そろそろ卒乳?[9~11ヶ月]離乳食が1日3回になってからの母乳・ミルクの気がかりQ&A
1日3回食になると、「卒乳、いつ?」というキーワードも気になり始める9~11ヶ月ごろ。この時期の母乳・ミルクの気がかりについて、助産師の岡本登美子先生が答えます。
9〜11ヶ月ごろによくあるお悩み
ママの体だけでなく、フォローアップミルクや卒乳についてのお悩みが多くなる時期です。
Q:フォローアップミルクに切り替えるタイミングは?(9ヶ月)
A:必ずしも切り替える必要はありません
「フォローアップミルクは、ミルクよりも鉄分を多くしたものですが、必ずしも飲ませなくてはならないというわけではありません。鉄分不足が気になるようなら、離乳食からとれるように工夫を。離乳食を機嫌よく食べ、ミルクも飲んでいるようなら、切り替えなくてもかまいません」(岡本先生・以下同)
Q:ちょっと飲んではやめるの繰り返し。飲ませなくていい?(10ヶ月)
A:ある程度飲ませたらやめてOK
「乳首をくわえたり離したり、また吸ったりする遊び飲みをする子もいます。おっぱいを飲みながら遊ぶ楽しさを知るほど成長したのでしょう。おっぱいにトラブルがなく、体重の増え方が順調で元気なら、赤ちゃんが満足した時点で授乳をやめてOKです」
Q:生理の再開は母乳育児に影響が?(11ヶ月)
A:授乳中に再開しても母乳の味に影響ありません
「母乳を分泌させるプロラクチンには、排卵を抑制する作用があるため、卒乳などでプロラクチンの分泌が減って初めて生理が再開するママがほとんど。中には授乳中に再開するママもいますが、生理の再開が母乳の味に影響することはありません。授乳をやめて、2~3ヶ月たっても再開しない場合は婦人科を受診しましょう」
Q:夜中に授乳の習慣があると卒乳しにくい?(11ヶ月)
A:泣かれてもママが踏ん張れば大丈夫
「卒乳を始めるとき、夜中に飲む習慣があると、泣かれてしまって大変に思うことはあるでしょう。でも、泣かれてもあげないと決めて、3日~1週間ほど頑張れば、ちゃんと卒乳できるので大丈夫」
離乳食をたくさん食べる子や、おっぱいを遊び飲みする子などのママは、“卒乳”を意識するかもしれませんね。卒乳に決まりはありませんが、1日3回食が定着してきて、母乳・ミルク以外で水分がとれているなどの様子があれば、始めてもいいかもしれません。(文・ひよこクラブ編集部)
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)