいるのではないでしょうか。そんなときは教材を上手に活用して! 子どもが夢中になる教材を使うことで、親子の会話はぐんと広がりますよ。(取材・文/麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ