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発売から5カ月の液体ミルク。予想を超えたヒットは、ミルクママの「心」を救ったから

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撮影/アベユキヘ

国産の乳児用液体ミルクの発売がスタートしてから約5カ月。発売当初はTVや新聞、インターネットなどでも大きく取り上げられ、認知度は一気にアップ。今や店頭で目にすることも当たり前となり、全国に広まっています。売り上げもメーカーの当初の予想を大きく上回る結果に。乳児用液体ミルクの存在は、育児中のママパパに何をもたらしたのでしょうか? 「ひよこクラブ編集部」の想像以上の理由がありました。たまひよONLINEでは「液体ミルクの今」と題して数回にわけてリポートしていきます。第1回目は、完全ミルクにせざるを得なかったイラストレーター ハトコさんのインタビューを中心にお送りします。

関連:[新米ママハトコのドタバタ育児日記 #16] HTLV1キャリアの私が完全ミルク育児をしてみて①

荷物が軽くなり、出かける しんどさがやわらぐ

赤ちゃんを連れてお出かけに行くとき、ミルク育児のママは授乳のためにミルクセットの準備がマスト。2人の乳幼児を育てる漫画家・イラストレーターのハトコさんにとって、乳児用液体ミルクの発売は「ミルク界における新たな風、待望のアイテム」だったといいます。
実はハトコさんはHTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス)のキャリア。HTLV-1は母乳で赤ちゃんに垂直感染するため、出産後母乳を薬で止め、完全ミルクで育児をします。

「授乳が必要な時期はとにかく荷物が大変。たとえば6時間くらいのお出かけを想定したとき、授乳グッズとして哺乳びん2本、粉ミルク2回分、湯を入れた水筒、湯冷まし用の水を入れる水筒が必須になります。さらにおむつ替えセットなどのお世話グッズ、上の子の飲み物やおやつ、あやしグッズなども加えると、かなりの重さと量に。その状態で下の子を抱っこして、上の子の手をつないで…実際かなりしんどいです。でも、液体ミルクなら、重さと量の軽減が期待できるのではないかと思い、発売後すぐに使ってみました。実際に使ってみたら、本当にラク! 液体ミルクなら、水筒2本をもっていかなくて済む、これだけでかなり精神的な負担が減ります。しかもゴミ箱があれば、使用済みの容器が捨てられる手軽さもうれしかったです」(ハトコさん)

ハトコさんのお出かけ時の調乳セット

泣かれたときに「まわりに 迷惑をかけなくてすむ」安心感

 乳幼児液体ミルクが発売された当初、インターネットなどでは歓迎する声が多い中、「ラクをしすぎだ」という批判の声もありました。そのことについてハトコさんの考えを聞いてみると、こう答えてくれました。
「視点が違うのではと感じます。液体ミルクはおなかがすいている赤ちゃんに早くあげることができる。親というより赤ちゃんがラクになる、そこが大きなメリットだと思います。加えて、たとえば、泣かれたときにすぐに授乳ができる分、まわりにも迷惑をかけなくて済んだりと、心を軽くしてくれます。それに、授乳でラクをすることはとっても大事。なぜならそれ以外の育児もものすごく大変だから」(ハトコさん)

お出かけ時以外も。日常品としてストック

自宅でも、調乳セットのところに液体ミルクもストックするように。

4月に液体ミルク「明治ほほえみらくらくミルク」を発売した乳業メーカーの明治にも、消費者からさまざまな声が届いているといいます。なかにはハトコさんと同じ気持ちの人も。
「発売してすぐ、『ママ同士の集まりで赤ちゃんが泣いたとき、母乳のようにすぐには授乳ができない。ミルクを作っている間はどうしても泣かせてしまう。まわりの目も気になってしまって楽しみだったお出かけも行きづらく感じてしまったとき、液体ミルクの発売を知った。そのおかげで、これからも積極的にお出かけもしようと思います』というお客さまからのお声もいただきました。」(株式会社 明治 マーケティング本部 田中伸一郎さん)。

「液体ミルクでの授乳は粉ミルクでの授乳に比べて時間短縮を図ることができます。その時間短縮がお母さんたちにとっても、とても大きな価値を生むのだと感じました。私たちは”時短”と単純に二文字で言ってしまっているけれど、時短によって生まれるお母さんたちのベネフィットを理解することが重要であると再認識しました」(田中さん)。

さまざまなシーンで 授乳スタイルを選択できる時代に

 発売から約5カ月がたち、冒頭のハトコさんが外出先で乳児用液体ミルクを使っている親子を見かけることも増えてきました。

「私はHTLV-1のキャリアだったため、1人目のときから完全ミルクを選択して今に至ります。ミルクがある時代で本当によかった。さらに液体ミルクは、毎日作るものだからこそ、本当にラクだと感じました。今度家族旅行に行くのですが、ミルクは全部液体で用意しました。現地でも売っているといいな、と思っています。
母乳育児にも、混合育児にも、ミルク育児にもそれぞれ大変なことや悩みがあると思います。そんなママたちに日常の授乳の選択肢が一つ増えたことはとてもいいことだと思います。」(ハトコさん)

ハトコさんはたまひよONLINEで「HTLV1キャリアの私が完全ミルク育児をしてみて」と「はじめまして液体ミルク」という漫画を発表、ミルクについて素直な気持ちを描いています。

連載 ハトコのドタバタ育児日記 16話「HTLV1キャリアの私が完全ミルク育児をしてみて」

連載 ハトコのドタバタ育児日記 32話「はじめまして液体ミルク」

関連:はじめまして!液体ミルク [ハトコのドタバタ育児日記#32]

母乳・粉ミルクに加え、乳児用液体ミルクという新しい選択肢が増えたことを、ひよこクラブ編集部もとてもうれしく思います。液体ミルクは荷物が減る、手間が省けるなどのメリットのほかに、「心を軽くする」育児ツールであると実感。
赤ちゃんが笑顔でいるためには、ママやパパの笑顔が重要。ミルク育児の多くの人が、液体ミルクで心の負担が軽くなり、ラクになっていけるといいなと思います。(取材・文/本間勇気、ひよこクラブ編集部)

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